王道の粒あん豆大福と甘酸っぱいイチゴ
本格派!香ばしくてコシのしっかりした串団子
和菓子wagasi−東京のお菓子・菓子パンを歩く」
大角玉屋の"元祖いちご豆大福"。
昭和60(1985)年…26年前に登場した大ヒット商品です。
いちご大福って、好きな方とそうでないヒトに
意見が分かれるところ・・・
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・・・好きでない理由としては、たとえば
甘酸っぱいフルーツと小豆あんの組み合わせがイヤ、とか
大福に苺をいれるなんて!!ユルセナ〜イ、とか
苺の水分でベチャッとするからがキライ、とか。
ワタシの周囲にもそういった方は少なくありません。
とは言え、昭和後期においてもっとも画期的かつ人気を博した和菓子に違いはあるまい。
どこを切ってもいちごとつぶしあん
いちご大福の元祖を謳う店は全国に数店あるようです。
(参考資料:ウィキペディア) いずれにしても1985年前後に登場した"らしい"。
同じような発想が同時期=バブル期の幕開けに生まれたとしてもさして不思議はありません。
それよりも…
昭和60年=昭和の終わる4年前なんてワタシとってはつい最近のこと。
なーんか、子供の頃から食べていた気がするんだけど、
気のせいかしら、いちご大福。
↑ラブリーなロゴは昭和後期モード
中学の頃、母がおやつに買ってきたあれ何だったのだろ?
ああそうだ、まるごとの栗がひと粒入った虎月堂の栗饅頭だった。
などと、とっぷり御高齢モードで記憶をたどってしまいました。
いまでは珍しくないあの栗饅頭。
確かにいちご大福と似た構成です。
どちらも発売当初は小さな菓子に高級っぽい果実がまるごと入っているぅ!と
そのデラックスぶりもヒトビトを夢中にさせたように思います。
ああ、昭和の高度経済成長期。
↑大角玉屋本店
さておき。
ワタシは大角玉屋のいちご豆大福、
えへへへ。
だーいすき。たいそう好みです。
"いちご"豆 "大福"のなかでベストであります。
っていうか。
世にいちご大福は数あれど、いちご"豆大福"ってほかに見たことありません。
そう、ありそうで滅多にお目にかかれないのだ。苺の入った豆大福。
ほかに知らないんだから一番に決まってます。
蒸かした糯米を臼で搗いた餅に赤えんどうを混ぜ込んだ
そもそも(ワタシにとって)大福と言えば豆大福。
しっかりと搗いた餅にたっぷりと赤えんどうを混ぜ込んである。
中は小豆のつぶしあんがベスト。
ですから、
赤えんどう、(求肥ではなく)糯米を搗いた餅、(白あんでもこしあんでもなく)小豆つぶしあん、
この三つが揃った時点で圧倒的に他をリード(何がだ)。
そこに好物の苺♪とくれば嫌いであろうはずがない。
苺は季節ごとに各地から
そもそも、あんみつにアンズやら生果実を盛っても抵抗ないんだから
(そういやコドモの頃から杏あんみつやフルーツあんみつを所望してた)
小豆あんと苺の組み合わせだって大歓迎さ。
好きなものがダブルのダブル、四つも重なってる。
それが元祖いちご豆大福。
何と言ってもベースの豆大福がとても美味しい。
コシのある餅にふくふくと柔らかに炊いた赤えんどう、
風味のある甘みを抑えたつぶしあん。
店内
お店のHP及び関係書籍によれば
材料も抜かりなく吟味されています。
まず
糯米は宮城産ミヤコガネ。これは多くの餅菓子の名店が用いる品種、松島屋そしてむさしやもまたしかり。
小豆は十勝小豆"雅"。ワタシの大好きな「江戸川ばし浪花家」のたいやきも"雅"です。
赤えんどうは富良野産。多くの豆大福は富良野産を用います。群林堂も松島屋も。
そしてなんと!砂糖は白双糖。
なーるほど、あんのすっきりした甘みはグラニュー糖由来かしらと思ったけれど。
さらに純度の高い白双糖ならなおのことでしょう。
このつぶしあんとフレッシュな苺の甘酸っぱさとの相性は格別です。
ゆえに食べるたびに完成されたいちご豆大福だなあと我思う。
くさもち
さて。
大正元年(1912年)創業の大角玉屋。
都内に4店舗あり本店は新宿区住吉町の商店街"あけぼのばし通り"に構えている。
現在地には平成5年に移ったのだそう。
いちご豆大福を考案したのは三代目の現社長、とのこと。
その辺の経緯はHPに詳しい。
一説ではショートケーキを頬張りつつ考えたとも。
これまでは四谷支店や週一回入荷するや新宿高島屋で購入してたけれど
先日ようやく本店を訪れました。
こちらは求肥のうぐいす餅
店頭の陳列ケースに朝生菓子が豊富に並ぶ、
いかにも本格的な餅菓子屋さん。
作りたてと思しきおだんごや草餅など上新粉モノが美味しそう。
そして実際おいしかった、とりわけみたらし団子がとても。
