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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2009年08月11日

京都/甘楽花子、一保堂嘉木、
ルバーブの錦玉、ハートの雪餅、此花きんとん

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“此花きんとん”「一保堂本店喫茶室 嘉木」にて
ルバーブを混ぜ込んだ錦玉

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甘楽花子一保堂嘉木
どちらも京都のお店です。

甘楽花子(かんらく はなご)は
地下鉄丸太町駅のすぐそば、京都御所の向かいにある・・・

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(↓小さな画像はぜひクリックで拡大♪)

・・・作りたての生菓子を上質の薄茶や煎茶と頂くための店
ある意味、究極の和生菓子専門店です。

喫茶処のような佇まいで
善哉白玉入お汁粉なども選べるせいなのか、
食べログでは甘味処にカテゴライズされちゃってたけど、
菓子はどれも餡からすべて自家製という和菓子店。

店主は京菓子の名店「京華堂利保」の御次男。
長いこと実家で菓子づくりをしていたけれど
生菓子だけを自由に作りたいと2003年独立、
甘楽花子」を開いたとのこと。
花子(はなご)」という名は狂言からいただいたのだそう。

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 以前、「京華堂利保」の生菓子を頂く機会があり
 (その時の記事)
深いインパクトを受けたワタシ。
けれども京華堂の生菓子はミニマム6個からの注文製。
短い滞在ではあきらめていたのですが
ぜひとも花子には訪れたいと思っていました。

というわけで。
店内で頂いた温かい善哉は、大納言を使ってほど良くほのかな甘さ。
供された一保堂のお茶と共にひと息つきました。

裏千家の準教授、という主ですが
和服ではなく白衣に白いゴム長姿でお善哉を調えてくれたのは、
いかにも和菓子職人らしく微笑ましかった♪

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07年11月・京華堂利保の(それはそれは美味しい)薯蕷饅頭“京かぶら”
07年12月、花子も同様の“京蕪”を調製


ちなみに京華堂利保は主に武者小路千家の茶菓を担っている。
裏千家を主に担う花子の生菓子はそのお好みに従い、
ご実家とは若干、趣を異とするようです。

さて、持ち帰りに選んだのは「懸想餅」と「水藻の花」。
どちらも自由な発想から生まれた進取の生菓子。
懸想餅はその名の通りハート形の“雪餅”に、
チョコレートパウダーをまぶしたバレンタイン仕様です。
…あ、すみません、2月の話なんです。

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洋菓子ではありません“懸想餅”

雪餅、というと山芋を使った白いきんとんを想像しますが、
ここでは餅粉に卵白と砂糖を加えた柔らかな餅のこと。
関東であれば“雪平(せっぺい)”と呼ばれると思うけれど
雪平
の特徴であるメレンゲ(泡立てた卵白)の食感は抑えてあります。

結局、口にしたのは夜中になってからでしたが
こういった、生鮮度を問われるお菓子こそ
お店で頂けばよかったなあ。

冬らしからぬ菓銘の「水藻の花」はルバーブを使った錦玉
実際、真冬に錦玉はあまり見かけないしルバーブといえば夏が旬。
だけれどカタネベーカリー製ルバーブジャムやタルトに目がないワタクシは迷わず選びました。
出来るならもう一度6月頃に頂いてみたい。

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洋菓子です、カタネベーカリー製長野産ルバーブのタルト(季節限定)と”ルバーブジャム

今度はもう少しのんびりと、例えば
きんとん薯蕷饅頭などのつくりたてをお店で頂いてみたい、
と強く心に留めたのでした。

なぜならば…。
じつは、この前日のこと。
(時系列的にわかりにくい話で恐縮です。)

寺町通にある日本茶の老舗
「一保堂茶補」本店内に設けられた喫茶室「嘉木」
薄茶を頂いたのですが、
その茶菓は、な〜〜〜んと!「京華堂利保」のきんとん

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2月「一保堂嘉木」にて“此花(このはな)きんとん”from京華堂利保  

その数時間前には店まで出かけて生菓子をあきらめたばかり
そのときの記事
なので、その喜びたるや。
思わず店員さんを捕まえてキャピキャピとまくし立ててしまったほど。
閉店間際に拘わらずラッキーでした。

嘉木」は気軽なテーブル席に
落ち着いた照明と木を基調としたカジュアルなしつらえ。
喫茶室の広さも卓の間もほどほどゆとりがあるのが心地よい。

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お薄<北野の昔>(訂正:明昔は誤り) 茶碗の中にお多福の顔♪ 

自宅で茶を楽しむかのように
(茶葉を扱う)玉露やほうじ茶などは店の方に教わりながら客自身が淹れる。
普段使いの器も悪くないし、リーズナブル。
抹茶だって(心得がなくとも)心配無用、お店で点てて頂くことが出来ます。

さまざまなお茶が選べるのがウレシイし、
なんてたってお茶にはすべて厳選した季節の菓子付♪
(しかも節分のこの日は末富の豆菓子もオマケ!)
そしてさすがは本店、一階の売り場は種類も豊富で、趣があり瀟洒な雰囲気です。

