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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2010年10月13日

京都/中村製餡所、鳴海餅本店
明治生まれのあんこやさんのもなか、もち屋さんの栗餅

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中村製餡所“あんこ屋さんのもなか”
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鳴海餅本店
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鳴海餅本店“栗餅” 

和菓子wagasi−東京のお菓子・菓子パンを歩く

京都の話の続きです。
前回は銀閣寺喜み家、聚洸、龍安寺
巡ったところまで書きました。

そこから目指した「中村製餡所」は・・・

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小さな画像はクリックで拡大します♪

北野天満宮にほど近いあんこ屋さんです。
明治41(1908)年創業,すでに100年以上あんこひと筋。
粒あん、こしあん、白こしあんと超ベーシックな三種のあんこだけを
ひたすら炊き続けている。

あんこの本 」 で紹介されているように
毎朝、かかさず小倉トーストを召し上がるという四代目主人中村さん。

P1130553.JPG  IMG_2254.jpg
こしあん、小倉あん、

旧くからの製法を守る職人である一方
ブログtwitterにも対応。フットワーク軽やかです。
そもそもワタシが交流を持たせて頂いたきっかけもついったー。
京都で行きたいお店の一つでした。

なんとか閉店時間に間に合うようバスを乗り継ぎ北野白梅へ。
あまりにぎやかでない大将軍商店街を住所片手に南下。
あとで知ったのですがこの商店街、別名“妖怪ストリート”。
地域興しの一環で百鬼夜行資料館があるらしい。行かなかったけど。

IMG_1888-1.jpg

さておき。 
中村製餡所という屋号で想像したように
店、というよりは(卸専門ですから)工房っぽい。入口には「あん」の文字。
中を覗くとムク板に書かれた「あんどうぞ」の看板が掲げてある。

IMG_1889.jpg
この日炊かれた小豆のあんこたち♪顔つっこみたい

やや緊張しつつ粒あん、こしあん、かのこ豆を購入。
中村さんとは初対面ですから一応自己紹介をし、
でもブシツケに首を伸ばして工場を覗いたり
調子こいて事務所に上がり込みお茶まで頂いてしまった。

そこで頂いた“もなか”のおいしいこと!
手焼き皮にこくのある小倉あんをたっぷりサンドしたもなか。
姿からしてチャーミング。
はぐっとひとくち、あんこ渇望気味だった体の隅々まで沁み渡る。
砂漠でオアシスとはこのことだ。

P1130576.JPG
機械化せずに目で見て手で触ってたいた小倉あん 500c

あん”はもちろんのこと“もなか皮”がまたすごい。
おじいちゃん職人が一枚ずつ焼く(※注1)のだそう。
ちょっと他にはないふくらみある味わい(膨らんだ、ではなく)です。
強引にたとえるなら、餅製ウェハース…。いや違うな。

焦がし皮とも異なる密度とまろやかさがあり、
茶席、ではなく“茶の間のおやつ”にぴったり。ミルクや発酵バターも合いそう。
あんトーストの向こうを張る(?)もなかです。


その“あんこやさんのもなか
好みのあんことセット購入できる、けれど。
道中壊れそうな気がして、あきらめた。
いま思うと残念でなりません。
ま、注文購入発送してもらえるんだけど。

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十勝小豆を職人があんばい見ながら炊いた、こしあん

東京に連れ帰ったあんこたち
ゆっくり味わってみると、こしあんがさらに好み。
さらりとした口どけで後味すっきり。
スプーンですくってジェラートなみにスーイスイとイケる。
水羊羹こしらえるつもりが、なし崩し、いえあっという間に消えていった。

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かのこ豆、さっぱり系甘納豆的にダイレクトにぱくぱく

かのこ豆」は仕入れ品とのことですがこれも素晴らしく美味かった。
残るは白こしあん、通称バター豆(※注2)使用の。次はそれと“生あん”だ。


お聞きしたいことは山ほどあったのに
愚にもつかない話ばかりタラタラしてしまいました。
イヤな顔一つせずご対応頂き、ありがとうございます。
(しかもブログに拙著までご紹介いただき大恐縮)


