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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2009年10月20日

嘯月(しょうげつ)/京都 栗羊羹
どっしりと風味豊かな栗蒸し羊羹

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“栗羊羹”という名の栗蒸し羊羹

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久々に頂いた嘯月のお菓子は
秋深まるこの時期にふさわしく栗蒸し羊羹・・・

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・・・です。

この季節、和菓子好きでなくとも町で“栗蒸し羊羹”の幟に目が行くでしょう。
そう、縄文時代からすでに貯蔵されていたほど
この国で栗はホントに人気があります。

先週末も午後になって、都心の和菓子店を数軒訪れたところ
栗モノはどこも売り切れ〜。

ふだんは和菓子屋に行かないヒトも(秋の栗菓子だけは)と、
お茶請けに進物にと買い求めるようです。

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さて、「嘯月」(しょうげつ)は京都の茶席菓子処として人気の高いお店のひとつ。
虎屋で修行した初代が大正5年創業、
“月に嘯(うそぶ)く虎”が屋号の由来だそう。

とりわけ繊細な“きんとん”が有名ですが
生菓子はすべて予約しなければ購入できない。
なぜなら客の訪れる時間に合わせて調整するためです。

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一昨年五月のきんとん“躑躅” 
IMG_7717.JPG
三年前、秋の“錦秋” 


嘯月に限らず、茶席専門の菓子屋はそういった店が少なくありません。
東京でも越後屋若狭源太太市などは
あらかじめ注文しなくてはならない。

が、これはわざわざ京都へ…ではなく。
新宿タカシマヤで販売された栗蒸し羊羹。
要予約の限定品でしたが訳あって二棹を入手。

一棹を知人に差し上げるつもりでしたが、
賞味期限が翌日なので、(少人数だからと)半棹だけをご希望。
思いがけず一棹半を我が家で平らげました。

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二棹です。包むだけでも一仕事、包装紙、箱、竹皮二組&紐3本、紙と透明フィルムでがっちり守られてました


いや〜おいしかった。
折り重ねた二組の竹皮の中の幅広い羊羹。
濃い小豆色に飛び石のような山吹色が散ってます。
栗は中にすべて混ぜ込んであり、ぽこぽこ頭を出してない。
むっちりとした羊羹と栗の歯ごたえは
みごとに揃っており、ムラなく一体感があります。
切り分ける際もすぅっとなめらか。
うす〜くスライスしてもまったくズレません。

密度ある口あたりで、“冷えて”なお餡のおいしさが際だっている。
そーなの、この蒸羊羹は要冷蔵(で賞味期限二日)。
おそらく栗が一般的な甘露煮に比べてかなり糖分控えめ。
栗は足が早いですからね、
とは言え購入時、保冷剤が乗せてあるのにはちょっと驚いた。

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蒸し羊羹って冷やすと食感が締まる。
一般的に(作り手は)蒸し物って出来たての食べ心地を保とうとするじゃない?
温度低いと甘さも感じにくいし。
しかしながら、そんなマイナス要因はまったく感じません。

ともあれ。
蜜煮の栗は風味を残したまま、ごく自然な甘み
まるで(すっごくおいしい茹で栗)みたい、に感じる。
砂糖を控えてこれほどしっとり柔らかに炊けているのはさすが熟練の技。
あるいは炊いた栗をさらに選りすぐっているのかしらん。
何にしてもおいしい。

ところで一般的な栗蒸し羊羹の甘さと口あたりを期待して口にすると (あれっ?)って思うらしい。
買ってきてすぐさま複数のお客さまにも切り分けると
「へ〜珍しい」「ほぉ」。ちょっと面食らっていた様子。

IMG_5741.JPG

当然ですが、風邪気味のヒトは「味がよくわからない」とのこと。
繊細な風味が(パンチがないとも言える)と伝わりにくいようでした。
温かい室内だともう少ししっかりした味なのかも。


