↑日本橋の上、うさぎやのどらやき。新鮮すぎてほどけそう
満を持しての登場、
日本橋「うさぎや」です。
うさぎやといえばどらやき。
どらやきといえばうさぎや。
これほどファンの多い和菓子もそう多くはないでしょう・・
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このサイトでもこれまで上野黒門町のうさぎやさんを
4回ほど(2回×各前後編)(下記参照)取り上げています。
どらやきで知られた
『うさぎや』は都内にそれぞれ独立したお店が3軒あります。
最初に
「上野黒門町のうさぎや」を初代喜作さんが正2年(1913年)に創業、
「阿佐ヶ谷のうさぎや」は初代喜作さんの娘さんが始めたお店、
(※07年9月加筆修正、“お孫さんとしていたのは誤りで正しくは“娘さん”)
↑日本橋うさぎやの本店
そして
「日本橋のうさぎや」は
初代喜作さんの三男、豊三氏が始めたお店(注1)
それぞれが親戚関係になるお店になります。
三店が互いに本支店などの関係ではありません。
がやはり、本家「上野」と呼ばれるようです。
「どらやき」の
新鮮な皮ととろりとした小豆あんは似ていますが
実際は材料なども含めてそれぞれの製法があるようです。
↑クリックで拡大、出来たてとろり。照明で色がちょっと違う・・
三店のうさぎやさん共通でもある
特徴あるフレッシュどらやきのあれこれについて、
そしてその創業者と成り立ちなどについては
こちらとこちらにも書いてますので併せてご覧下さい
このサイトの上野黒門町の記事の一回目の冒頭でも
『日本橋』が個人的には『うさぎや』との出会いで
古い店舗も大好きだったし。材料の点からも
「うさぎやは日本橋から書いたる!」と思ってたけど・・
↑日本橋にておみやげを
などど恥ずかしい程の思い入れたっぷり?
つまり
私的に「うさぎや」のスタンダードはこの日本橋のお店です。
敬愛すべきお店なのでなかなか簡単に手を出せないという
馬鹿馬鹿しいようなお話ですが。
今回もただただ「うまいえらい好き」だけで終わらせてもいいや、
ぐらいの気分なんだけど。
そろそろこのブログももうすぐ丸一年経つし
なんとかここまで続けて来て、
ありがたい事に読んで下さる方も何人かはいらっしゃるので
自分で調べて感じた範囲の事を2回に分けて書きます。
よろしくお付き合い下さいませ。
↑クリックで拡大。笑うどらやき達
前置きが長くなりましたが
「日本橋うさぎや」についての始めての記事。
開店は昭和23年(1948年)頃で上野(1913年)の約35年後。
本家は上野でも
他のうさぎやさんと本支店の関係はないと書きましたが
唯一この「日本橋うさぎや」は支店もあります、と言っても
多くの方がご存じなのがこの中央通りにある方のお店。
↑表の中央通り店
裏通りにある本店は日本橋の橋のたもとで
二十年ほど前までは仕舞た屋風の造作の
質素な軒つきの小さな引き戸のお店でした。
偶然にも始めて訪れた際は年配のご主人が店番にいらして
誠にひっそりと
それはそれはおいしい焼き菓子類などを
手軽に提供していて本当に驚かされました。
まるで物語の中の出来事ではないか、本当にお店があったのかな、
と後々まで夢みたいに感じていたことを良く覚えています。
今にして思えば自分が思い描く
「近所の和菓子屋さん」そのものでありました。
↑うさぎや特製のてぬぐい
現在は日本橋本店の方(ややこしい)も
ビルの一角で平日営業してます。
品物なども本店も中央通り店も変わりません。
手軽でうまい焼きたてどらやきがあります。
店にもある
黒門町を創業した初代喜作氏の三男の、
日本橋「うさぎや」を開いた豊三氏の言葉には
謙虚で誠実な姿勢が表れていて心に残るものです
が、悲しいかな?