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薄茶の後にほうじ茶をいただけるセットもある 

東京にも
こういった日本茶とほんとにおいしい和菓子を楽しむための喫茶室が
あったら
良いのに、とホント思います。


ああ、やはり半年経ってしまった京都のはなし
ま、記憶に残って(あやふやだが)いるので 
ヨシ、としていただけます…か。

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●店のデータ
甘楽花子(かんらくはなご) 
*おぜんざい白玉入り700円 生菓子一個410円
一保堂本店 喫茶室 嘉木(いっぽどうほんてん きっさしつ かぼく) 
*平日限定(11〜16時半)セット[京都限定抹茶・北野の昔」
薄茶と生菓子+極上ほうじ茶or極上玄米茶 767円(※濃茶セット1124円)
カタネベーカリー 
*ルバーブジャム一瓶650円

●過去の「京都」関係記事
09'宝泉 京華堂利保/京都で和菓子めぐり甘党三昧・その五 
09'京都 松屋籐兵衛/紫野味噌松風、珠玉織姫  
09'京都訪問〜その三(出町ふたば,進々堂,菓祖神社)  
'09京都訪問〜その二(松屋常磐、亀屋伊織ほか
'09京都訪問〜その壱『御州浜司 植村義次』(09年)
09'京都〜その四イノダコーヒ本店,畑野軒老舗,清水寺,柏屋光貞
「京華堂利保」のすごさを東京で知る
京都の美玉屋,川端道喜,マリーフランス,天引,本家船はしや
京都の祇園饅頭,畑野軒老舗,たなか,錦平野 …
京都「神馬堂」やきもち「一和」あぶり餅+「御倉屋」旅奴
京都の粟餅処澤屋,老松,天神堂,日栄堂,京菓子資料館
京都の中村軒,下河原阿月,鍵善良房・河井寛次郎記念館
中村軒の麦代餅
洗練の水仙粽と羊羹粽「川端道喜」
秋の京都コレクション全部見せます:前編
秋の京都コレクション全部見せます:後編
他多数… 
●過去のカタネベーカリー関連記事 
・フラボワーズジャムのベニエ他 
  ・あんパン 
  ・バケット、アップルパイ他 
  ・全粒粉パン
・ルバーブタルト 
 他多数… 
●過去の東京 いとしの和菓子関連記事
和菓子のブログを始めたワケとは?
他多数

★おまけの話★
京都の中心部、しかも表通りに面したビルの一階。甘楽花子はあまりにも便の良い場所であるために、一見ではそれほど凝った生菓子を提供するようには見えないと思う。  おそらく近隣の方にとっても穴場的な茶菓の店なのではなかろうか。
東京にもあるんですよね、そーゆーあまりにも駅近で名店には思えない和菓子屋さん。 次回はその辺りご紹介したいと思っています(って、コロコロ気が変わるけど)。
 ちなみに京華堂で「花子」について「カンラクハナコ」と訊ねると、 「?…あ、はなご、ですね」。  どうやら“甘楽”は屋号という意識が薄く、しかもはなごをハナコと訊いたので戸惑ったのでしょう。 狂言から頂いた名のようですよ、とも仰ってらした。…無知は自認してるけど良かった〜店に行く前に訊いておいて。
(濁らないとマガジンハウスだし…)


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posted by あんころりん at 08:13| 東京 🌁| Comment(10) | TrackBack(0) | 近畿、東海(京都、大阪、名古屋・・) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ええーまた京都行ったのーお? と思ったら。笑。
ああでもとてもとてもステキなお店を紹介していただきました。うれしい〜。ルバーブの錦玉なんて、興味ないわけがない。
おいしいお茶と和菓子でのんびりしたいですなあ。
Posted by kozue at 2009年08月11日 17:04
kozueさん
ひどいよね、2月の話をお盆にするって。ま、私用に記録しておきたいもんで。なら、さっさと書けよって自分でも思いますが(笑)。
どちらも京都ならではのお茶を楽しめる嬉しいお店。機会があればぜひ♪
ちなみに私、最初、ルバーブをルッコラと読み違えて、大変驚きました(笑)
Posted by あんころりん at 2009年08月11日 17:49
いいですね。 京都ですか。
蒸し暑い今年の夏を冬の京都を思い出して涼むというのも風流ですね。

今の京都はさらに暑いのでしょうけど。

>東京にも、こういった日本茶とほんとにおいしい
>和菓子を楽しむための喫茶室があったら良い
>のに、とホント思います。
いっそ、あんころりんさんが作られてはいかがでしょうか? まぁ、お忙しいようなので大まかなプロデュースに止めて詳細は行動力のある実務担当の方にまかせるとか・・・。
リーマンショック以来、銀座には空き店舗がかなりありますよ。
銀座だったら英語と漢語のメニューも用意するとか・・・。