嘯月の生菓子は新幹線便を二度頂いてます。
そのときはさほどでなかった感激ですが
栗蒸し羊羹、圧倒的に好き。

しかも。
ここだけの話、期限後も(香りは落ちちゃったけれど)
おいしいねーと堪能しました。
ま、ワタクシの舌なんてそんなもんです。

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●過去の栗菓子関連記事
越後屋若狭「栗きんとん」
京都「川端道喜」亥の子餅「老松」栗しぼり、丹波太郎 大阪「廣井堂」栗むし羊羹
噂のわらび餅と栗蒸し羊羹「一幸庵」
和風スウィートポテト、栗しぼり、山あけび・新橋「文銭堂本舗」
…すみませんあとは後ほど。
●過去の嘯月関連記事
初夏の生菓子秋の生菓子

★おまけの話★
またまた更新が遅れております。
今年もすでにたくさんの栗菓子を頂きました。
今週もまたまた長野と岩手のお菓子を頂く予定。
いまからとても楽しみ〜。

あ、それから右サイドバーにも出す予定ですが
「東京のお菓子を歩く」という企画を読売文化センターでやってます。
まだ若干名受け付けてるそうですので
(あんころりんと一緒に)歩きたい方は問い合わせてみて下さい。
「東京のお菓子を歩く」
読売文化センター本部 (03-3642-4301 )
または京葉・金町・横浜・横須賀の各センター

●店のデータ
嘯月(しょうげつ)  
・栗羊羹(栗蒸し羊羹) 一棹4100円(小豆 砂糖 小麦粉 栗)
 新宿タカシマヤにて限定販売 


※10月21日加筆しております。

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posted by あんころりん at 08:42| 東京 ☀| Comment(11) | TrackBack(0) | 近畿、東海(京都、大阪、名古屋・・) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは凌駕D1です

嘯月さんの栗蒸し羊羹お召し上がりですか!高島屋の限定品で見つけた時には心引かれたのですが・・・一棹は多いので見送りました(お高いしね・・・).

半棹で販売して頂けるととっても嬉しいのですよね・・・・代わりに庵月さんの「白小豆生栗蒸し羊羹」と廣井堂さんの「栗蒸し羊羹」頂きましたが.関東の羊羹と比較して甘さ控えめな気がするのは気のせいでしょうか?どちらも栗が一杯でビックリしました.

栗好きなので・・・今年は越後屋若狭さんの栗きんとんも「清水の舞台から飛び降りる気持ちで・・・」予約してしまいました!これから楽しみです.
Posted by 凌駕D1 at 2009年10月20日 18:51
あんころりんさん。こんばんは!

嘯月さんの「栗羊羹」驚きの連続でした。
最初は、普段食べている栗蒸し羊羹の食感と全く違うので少し戸惑いながらモグモグ。
二回三回と食べるうちに、とりこになっていました。
とにかく栗の美味しさに驚きました。
賞味期限は二日でしたが、我が家には関係なかったみたいです(^^;
嘯月を教えて下さったあんころりんさんに感謝です。
ありがとうございました。
Posted by あっちっち at 2009年10月20日 20:33
追伸:食べた感想しか書いてませんが、写真の通り開けた時の美しさ、
   切り分けた時の断面の美しさ、ため息がでました。
Posted by あっちっち at 2009年10月20日 20:38
凌駕D1 さん
お値段知らずに二棹買ってぎょっ!としました(笑)大ぶりでしたが、かなりクセになるあっさりタイプで、少人数でもイケルかんじでした。
廣井堂のはホントに甘さ控えめ、栗もとてもおいしく感じました。白小豆の方はまだ頂いたことないんですけど、甘さ控えめなんですね。
>関東の羊羹と比較して甘さ控えめな気がするのは気のせいでしょうか?
私の印象では(幸せなことに)関西からの栗蒸し羊羹は、選りすぐったものばかり頂いて品の良い味が中心ですね。関東ではさまざまな店で頂くので千差万別。栗は確かに関西モノの方がたっぷりかもしれませんね。越後屋若狭、楽しんで下さいね♪
Posted by あんころりん at 2009年10月21日 00:02
出ましたぁ〜、栗蒸し羊羹!!
大好きなんですよね。京都のお店ですか。
“繊細な風味”きっと私好み?生菓子も繊細ですね〜。
地元では栗がた〜くさん出回ってます!今年は渋皮煮を結構食べました♪
そろそろたまに行く和菓子屋さんが栗蒸し羊羹を売り出す頃です。楽しみです♪
芋・栗の季節ですね!フフフッ!
Posted by いもすけ at 2009年10月21日 06:42
凌駕D1ですがおはようございます
あんころりん様
申し訳有りません庵月の方は「白小豆栗蒸し羊羹」で”生”ではございませんです・・・ハイ.甘さの加減は廣井堂<庵月で,栗の味の”強さ”は庵月>廣井堂ですね.生栗蒸し羊羹と比較すると白小豆を使用した物の方が栗の味を強く感じました.反面小豆の存在感が弱めなので・・・・小豆の美味しい羊羹とは全くべつのお菓子と捉えた方が良いかな?と思います.「栗を食べさせる為に小豆でまとめました」って感じです.

