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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2010年08月19日

志むら(目白)黒みつきなこ、つぶつぶ夏みかん
九十九餅みた〜い!

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〈黒みつきなこ〉withミルクと白玉。でぃずにーなんとかマウンテンでなく。 〈つぶつぶ夏みかん〉の隠し味は・・

和菓子wagasi−東京のお菓子・菓子パンを歩く

いやー半端じゃないです、この暑さ。頭煮えそう〜。
この際8月はかき氷スペシャルで突っ走ります。

久々に訪れた目白志むら」の新作かき氷。
つぶつぶ夏みかん〉を見かけて・・・

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・・・夏みかんが(これくらい)好きなワタシはもー食べたくって。
いてもたってもいられず、さっそく週末目白へ。

到着は昼前だったけれど、土曜日ということもあり
グループ客も数組、席は8割以上埋まっていました。

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九十九餅

昭和14年創業の和菓子店「志むら」の名物は「九十九餅」
きなこをふんだんにまぶした柔らかな卵入り求肥餅で、
餅にとら豆がどっさり混ぜ込んだワン&オンリーの名菓です。
お店について詳しくは本読んでください、(と懲りずに宣伝)。

さておき、名物だけでなくいずれのお菓子も定評ある実力派は
喫茶処もすごぉく人気があります。
とりわけここの焼き団子の美味しさと言ったら…ない!

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焼き団子セット こしあんと甘辛 煎茶も美味

つい熱弁振るっちゃうほどワタシは好きさ。

で、夏の一番人気は“なだれ”のような苺ピューレの〈氷いちご〉、
ビジュアルもさることながら美味しさはさらに衝撃的。
かき氷を書いたら日本一であろうayanoさんの数年前の記事がきっかけだと思うけれど
(ワタシもこれで知りました)
一昨年は行列待ちもしばしばという人気メニュウ。
そして氷あんずも同様になだれ状で、同様にとてもおいしい。

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そんな「志むら」喫茶処の今年の新作かき氷は2種。
つぶつぶ夏みかん〉と〈黒みつきなこ〉。
まずはお目当ての〈つぶつぶ夏みかん〉を注文。
品書きには「さわやかな日向夏と甘夏の果肉がいっぱい」とあります。
店内でも目立つのは氷いちご、つぶつぶ夏みかんなど果実系。サワヤかイメージが人気です。

運ばれてきたのは志むら氷にしては比較的おとなしめのルックスで、
ひゅーんと背の高いかき氷に夏みかん色の恋、じゃなくてピューレ(ソース?)。

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夏の定番〈くず桜〉、たっぷりした葛が嬉しい

てっぺんから崩さないように慎重にさじを入れる。
(が、結局途中でぼろっとこぼしちまった。)
日向夏のほろ苦さと甘酸っぱさが口いっぱい広がり、
心地よい冷たさがいっそう極楽度を高めてくれる。

底の方にもソースがたっぷり、ミルク(練乳)も入っている。
そして口中が冷えるほどに感じるのはちょいとざらつくような舌ざわり。
これ何だろ?と気になったので作り方を伺い
そして(!)驚きました。

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練乳とつぶつぶを目視、そして満足。白あんブレンドとはにわかには気づかない

志むらの〈氷いちご〉は生果実を煮た自家製苺ピュレを使うけど
〈つぶつぶ夏みかん〉は既存の果実ベースに何と白あん(!)を加えたオリジナルソース。
ソース、って呼称がふさわしいかどうかはともかく
印象では乳製品も用いてるのではなかろうか。

サクッと完食、思った以上にあっさり。
よっしゃ次行こう、次。
〈黒みつきなこ〉、くださあい。
そんで、ミルクと白玉のトッピングプリーズ。
…あ、あと熱いお茶も…。

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おなじく名物〈福餅〉=青エンドウ入り搗き餅のこしあんロール、飽きまへん


おおおお。来た〜〜
その姿、あたかもそびえ立つ天下の名峰、黄山のごとく。
頭っからきなこかぶりまくり〜、かぁっこいいー。
さすが志むら、きなこモノにかけてはルックスからして他の追随を許さない。

やっぱさあ、和菓子屋さんですから
あずきとかきなことかそーゆーの頼まなくちゃだめよお。
と、何となく周囲の人々に自慢げな気分。
さきにつぶつぶ夏みかん、注文したのもすっかり忘れて勝手なモンです。

そしてひとくち。
う、きなこのうまさがぶわーっ。口いっぱい広がった。
これ九十九餅じゃん。(←思いきりホめてる)
九十九餅のきなこは焦がしてはいないが、とても香ばしく
そしてまったりと大豆らしい味のふくらみを感じさせる。
まさにあの味です。

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黒みつとミルクがきなこを白玉にしっかり絡める、(ミルク、白玉(5コ)各100円也

件のきなこをかき氷にかけてみるとあらためて
そのしっかりと深い味がクローズアップ&再認識されます。
しかも黒みつのコクで香ばしさが増殖、いや増幅。
ミルクともすんごく合うし、べらぼうに(と言いたい)ウマイよ これ。

おおぶりで噛みゴタエのあるモチモチ白玉
…はい、白玉も期待通り、作りたての力強い味です…
を、一緒に口にすると、よけいに“九十九餅かき氷バージョン感”が増します。

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柔らかさを保つ気高き“ひと切れ”。水羊羹ならでは美しさを誇るよう

一階の売店は見ないで帰るつもりだっだけど
一気に内なる九十九餅モードが全開。
結局お気に入りの定番3種と夏の朝生菓子をお土産に持ち帰ったのでした。
ああ、弱き我が決意。

