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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2010年11月30日

元祖シュクレサレ♪山形/十印〜塩小倉
全国28店の羊羹を味わう、その13〜YOKAN羊羹collection

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塩を商い四百年!「塩小倉」元祖塩系甘いモン 

和菓子wagasi−東京のお菓子・菓子パンを歩く


甘辛天国ありじごく。

全国の羊羹自慢58店が出展した
「YOKAN羊羹Collection」@銀座三越
実際に購入&食した28店の羊羹について連日書いております。

さて、13番目に紹介するのは
山形「十印」塩小倉・・・


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・・・です。

YOKAN羊羹Collection」@銀座三越についてはこちら

ざっくり説明しますと、
過日開催された「YOKAN羊羹Collection」@銀座三越にて
個人的に28店合計53種の羊羹やお菓子を購入したので
11/11から(ほぼ)毎日一店舗ずつ紹介しております。

12で紹介したのは 東京「虎屋」四季の富士、カレド羊羹etc
8福島 「玉嶋屋」本煉羊羹、ハートの羊羹
こちらも併せてご覧いただけたら嬉しく思います。

というわけで。

13 山形「「十印」塩小倉

前回の東京から再び北上、
「十印(じゅうじるし)」は山形県羽前小松のお店です。

今回コレクションでは商品のみの出展。
3〜4種類の羊羹が積まれるばかりでお店の情報は「?」。
けれども「塩小倉」とはなんだか魅力的ではありませんか。

長野「新鶴本店」赤坂「塩野」のものでも知られる塩羊羹。
塩羊羹の系統はすごーく珍しい、といったものではありません。
けれど小倉を謳ったものは見るのもはじめて。思わず手にしてしまった。

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新鶴本店の塩羊羹 

塩系デザートがもてはやされ始めてはや数年。
欧米からの新スタイルに思えるかもしれませんが、
この国では
すでに江戸の頃より塩を使った甘辛お菓子を作ってきたのです。
時代を問わずヒトは皆、“あまから”味にヨワイらしい。

そして塩小倉
これがただの“あまから”ではない、すごい歴史を背負っていた。

かつて米沢藩の宿場問屋をつとめた「十印」は当代十八代目。
遡ればあの直江兼続(「天地人」の)や上杉景勝の時代から塩を商っていたのだそう。

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話はここから。
大河ドラマとなった「天地人」の原作者、火坂雅志氏は短編「羊羹合戦」を書いちゃうほどの“羊羹好き”。

作品には登場しないのだけれど
塩小倉についてはわざわざ「あとがき」で取り上げています。
読むと(塩小倉を知っていれば作品中に取り上げたのになー)と残念がっているようにも思えます。
十印のHPに抜粋文があるので読んでみてね。

「天地人」を見ていない(読んでない)ワタシは
(上杉一族って新潟じゃないの?)と不思議に思ったのですが。

十印の先祖はもともと越後の廻船問屋で
越後の領主からその後米沢藩主となる上杉景勝に従い
羽前小松に移り住み、塩問屋としてと〜っても繁盛
公的地位も高かった。

前述の「あとがき」には
−「置賜地方(米沢盆地)は経済は、十印でわかる」とまで言われた−
とありますが、まさに"豪商"だったのでしょう。

塩問屋から菓子屋に転業したのは
明治になって塩が専売になったため。
そりゃ大変な家業変えだったのではなかろうか。

IMG_2619.jpg
コレクション会場内

さてさて。
購入してから数日後。
今回選んだ羊羹たちは毎日でも食べ飽きることはないんだけど
ここらで趣を変えてみましょ、ととっておきの「塩小倉」。
スライスすると淡い小豆色に透ける大粒の大納言。
すんなりと心地良い塩けと甘みがあとを引く
はっ!とするほど美味しい羊羹でした。


ベースとなっているこしあんからして
昨日や今日出てきた塩甘味ではない、と思わせます。
ほんのりととがることない"塩気"。
甘さを際立たせる隠し味というよりは
洗練されてしかも優しい味わいです。
…わかりにくい表現だけど。

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混ぜ込まれた粒撰りの大納言小豆はうっとりするほどまろやか〜。
うかうかしてると一棹食べきってしまいそうな
おそろしく口あたりの良い小倉羊羹なのです。

ところで。
味噌せんべい、味噌松風、大徳寺納豆モノなど
塩気をアクセントにした和菓子たちって思いのほか豊富。
そして
味噌あんなんて砂糖控えめかと思いきや、実際の量はやや多め。
そうしないとただ塩っぱいだけになってしまう。
この甘辛具合にパンチがあるとプロレタリア系あんこだったり、
さじ加減ひとつでほんのりと奥ゆかしい塩けになったり。

