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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2016年10月22日

名古屋/川口屋の栗蒸し羊羹、栗粉など〜今年も栗はたいへん・・

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栗蒸し羊羹 松風付
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栗粉
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鳴子にも栗が・・

昨年に引き続き、今年も新栗は大変。
西の主産地である熊本が自然災害に遭われた影響で収穫量が激減。
従って、・・・


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国内全体の収穫量が減ってしまうわけですから、新栗を使っておいしい栗の菓子をつくる、和菓子屋さんはキープするのに苦労されていたようです。
しかも、少ないだけでなく早い。

お気づきの方もいらっしゃるでしょうけれど、今年は出だしが早い分、終わりも早いのです。
東の主産地である茨城なども収穫終了は例年より早いそうです。
そのうえ、後半に収穫する山の上の方(栗はゆるやかな山の低地から頂上に向かって順に収穫していくのだそう)がよろしくないタイミングで雨に降られたので、よけいに早い、という話も聞きました。

茨城の生産者さんに直接聞いた話ではありませんが、うかうかしていると、栗のお菓子を食べそこなってしまうのは間違いのないところ。
ただ・・・推測ですが、おそらく中津川や小布施は毎年確実な量をキープしているのでしょうから、例年通りまでいただけるのではないでしょうか?

さておき
都内、あるいは京都や名古屋の菓子屋でも、例年なら11月半ば頃まで、栗蒸し羊羹など(既成の甘露煮ではない)新栗を使ったお菓子がいただたのですが、今年は11月の初めに終わりそう。

実際、富ヶ谷の岬屋さんも11月5日で栗蒸し羊羹を終了します。
そして、ご紹介する名古屋の老舗「川口屋」さんも11月初めで終わる可能性大。

というわけで。
10月のうちにせっせといただきました。、新栗のお菓子たち。
(川口屋についての記事はこちら→

まずは川口屋の秋の定番、"栗粉"。
栗と砂糖だけを練り上げた栗餡を茶巾絞りにしたシンプルな栗の菓子。
このタイプはいろいろなお菓子屋さんがつくるのですが、なんと言っても素材がものを言う。
なので、だいたい思うのは(ウチで茹でる新栗のほうが美味い)。エラソーですが。
我が家では栗を茹でるまでに数週間寝かせて、茹でる際も一日かけて茹でるので、自分でいうけど、ものすごくおいしいのです、茹で栗。

だがしかし。
おいしかった〜川口屋製の栗粉2016。
昨年もこちらの栗粉をいただきましたが、今年のほうがさらにさらに美味しいと思いました。
(川口屋では栗は長年、熊本産を使っているのだそうで、今年も例年通り熊本産でこのときは筑波とのこと。)
なめらかな栗餡に、ひと手間掛けて粒々にした蜜栗を混ぜ込んでいるのはさすが。
プロの仕事ならではって思わせてくれるのがやはりのさすが。

さらにさらに。 
やはりのさすが、がこちらの"鳴子"。

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卵白を混ぜ込んだ"羽二重もち"で"栗餡を包んだ粒あん"を巻いた生菓子で、
仕上げに鳴子の焼印が捺されています。

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いやー。久々に感激させていただきましたプロの逸品。
茶の湯処、名古屋。味ではかないませんなあ。
ふんわりとした羽二重に粒あんを合わせるだけでもブラボーですが、芯には前述のすばらしい栗餡入り。
すごいよね〜!
どうしてこうゆーお菓子をほとんどの関東のお店は作らないのかしら。
川口屋で修行された一幸庵も羽二重のすてきなお菓子はたくさん作っているけれど、
"鳴子"はなかったんじゃなかろうか。


次のこちらも葛好きをシビれさせてくれました。
"月の雫"

