雷門「うなぎ印おがわのどら焼」、粒あんとろ〜り上野「うさぎや」、亀十、シフォン風フワフワ皮
和菓子wagasi−東京のお菓子・菓子パンを歩く」
『東京 いとしの和菓子』
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発売中の週刊文春(12月3日号)
「今週のBEST10“おいしいどら焼き”」を
ご覧になりましたか?
第1位は上野「うさぎや」
知名度からいっても予想通りですが
2位はなんと・・・
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(↓小さな画像はすべてクリックで拡大できます♪)
・・草月「黒松」でした。
際だった“個性派どら”にも関わらずの大健闘、といったところでしょうか。
(・草月「黒松」について詳細記事)
草月“黒松”松皮模様の黒糖風味
あら、なんでまたいきなり文春なのよ?
と疑問に思われたと思います。
なんてこたない、ワタクシ不肖あんころりん、
選者として参加、コメントさせていただきました。
誌面の肩書きは“高 由貴子「東京 いとしの和菓子」著者”になってます。
選者5名が“おいしいどら焼き”を各々10種選び、
100ポイント満点でランク付け、編集部で集計発表するという方式。
誌面上に選者個々のつけた評価点数は掲載されません。
ランクイン果たせず栃木名菓“みかも山”
さて「週刊文春」ベスト10順位はこんな具合。
1位 うさぎや(台東区上野)
2位 草月(黒松)(北区東十条)
3位 うさぎや(中央区日本橋)
4位 亀十(台東区淺草)
5位 すずめや(豊島区池袋)
6位 森幸四郎(千代田区)
7位 うさぎや(杉並区阿佐谷)
8位 塩野(港区赤坂)
9位 清寿軒(中央区日本橋小舟町)
10位笹屋伊織(京都市下京区)
いかがでしょう。
予想外だったのは清寿軒。
間違いなくベスト5に入ると思っていたのですが。
清寿軒“小判どらやき”極上粒あんがたっぷり、“大判”は大ぶりの2枚皮
それぞれのお店とどらやきについては
当ブログの以下の記事でくわし〜くご紹介しています。
参考までにご覧になってみて下さいね、ツッコミ歓迎。
1〕上野・うさぎや前編・後編
2〕草月(黒松)(取り寄せ可)
3〕日本橋・うさぎや前編 後編
4〕亀十(取り寄せ可)
5〕すずめや
7〕阿佐ヶ谷・うさぎや
8〕(塩野お店の詳細記事 塩野どら焼紹介(扇屋記事中)
9〕清寿軒(取り寄せ可)
◎特別企画「うさぎや」三店全員集合!比べてみれば
上記記事より「うさぎや三店比べてみれば」
しかしどら焼きのランク付けは大変ムズカシイ。
たいやきや豆大福に比べても各々の個性が際だって
もはやタイプが異なる菓子と言えるかも、ですから。
その時の気分や体調でベスト!って思えるモノが
くるくる変わるんだもん。
順位をつけるなんて考えたこともありませんでした。
ところで。
ワタシのセレクトすべてがランクインしたわけではありません。
かなりの“マニアックどら”については
(他の選者はえらばんだろうなあ)、と踏んでましたが
意外だったのは雷門「おがわ」。 どらやき好きなら十指に数えるに違いない、と思ってたんだけど。
進物用箱もカッコイイ!「うなぎ印おがわのどらやき」 小豆、うぐいす、白手亡の三色あん
まあ、予約をしなければ入手しにくいうえ
発送不可なので知名度が高くないことは確かです。
が、ワタクシここのどらやきがだ〜い好き。
過去に前・後編の2回に分けて記事を書いてます。
(雷門「おがわ」前編・後編 )
ランクインしなかったので
"うなぎ印おがわのどら焼"についていま一度熱弁をふるう。
スーパーヘビー級!あまりの香り高さに犬もすっ飛んでくる(雷門「おがわ」)
“無頼派江戸前どら”の名に恥じない
(って呼んでるのはおいらだけですが)あのパンチ、あのサイズ。
唯一無二の存在感は他と比べようもありません。
食べた〜〜い、となったら代用が効かない。
がっつりした歯ごたえ、食欲をそそる卵の香り♪。 皮のフチはまるでバンズ(あるいは丸ぼーろ)のようにコシがあり、
ちぎると手にはちゃあんと抵抗を感じる。
噛むたびにパクンと音を立てそうなパワフルどら。
あんは小豆、うぐいす豆、白手亡の三種類が揃い
とりわけ気に入っているのは、うぐいすあんと白あん
(かといって小豆がおいしくないワケではない)。
どらやきはふっくらした“豆粒”の存在するあんでなくては
大粒うぐいす(青エンドウ)と白手亡(白インゲン)(雷門「おがわ」)