ちっとは自戒でもしたいところだが
世にも美味いこの日本橋うさぎやの「どらやき」も
頂くたびに、嬉しさのあまりに
結局はうまくてぱくぱく食い倒して、はいおしまい。
せっかくですから、その言葉をここに一部抜粋すると
↑クリックで拡大。自宅用には簡易箱に、どらやき4個と最中にうさぎ
「・・父母兄の余光によってお引き立て
頂いておりますが仲々お客様の
御期待に添えるようにお菓子が 作れません 力足らずですが
しかし少しでもお役に立たせて頂こうとまつ正直に努力して
居りますのでよろしくお願い申し上げます 谷口豊三」
くーっ。
もうこのお話だけで充分です。
その上
あれだけ美味しい菓子を安価に提供してもらえるんだから
何も書く事もありませんね。
今回も心に沁みる程おいしく、頬をゆるめながら頂戴しました。
↑クリックで拡大。
生菓子の「うさぎ」、うさぎ饅頭は別モノ
さてこれで
日本橋「うさぎや」の「どらやき」
が終わるはずもなく。
加えて
「通り小町」やらもちもちの「うさぎ」やら
「三笠とどらやき」話と
上野黒門町との比較などは次回に持ち越し。
なお当サイトのこれまでの上野うさぎやの記事は
05年8月31日
上野は黒門町『うさぎやのどらやき』-前編
05年9月01日
上野は黒門町『うさぎやのどらやき』-後編
05年9月09日
上野「うさぎや」の『うさぎまんじゅう』と『上生菓子』―前編
05年9月10日
上野「うさぎや」の『うさぎまんじゅう』と『上生菓子』―後編
よろしければ参考までにご覧下さい
(注1)
豊三氏は“二代目の喜作氏”の弟さんで
初代喜作氏にとっては三男です。
(うさぎやのどらやき考案者は2代目喜作氏)
以前、『日本橋のうさぎや』は“初代喜作”さんの弟さんが始めたお店、
書いていますがここで訂正致します、すみません。
二代目までが喜作の名を継いでいるので混乱してました。
●お店データ
★日本橋「うさぎや」
東京都中央区日本橋1-2-19(本店)
東京都中央区日本橋1-3-8(中央通り店)
本店=土曜日曜祭日 定休日
中央通り店=日曜祭日 定休日
営業時間AM9:30〜PM6:00
商品データ
・どらやき 1個170円
〈材料〉(※お店の記載による)
小豆、砂糖、小麦粉、卵、蜂蜜、重曹(膨張剤)。
当方測定の
体重)2006年4月測定 約116g〜136g
糖度)Brix約53.5%
・手ぬぐい(4色あり)730円
注※
今回使用した糖度計は「ATAGO.PocketPAL-2」。
何せ素人が使っているのであくまでも目安。
今回は数多くて各種1〜2回ずつの計測ですし。
ちなみに、この数日前に私が計測した「雪印コンデンスミルク」はBrix約70.6%でした
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あしたその辺行くかもなんで!!
いってみよっと♪
うさぎや〜〜〜のどらやき★
あんこがなんか無性にたべたい症候群にかられてます!!
手ぬぐいかぁいいですね!!
うさぎやと言ったら、足袋屋しか(ん、寺内貫太郎一家じゃ)知りませんでした。
この餡、只者ではありません。
どらやきなのにこのとろり感は何でしょう。
ショックです。これを知らなかった私は
愚か者です。三笠山が閉じてた物と言うのも
知りませんでした。(^_^;)
子供の頃は、良く三笠山いただきましたねえ。
必ずお正月とかもらうものに三笠山ははいってましたからねえ。うさぎ饅頭がちょこんと
入っているのも可愛いし、
手ぬぐいも、近くの健康センターにでも
持って行きたい。暖簾にもしたいくらいです。
いやあこれを持ってたらHEROですよ。
じつは日本橋は未体験でございます。
でね、いま書いてるからね、阿佐ヶ谷のうさぎや。
例によってリンク&TBさせていただきますからよろしくね。
嬉しいコメントありがとうございます。
こんばんは、もしあんこモードなら絶対どらやきお薦めです!手ぬぐいはなかなか良いもんですよ。桃色や黒もあります♪
★YOSHIさん
コメントいつもすみません。感謝です。
これは絶対に食べた頂きたいです。我が最高のどらやきです。毎度毎度涙出そうに感激してます。すべてが素敵なお店です。ここのどらやきはいうなれば出来たてハンバーガー(よりおいしいけd)、という感じでお店から受け取るとあんこはさみ立てでほかほかなんです。しかもあんも生地もめちゃめちゃうまい。手ぬぐいはなかなか買っている人いませんから絶対ヒーロー間違いなしですよっ!