個人的には廣井堂の餡と栗の炊き具合で(庵月は少々栗が固いのです・・・)庵月レベルの栗の入り具合の羊羹があれば嬉しいと思いますが・・・バランス悪いかな?廣井堂の甘く無ささは好みです!
越後屋若狭は本当に楽しみです!
ではでは
Posted by 凌駕D1 at 2009年10月21日 08:43
あっちっちさん♪
おいしかったですね〜。栗好きのあっちっちさんでなくともあれは充分堪能致しました。とりわけ羊羹の餡の風味と栗とのバランス、まとめ上げた蒸し具合が最高でした。
>二回三回と食べるうちに
薄くスライスしているとあっという間にすごい厚みを食べ終わっちゃっているので恐ろしい(笑)。
あの羊羹の餡の色、艶めいて色気がありますね〜。大人の色合いだ、と思いました。
またおいしい散歩しましょう!
Posted by あんころりん at 2009年10月21日 19:36
いもすけさん!
こんばんは♪
絶対!間違いなくいもすけさんのお好みだと確信致します。ってプレゼント出来るわけではないけど(笑)
じつはつい先ほどみやざき館へ立ち寄り、柚子のお菓子を2点購入、観光課の方へもご挨拶してきたばかり。そこへいもすけさんのコメントですから、何だかやはり縁ありますね。
私も最近はお芋も栗も毎日欠かさず頂いてます。って、いえ別にどうぞお気遣いなく(笑)。
東京でお会い出来る日を待ってますよ〜
Posted by あんころりん at 2009年10月21日 19:48
凌駕D1 さん
庵月はときどき生栗蒸し羊羹を東京でも販売します。そちらも甘さは廣井堂よりやや強め。白小豆のはタカシマヤで見かけるたびに心ゆさぶれるのですが…。やはり小豆が好きな私は他のお菓子をかってしまいます。そうそう先ほど越後屋若狭の栗きんとんを見かけました。今頃美味しく召し上がってらっしゃるでしょうね。
Posted by あんころりん at 2009年10月21日 19:54
先週、一人新幹線便で無理やり中津川の栗蒸し羊羹を持ち帰りました。(笑)
ちなみにこの栗蒸し羊羹は冷凍でお取り寄せ可能だそうです。

高島屋の配送の方は釣に使うクーラーに入れて運んだのでしょうか?

流石、京都のお茶席のお菓子だけに外観が凝っていますね。 栗蒸し羊羹は日本庭園の石みたいに、きんとんは繊細なそぼろでさぞ手間がかかったかと思います。 日本のお菓子の最高峰なのでしょうか? 入手が難しいようですが、せめてお店の職人さん作の工芸菓子でも拝見したいものです。
Posted by 笹団子 at 2009年10月25日 20:28
笹団子さん
いいな〜私も栗の時期に訪れたいです。中津川にはたくさん栗菓子がありますから選ぶにも迷ってしまうのでは。
>冷凍でお取り寄せ可能
絶対送ってもらうより現地で購入したほうがおいしいはずです!運んだ甲斐があったと思います。

嘯月は予約オンリーの仕舞た屋。店というより民家、工芸菓子はおろか生菓子も陳列してないんです。あ、干菓子は新宿高島屋に入っていますよ。
Posted by あんころりん at 2009年10月26日 14:30
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