(粒を残した)半ごろしのあんは豆粒も大きく柔らかで含有量もたっぷり。
甘過ぎずもの足りないこともなく、皮とのコンビーネーションも絶妙。
…食べるたびに“うまい”が増す不思議な魅力、奥深さ。
ホンネ言えば「うさぎや」と雷門「おがわ」と「清寿軒」に
順位をつけろったって無理がある。
なのでここだけの話、我がセレクトにはやたら同点が多かったのです。
麻布昇月堂“蕎麦どら”
雷門「おがわ」の他にランクインを果たさなかったのは
雅洞の“みかも山”、麻布昇月堂の“蕎麦どら”そして扇屋
頼まれもしないのに勝手に次点を入れたため(←ばか) 計11点をチョイスしたのでした。
早い話どーしても10に絞れなかったの。
今回は困難きわまるランク付け
たいやきならもう少しスムースに決定できたかも…
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阿佐ヶ谷「うさぎや」どら
※以上週刊文春12月3日号
“おいしいどら焼き”今週のBEST10をご参照ください。
(高由貴子=あんころりんのコメント掲載46〜47ページ)
★おまけの話★
上野の老舗甘味処「福助」が閉店しました。
ここのところその件でご報告くださるかたが何人かいらっしゃったので あらためてその旨を書いておきます。
ご挨拶もかねて先月始めに訪れると、シャッターに貼り紙が。
しばしボーゼン、そして思いがけず胸がつまりそうになった。
本でお世話になった後、2度ほど出かけたのだが折悪しくお休み。 結局ご主人にもご内儀さんにもお会い出来ずにそのままに。
残念と後悔と喪失感。
何だか文章にするのも気が乗らないまま告知もせず。
本を読んでわざわざお出かけになった皆さま申し訳ありません。
「東京 いとしの和菓子」では後継者のいらっしゃらない ご年配の方のお店を数軒ご紹介させて頂いています。
せめて印刷物に残したい、そんな気持ちもあったのですが 実際に閉店となるとやはり素直にがっくり…
ふと思うと雷門「おがわ」も年配ご夫婦が営む個人の店、永く続けて欲しいと切に願います。
●店と菓子のデータ
●雷門「おがわ」東京都台東区雷門2丁目6ー4
(徒歩2分の寿町「おがわ」とは異なる店です)
どら焼一個220円(箱入6個1490円)日持3日〔小豆餡、うぐいす餡豆、白餡〕
:小豆 うぐいす豆、手亡豆、小麦粉、鶏卵、砂糖、膨張剤
☆☆あんころりんの本のご案内☆☆
*高 由貴子著
『東京 いとしの和菓子 あんころりんのおやつめぐり』。
カラー写真も美麗
表紙(帯別)です♪
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「週刊文春」のどらやきベスト10の選者としてご活躍何よりです。
結果を拝見すると、「私のベスト10」からおがわ雷門店が脱落していて残念です。先週もおがわ雷門店と亀十で購入し、それぞれの皮の風味の良さに改めて甲乙付け難しと評価した所でした。
また、笹屋伊織のどら焼きは土俵が違うようでここに入るの?と云った感じです。
あんころりんさんと同様、私も10軒に絞れず、上記の9軒と僅差で、茂ち月、おがわ寿店、高円、徳太樓、桃六、ひと本石田屋(栗入り)あたりが続きます。
作り立てを食べると評価がぐんと上がり、また体調次第で評価は変わりますね。
今後、何かしらベスト10情報があればアップして下さい。拝見していて楽しいですから。
福助のような甘味処は他にありませんから、とても残念です。チャーミングだし何より抜群においしかった。
雷門「おがわ」のどら焼もまたオンリーワンの存在ですね。こう書いているとあの香りが蘇ってまたムラムラ(笑)。
やはりいまどきの志向には亀十タイプがウケそうです。
>私も10軒に絞れず
好きなモノをベストテンに絞るってむずかしい〜。
それにしても和菓子をランク付けするメディアって滅多にありませんね。
残念。結構みんなに紹介したんですけど。
あの、心が休まる甘味と
小腹にきくうどんが何ともいえず
良かったのですが。
また、お客様も粋な人が
多かった。
でも、あんころりんさんの本を読んで
行っておいてよかったと思います。
あと、私は、清寿軒さんが
好きです。
他のどらやき屋さんも行ってみます。
フアフアがいいですね。
一度行ったきりになってしまいました。
もう一度食べたかったです。
後継者がいなければいつかこういう時はくるんですよね・・・。
どらやきは、あんころりんさんに頂いた清寿軒がすごく気に入ってしまいました!美味しかった〜。
今度、上京したら雷門の「おがわ」、試してみたいです!