★kozueさん
わはは、そそのかすつもりであせって書いた気がする。そしたらまたまたすごい増幅してしまって2回分に。中途半端で申し訳ない。これでkozueさんの阿佐ヶ谷が出来ればうさぎやさんそろい踏みできますねー。待ってまーす、らんらんらん♪
日本橋行ってみて下さい。泣けますっ・・て私だけだと思うけど。TB楽しみよー。
うさぎやのどらやき美味しいですよね。
もー、あちら方面に行ったときは必ず買って帰るんですけど、最近食べてなかったんですよね〜
記事読んでたら無性に食べたくなったので、明日にでも買いに行き…たいけど、普段は営業時間中に行けないんですよ(泣
食べた〜い!
初めまして、コメントありがとうございます。
うさぎやのは本当に格別って気が致しますね。思い出すと食べたくなりますものねー。そうなんですねー良い和菓子屋さんて割と時間早いんですよね。でも土曜日もやっていますがお仕事でしょうか?そちらもすごく楽しいブログです、また後で伺います♪
食べたいですw
あんころりんさん最多出場回数記念記事って感じにまとめてみました(笑)
僕は阿佐ヶ谷のうさぎやさんしか存じ上げておりませんでしたので、kazueさんのお書きになった『とべないとりのおいしいBlog』の記事と合わせて読ませて頂き、『うさぎや』さんの事がとてもよく分かりました。ありがとうございました!そして、各店それぞれ『うさぎまんじゅう』が可愛らしいですね。
これからもあんころりんさんの記事を楽しみにしております!
こんにちは、あんこ好きにはたまらない美味しさですよ!ぜひ機会があったら(なくても)たべていただきたーい♪です。
★kozueさん
おっつかれ様〜。TBありがとうございます!さっそくビュンとっ飛んで読みました。もうたまらんわ。面白いを飛び越えて自分の分身さんが阿佐ヶ谷分を書いて下さった気がします。私もこれから続きをアップします。これでうさぎやシリーズいったんまとまりますねー。
★Cherubim さん
わーお久しぶりです、嬉しいです。そうですかCherubim さんは阿佐ヶ谷になじみが深かったのですか。kozueさんの記事もとても面白くて偶然同時に書いて驚いています。私はこちらの意匠などもこざっぱりしてお店の姿勢なども大変好きなのです。こちらこそこれからもよろしくお願いします。私も楽しみに読ませていただきます。MIXも早く訪問したいと思ってます。
今日、松川へ豆大福買いに行きました。
テレビで御紹介して頂き、御客様が殺到して、御得意様へ御迷惑がかかってる状態なので2006年4月15日から当分の間(期間未定)豆大福の販売を中止するそうです。出来たら、御友達、ネットで御知らせ頂きたい、との事です。
行って買えなかったら
かわいそうなので書きました。
わざわざありがとうございます。
これでわかると思います、ご丁寧にすみません。これからもよろしくお願いします。どうぞ皆さんお出掛けになりませんように。
告知でも情報頂いた事を書きました。
情報ありがとうございます。
うさぎやさん@日本橋へ行きました。
伺うたび、あんころりんさんのこの積み上げたどら焼きの写真を思い出してしまいます(笑)
TBとコメント、とても嬉しいです、以前の記事を思い出して下さって。
日本橋と言えばもはやうさぎやさんの町となりつつある私にとっては(笑)、思い出して頂けるなんてそれだけで有頂天。奇妙なミーハーです。
ありがとうございました。
私も日本橋「うさぎや」の大ファンです。
こんにちは、コメントありがとうございます。
嬉しいですね、日本橋うさぎや贔屓さん♪
ちなみにご存知とは思いますが、阿佐ヶ谷のうさぎやは初代の孫娘さんが始めたお店だそうです。
それぞれが独立したお店で、本支店ではないのだそうです。でもすべておいしいので嬉しい限りです。うさぎやファンさん、これからもよろしくお願いします♪