パリ祭限定、上からとらやモンブラン、焼きりんご羊羹、TORAYAドーナツセット
『和菓子wagasi−東京のお菓子・菓子パンを歩く」
今回は、開催中の『とらやパリ祭』のこと。
虎屋“パリ店30周年”の記念イベントです。
期間限定の“とらやモンブラン”をはじめ、
滅多にお目にかかれない特別なお菓子が目白押し。
新鮮な感覚にあふれた…
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・・・菓子が数多く、ちょっと夢中になりそう。
和菓子好きはもちろん、そうででなくともかなり楽しめます。
そして、パン好きにも耳寄りな情報。
あのパリの「ポワラーヌ」が
新宿伊勢丹「とらやパリ祭」イベント(〜10/5)に出店しています。
ポワラーヌ“パンドカンパーニュ”
30年前…1980年10月6日にオープンしたパリ店、
当初現地では羊羹を“黒い石鹸”と誤解されるなど、ウケも芳しくなかったようです。
かくいうワタシも80年代何度かパリを訪れたけれど
コンコルド広場近くに白い長のれんを見かけて
(何が悲しくてパリまで来て虎屋に行かにゃならんのさ)と
まったく興味が持てなかった。
いま思うとあの頃ちらっとでも見に行けば良かったなー。
いやはや…時は巡る。
“ルーブルの光・黄”
ルーブル美術館のガラスピラミッドを表す四角錐はシードル(りんご酒)入り琥珀羹。中の黄餡も四角錐型。考えるとスゴイ技
ともかく
旗艦店たる銀座店も10月24日には終了してしまうので、
(京都の話はお休みして)
取り急ぎ書いておきます。
パリ祭限定品として 「和菓子の歴史展(終了)」で紹介されていた
パリ店のお菓子“餡ブッション”(催事限定)も登場♪。
(もう一つのパリ店商品“アブリコ羊羹”はないけれど)
新作の白あんとアブリコ(杏)を使った“マルシェの風”や羊羹“洋梨の香”なども販売。
マルシェの風
もちろん生菓子もいくつかあり、
とりわけ気に入ったのは“とらやモンブラン”。
ひとくちで“(周囲の人に)食べさせたい!”と思うほど。
上質でしかも誰しもが喜びそうな味。
とらやモンブランとパリ店30周年記念のタグ
とらやモンブランは和栗と洋栗をあわせた栗ペーストを使っています。
ペーストは柔らかく口あたりなめらか。
(生クリームなど油脂類を混ぜてないせいか)栗の風味がストレートで深い。
個人的にはモンブランは嫌いじゃないんだけど
バターやクリームに栗が負けちゃってる感が“惜しっ”と思っていました。
中は御膳餡だけで栗粉餅のような求肥はなく。モンブランですから
なので、洋菓子のモンブランよりもずぅっと
そして毎秋、虎屋がつくる“栗粉餅”(栗あんのそぼろきんとん)より好き。
よりなめらかで甘さは“栗粉餅”よりあっさり、
中に包んだ御膳餡(こしあん)も控えめな印象です。
そして栗の風味が堪能できてモンブランとしても理想的です。
上に散らしたシュクレペルレっぽい粒砂糖も好み。
もう一つは“餡ブッション”。
特別展示で見たときから気になっていたパリ店のお菓子は
プルーンととオレンジピールを柔らかな小倉あんで包んだ、
言うなれば“餡のトリュフ”です。
創作は上野万梨子さんだったのねー、始めて知りました。
口に入れるとリキュールの風味が広がり(アルコール濃度0.6%)
ベースとなる“あん”は小倉あんと思えないしっとりした食感と風味。
白い粉砂糖が表面をほどよく固めて落ち着かせています。
さすが伝統と革新を謳う虎屋。新たな餡菓子として完成されている。
これ半生菓子として定番化してほしいなあ。
小倉あんに見えないけれど小倉あん プルーンとオレンジピールわかる?