東京は本当にたくさんの美味しいどらやきが多いんですねぇ。
来年は是非義務を果たしとうございます!(笑)
ご無沙汰してます、お元気ですか。
福助、あのおうどん召し上がったことも想い出になってしまいましたね。
>でも、あんころりんさんの本を読んで
行っておいてよかったと思います。
そういっていただけるとホントに書いた甲斐があります。少しでも多くの方にああいったお店が東京にあったことを記憶に残していただけたのですから。
yottyanさんが清寿軒を気に入って下さった時のことよく覚えています、嬉しかったんです。どら焼散歩良いですね、どうか懲りずにまたお出かけの節はお声かけてくださいね、(できれば早めに・笑)。
福助、一度だけでもいらして良かったですね。私としてももっとも好きな甘味処だったんですけどね。和菓子屋の後継者問題はここ数年は頻発しそうな黄がします、ちょうどそんな時期なんでしょうね。
清寿軒、気に入って頂けて良かった〜〜〜・お持ちした甲斐がありました。あの繊細な餡の味は和菓子好きにはたまらないと思ってました(笑)
そうそう義務ですからね、大変だ(笑)
こんばんは。うさぎやでなく清寿軒を先にご存知なんて渋い!あの味、始めて食べるとほっんとに感激しますね。なぜ9位なんでしょうね(笑)
コメントありがとうございます♪
さすが和菓子好き!清寿軒が原体験って方が多いのにはオドロキです。トッコさんならおいしいどら店たくさんご存知でしょう。入谷の和菓子ってどこだろう。甘味処兼用の店かしら。三ノ輪喜田屋でどらやきは未体験です。今度チャレンジしなくては。
福助、残念です。私も近所のパーラーで似た体験あります。ものすごく後悔しますよね。
本に掲載したお店に関しては機会があったらなるべくお早めにどうぞ。
まんまと釣られてしまいました。(笑)
どら焼って本当に日本人にとって身近な和菓子の一つですからね。 ドラえもんも好きですし。
清寿軒は土日も休むので普通の勤め人には難しいと思います。 お取り寄せできたとしても、個人的にはお店で雰囲気を味わってから買いたいです。
雷門おがわは知りませんでした。
土曜日に早起きして挑戦ですね。
文春は全国で発売されているので京都や大阪、名古屋あたりから抗議のメールが殺到しているかもしれませんね。(笑)
あちらにもたくさんありそうですからね。 今回は編集の方の都合で東京に集中してしまったからでしょうね。
あと、どら焼なんですが日本統治時代に「内地」で修行した人が創業者の製菓店・会社がある関係で台湾(特に第3の都市台中に多い・今は生どらが主流らしいです。)はもちろん、
http://60.249.41.146/php/products_detail.php?c_sn=1
近年の日本ブームで西洋でも知られつつあるようです。 Wikipediaではどの言語でも大体、「1914年に上野のうさぎやで初めて作られた」と書いてあるようです。 リンクをたどると作り方が紹介されたり(スペイン語のサイトではコメントたくさんで盛り上がっています)
http://japonyol.net/azul/archives/2006/03/como_preparar_dorayaki.html
http://japonyol.net/azul/archives/2006/03/dorayaki.html
チョコレートを挟んだ彼らのバージョンができたり(スペイン語)
http://www.lacocinademaricruz.com/recetas/recetas-basicas/dorayakis-de-castana-y-cacao
「ドラえもんの好物?」として紹介されたり、(イタリア語)
http://www.corriereasia.com/giappone/blog/ricette_
cucina_giapponese/2007/01/dorayaki_i_dolci_di_
doraemon.shtml
日本人女性が紹介していたりしています。(英語)
http://japanesefood.about.com/od/japanesecake/r/dorayaki.htm
ラテン系の人に受けがいいみたいですが、彼らが日本にもたらしたカステラ生地を使っているからでしょうか?