あんこ一`(にオマケの保冷剤)を携えて製餡所(聖あん処?)を後に
…するやいなや。
はす向かいのおもち屋さん「中村もち本舗」をスルーできず。
3つばかり包んでもらう。
ちなみに中村もち本舗と製餡所とはとくに関係ないそうです。

IMG_1893.jpg  IMG_1988.jpg
妖怪ストリートの中村もち本舗

とっとと宿にもどるつもり、が思いたって塩芳軒に立ち寄る。
このことはまた後日書きます。

塩芳軒から堀川通りに出て南へ(二条城方面)歩くことしばし。
なんだかそそられるアーケードにぶち当たる。

IMG_0029.JPG
堀川商店街。かつおぶしとか鱧の切り落としとか肉まんとか。安倍晴明神社そば

ここはかの安倍晴明神社にほど近い堀川商店街
明治の頃に発した商店街で、今も昭和ムード漂う。

八百屋さんでトマト買ったり、鱧の切り落とし(!)に驚きつつ
そぞろ歩いていると
あらま、なんと鳴海餅本店が目の前に。
栗赤飯で知られる京都ではメジャーな餅屋さんだ。
創業明治8(1875)年ですから135年続く老舗です。

HPには『1915年 八幡製鉄所の協力を得て京都で餅つき機第1号を完成。』とある。
京都と関東で餅つき機の違いってあるのだろうか?
それにしても京都は上菓子ばかりか餅屋さんも活気ありますね〜。

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さて「鳴海餅本店」の本店を前に。
さっき(餅菓子)買っちゃったし、ちょっと覗くだけ、
のつもりが…
意志の薄弱さでは引けを取らないこのワタシ。
買っちまったよ、しかも6種類。

だって栗モノが呼ぶのだ。
そう、9月に入るや京都では栗餅、栗蒸し羊かんが店頭に並ぶ。

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栗餅。ころんとしたフォルムとと焦がしきなこに負けて購入

東京で“栗餅”をつくる和菓子屋さん。
青山「まめ」の栗大福が思い浮かぶ。
栗餅(栗大福)は餅の中に甘みを抑えたほっくほくの栗がごろっと(こしあんと)入る。
京都、秋の定番餅菓子なのでしょう、
そういえば前述「まめ」の女将も京都ご出身。

中村もち本舗製も鳴海餅本店製も
栗はまるで茹でただけのようにさっぱりしてホクホク。

うん、栗の甘みだけって感じは蜜炊きしたのよりずっと好き、
それだけ“足は早い”のだろうけれど、搗き餅ならその日に食べるものだし。
感覚としては栗赤飯に近いかも。
そー言えば「出町ふたば」の栗餅も甘くないはず。
餅は餅屋、栗も餅屋。


IMG_1952.jpg
月見団子 これは粒あんwith草だんご、137円也

月見団子は始めて見るフォルム。
これも京都ローカルスタイルなのでしょう。
関東で見る丸い月見団子よりなんだか存在感あります。

それから栗蒸羊羹
水無月みたいな三角形がこれまたそそられます。
その土地ならではのお菓子、形が違うだけでも試さずにはいられません。

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栗蒸羊羹〜147円也 今年初↑でした


朝生菓子、先に3つ買ってるってのにどーするよ。
頭でツッコミ入れても(あ、あと豆餅もお願い)口が動いてる。
ついにたがが外れて、欲しいものどんどこ頼んでしまった。
弱い節制力、仕事できない証しなり。

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豆餅(あんなし)60円也、東京ではのし餅を三角あるいは四角に切ったもの。赤えん豆と餅を併せることを思いついた人ってエライ

1`のあんこ
数箱の小豆の菓子を 抱えて京都の夜は更けゆく〜。

…これは序章です

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すすき、どらやき風の皮で粒あんをくるんだ“ふくさ”風菓子。何気に買ったがこれが当たり!画像がひどいのはテキトーな撮影のため


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この日(9/13)あんころりんの歩いたルート=写真付き地図こちらにて。
表示に少々時間かかるけど楽しいので興味ある方ぜひご覧下さい。

※注1:最中の“種“(おかもの、と呼ばれる)はほとんどの場合、おかもの屋が焼く。壺屋総本店しかり。空也しかり、です。
※注2:バター豆=白いんげんの一種。手亡豆とは異なるらしい、ミャンマーが原産地らしい、リマ豆とも異なるらしい、と極めてあやふやな情報ですが。昔から京都で流通しているそうです。