先祖、塩問屋の名残を伝える「塩小倉」
完成するには試行錯誤の末、創意工夫の結晶なのだろうと
想像を巡らせるに足りるクリエティブな逸品でした。
ほんと、美味しいよ。

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では、また明日か…明後日。
なんか言い訳したいな〜

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●“YOKAN羊羹collection”関連記事
・0(11/6)速報!銀座三越“YOKAN羊羹collection”
・1(11/11)北海道標津/標津羊羹本舗
・2(11/12)北海道北見/清月:薄荷羊羹
・3(11/13)北海道日高/八木菓子舗:元祖三石羊羹、豆ごころ
・4(11/15)宮城/白松がモナカ本舗:コーヒーヨーカン、こぐり山etc
・5(11/16)秋田/熊谷長栄堂:東雲羊羹
・6(11/17)福島/松本家:水羊かん(田舎羊羹)
・7(11/19)埼玉/太田甘池堂:古代秩父煉羊羹-田舎
・8(11/20)福島/玉嶋屋:本煉羊羹、ハートの羊羹
・9(11/22)千葉/なごみの米屋:昔羊羹,生栗むし羊羹etc
・10(11/24)東京/清月堂本店:メープルの琥珀、栗蒸し羊羹
・11(11/25)東京/青柳正家:栗具楽生、CUBE!!
・12(11/28)東京/虎屋:四季の富士,カ レ ド羊羹

●店と菓子のデータ
十印
0238-42-3044
・塩小倉(300g)(746円)砂糖 小豆 大納言小豆 水飴 寒天 塩
●おまけの話●
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posted by あんころりん at 19:15| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | 羊羹コレクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
塩羊羹は未だ食べた事ありませ〜ん。トップの画像、う〜ん、こりゃ美味そうだ!
塩問屋からの転業、塩に関してはお詳しいのでしょうね〜
Posted by いもすけ at 2010年12月01日 06:29
塩羊羹のやや透き通る感じがとてもさわやかに写っていますね。
信州の塩羊羹は「意外においしいじゃないのー」と思いましたが、塩小倉の名と切り口の小豆粒はぐいぃっと引き寄せられるものがあります。塩問屋だったからこその味と思えばなおさら。

追伸:楽しんでいただけて、いろいろがんばった甲斐がありました。どうもありがとうございます。
Posted by kozue at 2010年12月01日 17:45
米沢市の博物館の受け売りなんですが、上杉家は秀吉から認められて福島県、新潟県、山形県に跨る91万石の領地を持っていたのですが、関が原の合戦と同時進行で行われていた東北地方の合戦で敗れて米沢だけになってしまいました。
今で言えば大企業が一気に中小企業に格下げになって大勢いた家臣の処遇で常に財政は悪かったそうです。 それだけに大店からの経済的支援は無くてはならなかったようです。 十字屋さんのサイトで記述されていたことは大げさとは言えないようですね。

本題に入って塩羊羹ですが、山形県にもあるとは知りませんでした。 また、山形県はずんだあんの原料・大豆や冨貴豆の原料の青えんどうの栽培が盛んなのは想像がつきますが川西町は紅大豆という大豆の産地でそれを使ったお菓子というのもそそられます。
Posted by 笹団子 at 2010年12月01日 23:49
訂正です。

十字屋さんではなくて十印さんでした。
Posted by 笹団子 at 2010年12月01日 23:50
いもすけさん
塩羊羹、私もそちらでは見かけませんでした、いやあったとしても目に入らなかったかも(笑)。
想像するにいもすけさんは新鶴本店のモノよりこの塩小倉が気にいるような気がします。…なんか私は鯨ようかんと大迫餅店を宮崎の基本に考えてるみたいです〜。
Posted by あんころりん at 2010年12月02日 17:58
kozueさん
たしかに豆のビジュアルパワーって素晴らしいものがあります。そして実際私も塩小倉ををより好みます。長野の塩羊羹は塩が贅沢品である土地柄の産物、こちらは塩問屋へのオマージュとでも言いましょうか。そのへんの違いだと勝手に解釈するとまた楽しいのです。
……今度はあんこときのこのコラボとか(笑)来年も楽しみにしています、と勝手に高齢…は最初の変換、えーと恒例化。
Posted by あんころりん at 2010年12月02日 18:06
笹団子さん
なんと興味ふかいお話!ありがとうございます。
ではでは関ヶ原の戦い以前から山形に出向いいたいたわけですね。あるいは福島だけになっていた可能性も。歴史にヨワイ私ですが羊羹舗を調べるていると楽しくて仕方ありません。
そういえば紅大豆も山形でしたっけ。フリーズドライのもの、美味しかった記憶があります。
Posted by あんころりん at 2010年12月02日 18:14
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