どら焼きに限らず、個性の違う物を順位づけるってすごく大変だと思います。えーと、仕事と私、どっちが大事なのよっ、に近いものがあるかと(そうなのか?)
あんころりんさんのこと、かなり真剣に悩んだのでは?(笑) お疲れさまでした。
週刊文春や朝日はビジネスマン周辺に必ずあるのかと(笑)。和菓子好きでなくともたいやき、どらやきなら行列するってヒト多いと思います。小麦粉に玉子を用いる焼き菓子は世界各国で難なく受け容れられるでしょうね。たくさんの情報をありがとうございます。
申し訳ありませんが、イタリア語サイトのURLが長すぎるようで、このブログ本体の形式が崩れてしまうので、勝手ながらこちらで改行させて頂きました。滅多にないことなのですがサイドバーが全部下に落ちてしまうので。すみません。
こちらこそ変なリンクを張ってしまって失礼しました。 以後、注意します。
粉物の和菓子ですが、カステラも西洋の方々に受けるそうですね。 噂では西洋人の中にあんこは「豆が甘いのはおかしい!」と否定的な人がいるそうですが、近年の日本ブームで風穴を開けられればなんて考えています。 そうしたことから逆輸入で「和菓子は年寄りくさい」なんて言われなくなればいいのですが。
福助さんの件、残念ですが新たに和菓子の職人になる若い人たち、お店を開かれる人たちを応援することで新しい和菓子の世界に貢献できればと一ユーザーとして感じます。
自分で思っていた以上にショックだったのでそれにまた驚いてしまいました。
仕事と私…なるほど。あとね朝食と昼食どっちが好きってのに近いかも(笑)。
悩んださ〜〜、朝ごはんと昼ご飯選べないも〜ん。
いえいえ、seesaaが弱っっちいんだと思います(笑)楽しい内容なのにすみませんでした。
欧米人は黒っぽい小豆あんの見た目も味も苦手だそうです、白あんの方がまたイイみたい。
ハワイにはさまざまな小豆あんのお菓子やあんぱんがあるんですけどね。カステラに関しては日本人さえ和菓子だと思わないヒトが多数派ですから、さもありなん、です。
福助は東京の甘味処の歴史に忘れがたい存在でした。「年季」は時として何ものにも代え難い‘スタイル’を生み出しますね。
なのでこの先はスバらしいお店には後継者を、そして「すずめや」など若い真摯な職人さんによる新しい店がたくさん出来ることを切に望んでいます。
福助閉店ですか……。ここ1〜2年ほんとにタイミングが悪くて、前を通ると必ずシャッターが閉まっており、「今度こそかき氷食べたら写真撮ってblogに書こう」と思い続けていたのに。。。悲しいです。
話戻ってどら焼きですが、ベスト10の中に「うさぎや」3軒ってすごいですね。私もあのランキングを見て「えー、亀十が入るのにおがわはナシなの?」と思いました。シンクロ♪
あの中で食べたことがあるのは半分〜2/3ってところですが、上位入賞どらやきが必ずしも自分の好みというわけではなかったりして。好みはひとそれぞれですもんね。「一言でどらやきといっても奥が深いなあ」と再確認した気持ちです。
(それだけにいろんなところで食べてみるのが面白い♪)
文春わざわざ読んで下さってありがとうございます♪
>福助
ayanoさんも残念に思われますか…。ホントにお店もチャーミングで、それだけでも東京の大きな損失だと思いますが、福助あずきの継承者がいないなんて…と少し脱力感におそわれました。
ayanoさんのカメラにあの氷あずきを納めてほしかったな〜。
>えー、亀十が入るのにおがわはナシなの?」と
同感!ayanoさんもおがわ好きでしたか♪。
に、してもやはり世はフワフワトロトロに思いきりベクトル傾いてるのでしょうか。
好みはひとそれぞれですから、いろいろなお店があって、しかも分布がバランス良く散らばるほうがより楽しいです。
ayanoさんはベストどらやきがおありでしょうか。