冗談はさておいて、お茶でくつろげる空間があったらいいですね・・・。
Posted by 笹団子 at 2009年08月11日 22:35
どうも始めまして。
嘉木には何回か行った事が有ります。
嘉木では結構京華堂さんの和菓子が出てるみたいですね。
あと、和菓子だけではなく濃茶も戴けるのが良いですよね。
花子はお茶が一保堂のお茶ですよね。
栗きんとんをお店で戴いた事が有ります。
その時この後に嘉木に行こうかと考えていたんですけど、雨が降っていたしお茶が一保堂のだったので行くの止めましたw

あと、京都関係の記事を見せて貰いましたが、亀末廣は興味有りませんか?
個人的に好きなお店ですがどうでしょうか?
Posted by lemat at 2009年08月12日 00:28
笹団子さん
>冬の京都を思い出して涼む
なーるほど、それも手、ですね。昨日、京都は38.5度だったそうで…。
>あんころりんさんが作られては
笹団子さん、資金調達してくださ〜い(笑)。
やはり自分がのんびりしたいですね、できれば暑い夏は仕事なんてしないで優雅に。
>お茶でくつろげる空間
ホント同感です。ところで私が頼んだ平日限定セット、730円だったのです。これも「こういった…喫茶室」のポイントなんですけど、東京では見あたりませんね〜。
Posted by あんころりん at 2009年08月13日 08:01
lemat さん
初めまして、おはようございます。
>嘉木には何回か
京都にお住まいでしょうか、イイですね〜おいしいお茶が身近ですね♪
さすが専門店の嘉木、濃茶が2種から選べるようで、そちらもかなり惹かれます。
京華堂の他にも鍵善や月餅屋のお菓子など出てるそうですが、lematさんのお好みにはいかがでしょう。
>栗きんとん、
それはぜひお店で頂いてみたい、次回は生菓子にします♪
もちろん亀末廣 とても興味あります!
Posted by あんころりん at 2009年08月13日 08:19
あんころりんさん、ご無沙汰しています。
甘楽花子、私は一度伺った際に「ぬばたま」という粒餡の黒糖羊羹をいただき、非常に感動した覚えがあります。店主の点ててくださった抹茶も美味しかったです。
次回は上生を絶対買うぞー!と思いながら未だ再訪できていませんが…。
嘉木も落ち着いていて良いですよね。きんとんが出てくる日もあるんですね!
私が行った時は一度目が幸楽屋の練りきり、二度目がゑびす屋加兵衛の矢来餅でした。

妹が京都に行ってから何度も京都に通っていますが、若干観光気分が薄れるせいか以前のように一日に何軒も和菓子屋を巡ることはなくなりました。でも、家でのんびりお茶と一緒にお菓子を楽しめて幸せです。
和菓子苦手なはずの妹が京都へ行ってから次第に和菓子好きになっているのも面白く、自転車でわざわざおはぎを買いに行ってくれたり(笑)
おはぎの今西軒が徒歩5分圏内なんですよ〜♪
次回は自転車を借りて甘楽花子へ行ってみます。たぶん10分くらいで着きそう…。本当に素晴らしい環境に引っ越してくれてラッキーです。
Posted by UYU at 2009年08月13日 10:15
私は東京住まいですw
京都には年に2〜3回行っている感じです。
嘉木は結構あちこちから和菓子を仕入れているみたいですね。
私は特にこれっという物には当たっていません。
本当はすぐ近くの松屋常盤のきんとんを出してくれると有り難いのですけどね。
好きでいつも行っている和菓子屋は亀末廣と嘯月です。
後は祇園の甘泉堂も結構好きですね。
あ、明日から2泊3日で京都に行ってきます。
今回は嘯月は盆休みで行けなくて、松屋常盤はきんとんは無いとの事なので松風のみ買ってきます。
他には亀屋則克とか細々と行きたいと思います。

あ、それと東京でお茶と和菓子ですが、北千住のマルイ地下に茶翁という店が有ります。
地元の和菓子屋の生菓子とかと、玉露,煎茶,抹茶のセットで出してくれます。
和菓子はまぁまぁと言う感じですが、お茶は煎茶道をしっかりやっている様なので美味しいです。
Posted by lemat at 2009年08月13日 23:31
UYUさん
ご無沙汰しています。お返事が遅れてすみません。暑いです!
さてさてUYUさんはすっかり半京都人ってわけなのですね。
嘉木はさまざまなお菓子を提供しているようですね。お茶の味は自分次第のところもあるけど私はあのカジュアルな雰囲気が好きです。
花子は何だか慌ただしく頂いてしまったのが我ながら残念でした。

>和菓子苦手なはずの妹が
環境って大事なんだわー。手軽においしく頂くことが出来るからでしょうか。
家でゆっくりというのはホントうらやましいです。
Posted by あんころりん at 2009年08月15日 12:43
lematさん
今頃はうだるほど暑い(笑)京都を楽しんでらっしゃるでしょう。
(おいしい)きんとんがお好みなのでしょうね。私は京都についてはまったく無知なので、皆さんにいろいろ教えて頂くのがとても楽しいんです。
北千住はそうそう出向く用事がないけれど、機会があったらぜひオススメのお店に寄ってみたいと思います、情報ありがとうございます♪
Posted by あんころりん at 2009年08月15日 16:46
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