しっかりした歯ごたえのキレの良いおだんご。
香ばしいお焦げにきっちり甘辛いたれがよくからみ、
これぞ、焼きだんご!と頷きながら頂きました。
歯ごたえの良さは草餅(くさもち)も同様。
これまた、すべてひとりで食べてしまった。
もちろん、いちご豆大福も。
餅菓子好きには楽しいお店です。
その日に搗いてこしらえるくさもち、中はこしあん
ところで、餅菓子以外もか〜〜なり楽しい。
次回紹介します。
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・青山「まめ」
・八丁堀「翠江堂」
・京橋「桃六」
・阿佐ヶ谷「うさぎや」苺餅
・西荻窪「越後鶴屋」
・ハワイ島ヒロ「トゥレディースキッチン」Two Ladies Kitchen
●店と菓子のデータ
・大角玉屋
東京メトロ曙橋駅 徒歩3分
いちご豆大福 一個230円(
みたらし団子 120円
くさもち 190円
うぐいす餅 190円
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酸味のある果物と大福は相性が良さそうですね。
苺大福は、あんころりんさんの記事で紹介された店以外、中々美味しい店に当たりません。良い店があれば、記事にして下さい。楽しみにしています。
かつて苺大福がブームとなった時、単なる一時的なものかな、と思っていたら和菓子定番となってますね。あんころりんさんがこうやって取り上げると何でも食べたくなるんですよね〜。
わ〜、うぐいす餅! 先日「桐木神楽堂」で桜餅とうぐいす餅を買って食べました!
どちらも美味しかったです。桜餅って以前はどうも苦手だったのですが、今では目がありません!
そういえば「三徳饅頭」にも“さくら餅”なる文字を見かけました。買いにいかなきゃ・・・。
ご存知の通りわたしは苺大福を避けてますが(笑)、そういえばあんみつのフルーツもあまり好んでいないのです。(あまり味わうこともせずに飲み込んでいる!)
そんな自分では当たり前になっていた嗜好を改めて気づかせてくれる、すばらしいブログだ、あんころりんさんのブログは!!
大角玉屋は苺大福の店という思いからまだいただいたことがないので、今度それ以外のお菓子をぜひいただいてみます。
元祖の大角玉屋ではさらに上行くいちご「豆」大福とは。
新宿通りに面した店舗が本店かと思い込んでいましたが、本店は靖国通りから東京女子医大への道にあったんですね。 いちごの季節が終わる前に行ってみたいと思います。
クセのある小豆+いちごの組み合わせが苦手な方でも白あん+いちごの組み合わせのいちご大福なら受け入れやすいかもしれないですね。
いつもありがとうございます
チャレンジャーですね、玉屋さん。大福は豆といちご豆しか食べたことありません。葡萄って2個入りなんですか〜。ともあれそのほかの様々な試みの新しい味はどれも見た目がパワフルですが美味しいと思いました。
ワタシもなかなか、これ!って言うものに出会わないので、宮さんからも情報くださいませ。ちなみに気が向くと松島屋や群林堂を苺と一緒に頂いたりしています。中に詰め込むことはさすがにしないけれど(笑)。
苺大福デビューの印象…。発売当時の記憶が栗まんじゅうとごちゃまぜでどう思ったか覚えていないんですよね。
桐木神楽堂!豆大福美味しかったので記事にするつもりが手付かずのまま、2年近く経ってしまったのですごく心残りです。ご主人は東京で修行されたのですが、桜餅は道明寺なんですか?ああ、また行きたいなあ。三徳饅頭!よく覚えています、すごおく美味しかったのです、酒まんじゅう。桜もちも作るんだー。良かったら感想を教えてね。
宮崎…今年は行きたいなあ。
そうそう、練り落花生とジャム、超美味しかったです、さっさと完食してしまいました、ありがとうございます〜〜。
↑でも書いたけど、どうも印象があやふやなんです、苺デビュー時。26年しか経ってないのがウソみたい。
>あんみつ
苺大福苦手という方には、必ず質問してみます。で、あんみつの果物イヤって方には、根本的にムリそうだから再トライを促さないようにしてます。逆の場合は理由を追求(笑)。
大角玉屋、HPが刺激的で、たじろぎそうになりますが、どれも和菓子としてのアイデンティティ?を崩さないつくり方。さっぱりして美味しいんです。基本の餅菓子が良い店って安心できますよね。
ワタシも長いこと四谷が本店だと思ってました、いちご豆大福は通年。いつでもokです。
白あんも人気ありますね、ただワタシは白こしあんだとあまり手が出ないのです、苺大福。
きゃー、すみません、ご指摘ありがとうございます。
いまだに引き算できないんです、トホホ。早速訂正させて頂きました。