●店と菓子のデータ
中村製餡所
075-461-4481
鳴海餅本店
075-841-3080
中村もち本舗
075-461-3995


●よいお知らせ●
※10/17に一部情報を訂正しました、京都「嘯月」入荷は23日です。
その1)タイミングよく 鳴海餅本店の栗餅・栗赤飯をはじめ
秋を彩る京都の和菓子が10/23(土)新宿高島屋に入荷します。
鳴海餅本店のほか、中村軒、や「嘯月」栗蒸し羊羹京都くりやの栗菓子がやってきます。
詳細はこちらで。
記事の最後にあるリーフレットでもご覧頂けます。
15日まで予約受付中だって。

その2)これまた嬉しいことに10/16(土)名古屋の生菓子が入荷します。
芳光や松華堂、そして
名古屋「亀末廣」の上生菓子獲得の好機です。
詳細は最下段のリーフレットをクリックして下さい。
(ちなみにあんころりん撮影の画像あり、どれだかわかる?)

※京都の菓子、名古屋の菓子のいずれも
予約等詳細については新宿高島屋「銘菓百選」にてお問い合わせくださいませ。

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鳴海餅本店 すてきな包装紙


★おまけの話★ 中村製餡所でご主人のお母さまから「お茶を…」とやさしいお言葉を頂いたときのこと。
思わず「関東モノには京都神話がありまして…」と 有名な?「ぶぶ漬けどうぞ」を真に受けてはいかん、という戒めについて伺うと ああ、あれは昔のことです〜と、微笑んでらした。
だからといってワタシのように長居するのは禁物です。やれやれ。

京都では主にバター豆を白こし餡に用いるというお話は中村さんに伺った。
東京では同じインゲン豆でも白手亡が主流。
ちなみに白小豆を使ったモノは高価なのはどこでもおなじ。
ハワイ滞在中はリマ豆で白あん炊いたけどなかなか美味かった。

IMG_1892.jpg
バター豆の白こし餡


◎「Jogboy」というウォーキングアプリで和菓子&パン地図を こんなかんじで作っています 。歩きながら自動的に距離や時間、消費カロリーまで算出されて、写真も同時にアップ。画像アルバムと地図が同時に完成するスグレモノです。

再びお知らせ
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興味のある方あんころりん宛にメールか、上記に問い合わせてみて下さい。担当者は“集まらない〜”と嘆いているので。町歩きあり
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☆新宿高島屋銘菓百選・秋の京都&名古屋のお菓子情報
●リーフレット高島屋新宿.ppt
●リーフレット名古屋高島屋新宿名古屋特集.ppt

posted by あんころりん at 18:35| 東京 ☀| Comment(14) | TrackBack(0) | 近畿、東海(京都、大阪、名古屋・・) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
秋になるとやはり和菓子(特にあんこ〜♪)熱はさらに増すばかり!
中村製餡所のあんこたち、こりゃ、食べたら止まりそうにないっす・・・。
栗蒸し羊羹もいいですよね〜。しかし、こちらはあんまり見かけないような気がします。たま〜に見かけると必ず買ってしまいますよ!
夏のかき氷もいいけど、やっぱりこういうのもいいな!
いつもいつもあんころりんさんのブログは私の和菓子熱をさらに上げてしまって困りますう〜!
Posted by いもすけ at 2010年10月14日 06:44
いもすけさん
季節の変わり目にいつもつくづく感心するのは、旬のモノがやたら食べたくなるってことです。やはりこの時期、栗やお芋、そして何と言っても小豆、つまり和菓子が食べたくてたまらなくなります。
>しかし、こちらはあんまり見かけないような気がします。たま〜に見かけると

えっ!そうなんですか!いもすけさんの栗、最高!でした。名産地が多いと伺い、栗蒸し羊羹もたくさんあるんだろうと思っていました。へ〜不思議。またいろいろ聞かせて下さい。各地方のお話ってホントに楽しいです。
Posted by あんころりん at 2010年10月14日 10:51
栗の季節ですね〜♪
名古屋の亀末広の上生菓子に栗餡のお菓子がありましたが、東京ではまだいただいておりません。