チョコレートに感じる(苦手な)刺激的な甘さが少ないのでいくらでも食べられそう。
すんごく気に入りました。
ところでブッションて何? 調べるとワインのコルク栓のことだった。
フランス菓子にはブッション型菓子が種々あるようです。
それから“TORAYAドーナツセット”も伊勢丹イベントオンリーの菓子。
ここだけって思うとトライしたくなるのが人情です。
4個セットで丸いあん入り一個とミニボール状が3個。
ミニボールタイプ3個は生地に蜜煮小豆と胡桃をちょこっと混ぜたもの。
表面はそれぞれ和三盆、黒糖、グラニュー糖がまぶしてある。
けれど。見た目ほど味の違いがわからないのはワタシが味オンチの為。
揚菓子だけど、どれもあっさりして小ぶりなのが良かった。
ほかに伊勢丹催事で購入したのは
前述の“マルシェの風”と、
生菓子から“焼きりんご羊羹”シードルを使った“ルーブルの光・黄”。
焼菓子は“ショコラマンジュ”。
そして…「ポワラーヌ」のパン・ド・カンパーニュ。
今回のポワラーヌは有名なカンパーニュのほか
パン・オ・セーグル、パンオレザン(?名前失念)も購入できます。
カンパーニュはTORAYAこしあんペーストとのセット販売もあり。
あらま。こしあんペーストなら自宅冷蔵庫に待機中。
なので、カンパーニュのみ購入。
4分の1カットで500g以上、ずっしりとした田舎パンです。
持ち帰ってその日のうちに1pスライスで軽くトースト。
すごーく美味しかった〜。
トースト&あんペースト
ポワラーヌは現在日本支店はなく、日本橋高島屋輸入食品コーナーに週一回(水曜)入荷するのみ。
それよりは若干リーズナブルかもしれないけれどパンとしては高価。
でも、それなりに満足できた。
ま、たまの極小贅沢です。
ちなみにTORAYA CAFEではポワラーヌのパンメニューを提供中。
2010年の虎屋は新たな試みに積極的。
さまざまな催し、新たなお菓子づくりなど
身近に感じる楽しい企画が増えている。
ショコラマンジュ もっちりした皮(過去に菓撰会で試食)は独特のおいしさ、餡はチョコ味
そんなこんなで
パリ祭開催中、限定菓子は入れ替わり、
この後もパリ店商品の“アールグレイ饅頭”やゲランド塩を使った“ゲランドのめぐみ”など 好奇心をそそるモノが登場します。
秋ってほんとに購買意欲を掻きたてる食べものが多くて。
今年もまた嬉しくて悩ましい日々が続く〜。
30周年記念「手提げ袋」地図型タグ付き
※なお“とらやモンブラン”は虎屋生菓子販売店では終了。(10月12日現在)
日本橋三越催事で11日まで頂けるようです(確認してね)。
※当初10月12日までと書きましたが日本橋三越フランスフェア(於:七階催事場)は11日まででした。訂正してお詫びします。
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●店と菓子のデータ
虎屋
とらやパリ祭
・パリ祭の菓子↓
とらやモンブラン525円
焼きりんご羊羹420円(催事と銀座店のみ)
ルーブルの光・黄420円(15日まで)
餡ブッション(6個入一箱)(催事のみ)1260円
TORAYAドーナツセット(4種セット、催事のみ)420円
ショコラマンジュ(催事のみ)200円
マルシェの風(336円)(全店)
ポワラーヌ:パン・ド・カンパーニュ(4/1カット)1365円
●おまけの話●
◎本文にあるよう餡ブッションや焼きりんご羊羹は上野万梨子氏の創作。上野さんはフランス料理を得意とする料理研究家です。
むかーし、一緒に仕事してたマロンこと板井くん。アシスタントだったんだよね。
◎今年は虎屋文庫「和菓子の歴史展」関係のセミナー2つに参加。
パリ祭を知ったのもセミナー参加時に陳列されていたアブリコ羊羹や餡ブッションを(購入できますか?)と訊ねたのがきっかけで、
思いがけなく“パリ祭詳細情報”を入手したのです。
何でも訊いてみるもんですね。犬ボー。
◎「Jogboy」というウォーキングアプリで和菓子&パン地図を こんなかんじで作っています 。歩きながら自動的に距離や時間、消費カロリーまで算出されて、写真も同時にアップ。画像アルバムと地図が同時に完成するスグレモノです。
●再びお知らせ●
・現在募集中のあんころ和菓子講座和菓子散歩の達人になる
興味のある方あんころりん宛にメールか、上記に問い合わせてみて下さい。担当者は“集まらない〜”と嘆いているので。町歩きあり
・もう一つの和菓子講座も募集中、詳細はこちら と こちら
●過去の主な「虎屋」関連記事
●氷あんず、宇治金時と夏の上生菓子(向日葵ほか)
●虎屋赤坂本店「虎屋・寅年・虎づくし」展と生菓子
●虎屋饅頭
●『嘉祥菓子と「和菓子おもしろ百珍」展(07年)
●“亥の子饅”“春を駆ける”(〃)
●「和菓子アート展」で食べる@虎屋(06)
●「嘉祥菓子」で招福笑顔 (06)
●「兎饅」薯預饅頭(05)
●福寿饅頭「歴史上の人物と和菓子」展
他多数
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*高 由貴子著
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なんだかステキなことになっていますね。アールグレイ饅頭とゲランドのめぐみがとても気になります!