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本葛生地で栗餡を包んだ美しい生菓子です。
葛が美味しくて、栗が美味しければ、美味しくないわけがない。
ところが、そうあるものではないのですねえ。
名古屋には夏でなくても葛を使う上菓子店がいくつかありますが、都内では秋になると葛のお菓子は消えてしまいます。
栗には葛が合うのに、もったいない。
名古屋や岐阜にはありますね、おいしい葛の生菓子を栗餡でいただく。
そして葛の菓子の美しさは何にも換えられない。
亀末廣の朧夜が大好きだったワタシにとっては、月の雫は見目麗しく至福の味でした。

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松風と合わせて蒸しあげた栗蒸し羊羹ももちろん、おいしくいただきました。
愛知の菓子屋さんでは隠し味に醤油を使った松風との組合せが少なくない。
どれもおいしい印象ですが、今年は川口屋さんで堪能しました。

10月の川口屋さんには鹿の子餅、栗薯蕷など栗のお菓子が豊富。
季節の味わいはやはりスルーできませんでしたね〜。

●川口屋さんについての記事
昨年の川口屋の記
2012年
2009年
2010年
2009年椿餅と一幸庵

●川口屋
名古屋市錦3-13-12地下鉄栄西駅1番出口052-971-3389日祝第4土休9:30〜17:30





posted by あんころりん at 13:45| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | 近畿、東海(京都、大阪、名古屋・・) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あんころりんさん、

そうだったんですね、栗の収穫量。
こちらでも産地がありますが、普通に売られているようだったので気になりませんでした。
随分前ですが、小布施の栗菓子を頂いたのですが、美味しくって〜!ネットで取り寄せようかと思いました。

“月の雫”すっごく食べてみたい!!!

こちらにも栗菓子いろいろありますが、秋だな〜と感じさせてくれる食べ物ですね♪
Posted by いもすけ at 2016年10月23日 06:15
おおお!これはお取り寄せですか?栗と葛は確かに見たことがない。美味しそうだな〜。
ちょうど岩手の中松屋からお取り寄せしようか悩んでいたら、夏は水まんじゅう(葛製)に栗とHPにあって、いいなと思っていたところでした。でも、これ冷凍なんだよね。だから、冷凍嫌いとしては。。。
Posted by 大食倶楽部 at 2016年10月23日 09:05
いもすけさん
普通に栗だけ食べていると気がつきませんよね。だけど・・昨年も今年もワタシの好きな菓子屋さん皆さん仰ることは一緒なんです。それから都内の栗園さんも10月半ばで終わりでしたのよ。
小布施の栗菓子屋さんでも葛との組合せはつくっていらっしゃいますが、本葛だけというのは少ないみたい。
今年は暖かったので、遅くまでスイカに執着していたので、ようやくいまになって栗〜と騒いでいるワタシです(笑)
Posted by あんころりん at 2016年10月23日 11:01
大食倶楽部さん
川口屋さんは、新宿高島屋に月一度入荷するのですよ。
ワタシの場合は直接お店に伺って、女将にお願いして以来、講座で使うものなど送って頂いてます。おそらく大阪でも大丈夫なんじゃないかな。
名古屋は近いので前日作ったものが翌朝に届くので、湘南から都内に出て購入するより、よいタイミングでいただけることも多々あり。
葛と栗の組合せは小布施や中津川でもあるので何度かトライしたけれど、本葛100%は多くないかも。
Posted by あんころりん at 2016年10月23日 11:08
そうそう〜栗、一度だけ栗ご飯にしようと買いましたが、よく行く青果店では思うように売られていなくてタイミングがむずかしかった! 結局、次の機会を見ているうちに、見かけなくなっちゃったのです。
それでは和菓子にも影響しますよね。

とにかくおいしいお菓子を食べられて、うらやましいですー。
Posted by kozue at 2016年10月23日 22:22
kozueさん
そうでしょ〜。
気候の変化が妙にずれてて、体調というか食べたくなる気分と作物の出来が、噛み合わないってかんじるんですけど。
美味しいものを想い焦がれて編むのじゃ〜〜(笑)
Posted by あんころりん at 2016年10月24日 12:11
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