すごいお荷物だったのですね(笑)。わたしも松江帰りのお菓子を量ったら10キロあって驚きましたが、それは箱の重さもあったし。。。止められない気持ち、わかりますって。これからは涼しくなってなおさら、ですよね。
Posted by kozue at 2010年10月14日 15:15
一日で銀閣寺から北野天満宮とはお疲れ様でした。

次回の京都訪問時には是非是非!中村製餡所と鳴海餅本店まで行ってみたいです。 実は先日、堀川商店街近くの京都くりやには行ったのですが、近くにもおいしそうな餅菓子のお店があったのですね。

北野天満宮付近には誘惑が多いのですが(笑)、めげずに行ってみます。

序章ということは?・・・
Posted by 笹団子 at 2010年10月14日 19:23
あんころりんさん、こんばんわ。
この記事待ってました〜♥
秋です、栗です、あんこです。
京都住まいがこれほど嬉しいこととは・・・
今度の週末、お持たせのおみやは中村さんの最中にしようかな♪
Posted by coo at 2010年10月14日 21:22
ご無沙汰してます。
あんころりんさん。こんばんは!
お久しぶりでございます。お元気ですか?
記事を読んでいたら、前回お散歩を思い出します。栗の時期なんですね。
嘯月さんの栗蒸し羊羹の美味しさは忘れられません。高島屋さんに16日ですか・・・。

明日から旅行に出かけてしまう為、今年は高島屋さんに行けそうもありません。
食べれないと思うと食べたくなってしまう(^^;
直接購入は難しいですよね。


Posted by あっちっち at 2010年10月14日 22:27
ご無沙汰してます。
あんころりんさん。こんばんは!
お久しぶりでございます。お元気ですか?
記事を読んでいたら、前回お散歩を思い出します。栗の時期なんですね。
嘯月さんの栗蒸し羊羹の美味しさは忘れられません。高島屋さんに16日ですか・・・。
明日から旅行に出かけてしまう為、今年は高島屋さんに行けそうもありません。
食べれないと思うと食べたくなってしまう(^^;
直接購入は難しいですよね。


Posted by あっちっち at 2010年10月14日 22:28
ごめんなさい。
エラーが出て二回ものっちゃいました。
すみません。
Posted by あっちっち at 2010年10月14日 22:31
kozueさん
お返事が遅れて失礼しました。
>亀末廣の、
そう言えばこなしと組み合わせるとどんなかんじだったんだろうと思ってました。
>10キロ
そりゃすごい!ワタシも今度量ってみようっと。ここのところ和菓子屋さんに寄るのがおそろしい。毎度買いすぎてしまって。しかも自宅でお芋やら栗やら蒸かすからちょっと過食気味かも。
Posted by あんころりん at 2010年10月17日 23:19
笹団子さん
あ、京都くりやも近くだったのですね、と私も笹団子さんがうらやましいかも(笑)。たしかに北野天満宮の辺りは一日いたら大変なことになりそうですね。
序章…いえそれほど深い意味では。
Posted by あんころりん at 2010年10月17日 23:29
あっちっちさん
お久しぶり〜、お元気ですか。私は相変わらずです。あれから一年近く経ったのですね。またご一緒したいですね
>嘯月
うわ、すみません、間違えました。嘯月は23日入荷です、いらっしゃる予定おありですか?
Posted by あんころりん at 2010年10月17日 23:34
cooさん
すみません、コメントの順が前後してしまいました。
中村さん、前回コメントのこと喜んでいらっしゃいましたよ〜。
京都にお住まいならさぞかし秋はおいしいモノが楽しめるでしょうね〜。うらやましい限りです。
もなか、バリエーションが利くので頂いた方もうれしいでしょうね。製餡所、というのがまた味がありますめ。
Posted by あんころりん at 2010年10月17日 23:53
あんころりんさん
こんにちは!
家出から戻りましたm(_ _)m
旅行中に販売が終わってしまうと思ってたので、
あきらめてましたが、23日と聞いて調整できないものかと悩んでます。
今年も是非食べてみたいです。
予約は間に合いますか?
Posted by あっちっち at 2010年10月19日 15:41
あっちっちさん
おお、そうですか。では私に直接ご連絡頂けますか。TELでもメールでもどちらでも。
Posted by あんころりん at 2010年10月19日 15:47
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