情報ありがとう〜♪
大がかりのようで割とひっそり始まったんですよね〜、パリ祭。銀座店はカフェでもパリ祭スペシャルが楽しめるみたい。機会があればぜひ日本橋三越でとらやモンブラン、お試しください
。それから、ゲランドのめぐみ、皮は餅モノでした。
素敵、食べてみたいです〜(*^_^*)
あれだけ種類があると非常に困りますね。(笑)
羊羹ですが、個人的には和菓子の中でも重要な位置を占めていると思いますが近年では「大きい、重い、甘すぎ、年寄りくさい」という悪いイメージを持たれてかつて全国展開していた成田の米屋は千葉県での営業に専念せざるを得なくなったようですね。
その結果、日本の和菓子店がとった選択は「お一人様用」にカットしてパックにて販売するようになりましたね。
日本が統治していた台湾でもあまりいいイメージを持たれていないようで、虎屋の羊羹をお土産に持っていったら迷惑がられたという話を聞きます。 今でも台湾で羊羹が作られています。 幅2cmくらいの細長い形状にして食べやすくすることを狙っていますが苦戦されているようです。
わらび餅やどら焼きは人気なんですが・・・。
今回のとらやパリ祭で感じたのはフランスではあちらのお菓子に近づけるようにしてとにかく和菓子を受け入れてもらうことを狙っているように感じました。
しかし、そうした工夫は逆に和菓子の新しい世界を創造していることになっているとも感じました。
台湾の補足ですが、日本統治時代には台湾にも和菓子店があちこちにあって、戦前世代の台湾の人の書かれた文章でその方が来日して旧知の日本人宅を訪れたときはお茶と羊羹でもてなされたことが書かれてあって、羊羹について決して悪い印象を持っていなかったことが感じられました。
日本も台湾も世代によって食の好みが変ってしまったということみたいです。
虎屋さんっていろんなもの売ってるんですね(パリ際だから?)!小倉餡にプルーンとオレンジピールの餡ブッション、この組み合わせ不思議〜。でもきっと合うんでしょうね?!
栗の季節です♪大好きな栗蒸し羊羹の時期です♪美味しい〜栗蒸し羊羹が食べたいですね〜♪
コメントありがとうございます♪粉糖でこんな洒落た仕上がりになることにあらためてオドロキです。あんとドライフルーツって相性よいですね。
マカロンも制覇されたんですね〜。ワタシもカレオマロン、迷いました。見ているとどれもこれも味見したくなってしまいますね。
>羊羹
羊羹、重要ですねー。
ワタシ自身も確かに年を重ねてようやく美味しさに気がつきました。以前は風邪ひいた時においしく感じたのでおそらく体にやさしくエネルギー摂取できる食べ物なんだなーと思っています。
それからひとくちタイプはアスリートや登山家には(チョコレートに比べて)温度差に強いので重宝されているそうです。新しい形態が生まれると需要も用途も広がるんですね。
>わらび餅
そうなんですか!日本でもどらやき、わらび餅は支持層広い人気者だから納得です。
虎屋羊羹の話は興味深いですね。
今では白あんでなく小豆あんも食べるそうで、家庭であんこ炊きするマニアックな客もいるんですって。
>餡ブッション
合うんですよーこれがまた。考えてみると干し柿や干しアンズは昔から和菓子に用いるので、似たようなものかも。
栗ってどういうわけか秋めくとたまらなく食べたくなります。今年は栗が遅いそうですが、美味しくなるといいな〜。
あんころりんさんこんにちは☆
今回の記事の栗のモンブランを見て
「こ、これは食べなきゃ後悔する」
と思って、さっき三越行ってきました!
無事ゲット! 他にも買うつもりでしたが、あんペーストの限定の栗が気になって、そっち買っちゃいましたー。
とらやは高くて手が出なかったんですが、今回は我慢できなかった(笑)
久しぶりにデパ地下巡りしましたが、和菓子の充実がすごいですね!
三はし堂、買いたかった…
早く帰って、じっくり味わいたいと思います。
モンブラン、美味しそうですね。今日すごく近くまで行ったのにスルーしてしまいました。
今度お目にかかれそうならうちの自家製和栗ペーストだけでも持って行きたいと思いました♪
コメントありがとうございます♪和菓子好きならぜひトライして欲しいモンブランだと思います。すでに召し上がったことと思いますがご感想はいかがだったか…お気に召したでしょうか。私も松屋で三はし堂のお菓子見るとすごおく惹かれます。本店に行く機会ってあまりないのですよねえ。
>デパ地下
そうそう伊勢丹新宿店でかすてら特集やっておりなかなか楽しい品揃えでした。
きゃつうれしい、お久しぶりです。遅ればせながらお誕生日おめでとうございます♪
日々大活躍ですねー素晴らしい!ブログランキングも高順位で嬉しくなります。
とらやモンブラン、日本橋三越で12日までです、機会があればお試し下さい。
>今度お目にかかれそうならうちの自家製和栗ペーストだけでも持って行きたいと思いました♪
きゃあ、こちらからお目にかかりにまいりますですよお。去年のでもOKだし(笑)。
ほんとにたけさんのお菓子の美しさに、いつもうっとり眺めるばかりです。
買うことができるということでしょうか。
混乱を招いてすみませんでした。当初もらった手元の資料(内部向けと思しき)では10月12日とありましたが、その後入手したものでは10月11日までとなっています。京都高島屋で12日までのようですので、情報が錯綜したのではないかと思います。
あらためて訂正してお詫びします。期待を持たせてしまったなら本当に申し訳ありませんでした。