ちなみに真夏の九十九餅はいっそうしなだれかかるように柔らか。
緊張感高めを好むワタシはすこし冷蔵庫でシメてから頂きました。

そして甘辛だんごはやはり東京三指に入るウマサ、と再確認したのです。

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こちらは一階店舗で購入の甘辛だんご。衝撃的にパワフル

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志むらの焼き団子と福もちの記事
九十九餅の記事
甘辛団子の記事
・氷いちごの記事

●店と菓子のデータ
志むら 電話1(プッシュホン)03(3953)3388
・黒みつきなこ650円 with白玉(5コ)100円 ミルク100円
・つぶつぶ夏みかん800円(以上 2〜3階喫茶処にて)
・甘辛団子(上新粉 グラニュー糖 水飴 醤油(大豆 小麦)片栗粉 葛 白ゴマ)

(↓小さな画像はすべてクリックで拡大できます♪)

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おまけの話
この数日後、偶然新宿「時屋」でも〈かき氷黒みつきなこ〉を頂きました。
時屋は藤子・F・不二夫さんが好んだどら焼きの店として知られています。
甘味処は作為のない(サラリーマンがあんみつとか嬉しそうに食べてる)雰囲気が好きで
西口付近の待ち合わせなどに利用しています。

今回は期待が高すぎた為か平凡な印象に終始。しかもまたまたボロっと盛大にこぼしてしまい(きなこと氷の組み合わせは崩れやすい)と認識。
が、それより強烈だったのは。
200円で追加できるミニシリーズからコーヒーあんみつを選択。
黒みつの代わりにコーヒーを用いた珍しさに惹かれたのですが
こちらは、(失礼ながら)次回以降は注文しないと思います。
だって想像してみて。甘くないコーヒーと寒天の組み合わせwith求肥。

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手作り魂
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2010/8/26(木)?9/7(火)[9/1(水)定休] 
12:00?19:00(最終日は17:00まで) 会場:ビタミンTee・アートギャラリー

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音楽担当、 サリー久保田、 音楽プロデュース、高護(サイト)。
・8月末ごろ募集開始のあんころ新規講座、詳細はよみカル

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【かき氷、たい焼き&今川焼の最新記事】
posted by あんころりん at 13:00| 東京 🌁| Comment(8) | TrackBack(0) | かき氷、たい焼き&今川焼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うわ〜!かき氷は見ているだけで涼しくなります!是非是非かき氷スペシャルでお願いいたします!
きなこのかき氷ってありそうで初めて見ました。
志むらさんは追加のトッピングできるんですね。いいな〜いいな〜。あ〜食べた〜い!九十九餅も魅力的♪
Posted by いもすけ at 2010年08月20日 06:33
かき氷の話題が続いているのに、志むらが出て来ないことにあれっと思っていましたが、やはり登場しましたね。
いつも氷生いちごを食べますが、最初は巨大な赤い山に驚きました。最も好きなかき氷です。

水羊羹、福餅、甘から団子を始め、九十九餅、姫どら焼など美味しいお菓子が揃っていますね。

かき氷と言えば、十条のだるまや餅菓子店の天然水かき氷も毎年食べます。今年も頂きました。
ここは、自称「東京で8番目に美味しい豆大福」も私のお気に入りです。

まだまだ暑い日が続きますので、あんころりんさんがご紹介された、甘いっ子、納言志るこ店を試せればと思っています。
鎌倉の長嶋家は、1年中切山椒を販売している特異なお店のため、訪問しても粟大福と切山椒しか目に入らず、かき氷は意識外でした。機会があれば、こちらも試してみます。

Posted by 宮 at 2010年08月20日 08:42
いもすけさん
ちょっとうしろめたい気もしていたので(笑)そう思って頂けるとウレシイです。できればご一緒に氷ハシゴしたかったなあ。追加トッピングも上質だからなおさらありがたいです。バニラアイスもあったみたい。九十九餅はどなたにもオススメできて手みやげにもぴったり。お店でなくては購入できないので早く東京へいらっしゃい(笑)
Posted by あんころりん at 2010年08月20日 17:47
黒蜜きなこ、かっこいい!
かき氷にかっこいいというのもどうかと思いますが(笑)。
ああだんご、食べようそのうち。

ところでさきほど25箱を並べてみたのですが、けっこうな量ですよ。とても売り切れるとは思えません〜。
Posted by kozue at 2010年08月20日 17:57
宮さん
>氷いちご
まったくもって衝撃的と言えます。あの氷いちごを考えた若い喫茶スタッフは素晴らしいクリエイターだと思います。志むらはご主人が菓子づくりにいつもきびしく目を光らせて、お客本位に考えているようです。材料をふんだんに使っているのもそう言った姿勢からでしょうね。甘いっ子、納言志るこ店、どちらこじんまりしたキモチの良い店です。猛暑にオアシスを感じていただけることをお祈りします。私もまた納言へ行きた〜い。
Posted by あんころりん at 2010年08月20日 18:00
ピーテル・ブリューゲルの絵画・「バベルの塔」を彷彿させる「氷と黄粉の塔」ですね。

氷に黄粉という組み合わせは初めて知りました。
感想は九十九餅と一緒に賞味したほうがよさそうですね。
Posted by 笹団子 at 2010年08月21日 20:55
笹団子さん
バベルの塔!いずれにせよきなこって壮大なイメージも彷彿させるのでしょうか(笑)。
夏の九十九餅はたしかにかき氷と相性良さそうです、喫茶処でも頂けますから、次回試してみます。
Posted by あんころりん at 2010年08月23日 09:53
kozueさん
あ、見逃してしまいました、申し訳ありませーん。でしょでしょかっこいいでしょー。
25箱、それを数日間かけて売り切ることできない、とは到底思えません。でもその箱山積み状態のkozue家が見てみたーい。
Posted by あんころりん at 2010年08月24日 00:11
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