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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2011年05月15日

福島県二本松市/玉嶋屋〜木の葉饅頭 江戸時代のあんぱん &福島県須賀川市/くまたぱん

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木の葉饅頭
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福島県須賀川名物「くまたぱん本舗」くまたぱんの砂糖なしバージョン


和菓子wagasi−東京のお菓子・菓子パンを歩く

福島県二本松の老舗「玉嶋屋には
江戸時代から伝承するというお菓子がいくつか・・・


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・・・あります。

「江戸時代からのお菓子」。
これが実際、江戸から続いている御菓子師が放つコトバとあっては
和菓子好きの(でなくとも)興味をひかずにはおれない。
※玉嶋屋の来歴・製法などはこちらの記事

菓子として一般的である煉羊羹ならいざ知らず、
独自の"作法"で江戸時代からつくり続けているオリジナル菓子。
存在することがすごい、とワタシは思う。

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上紙を読んで。二本松の味

こんなに世の中変わっちゃっているにも拘わらず
(たとえ途中止めていたとしても)
100年以上も前からくり返し同じ菓子をつくる。
江戸のヒトが食べてたのとおなじお菓子、
リアルな商品が実際にこの手にできるとはもはや奇跡。SFっぽくさえある。

非日常性へのワープ、時間飛行じゃん。
などとイメージと妄想は広がります。


P1230029.JPG

でもって。
手にしちゃったもんね〜〜。
玉嶋屋のHPを初めてみた時から、
食べてみたくてたまらなかったのだ"木の葉饅頭"。
そんなに気になるなら、さっさと取り寄せればいいのですけど。

それはさておき。
箱を開けた途端「きゃ〜〜!」
思わず叫びましたよ。すてきすてきすてきぃ〜。

箱に10(ホントは8)枚納めた姿がまず好ましい。
一枚一枚、まるで呼吸しているかのような存在感。
素朴なだけにいっそう魅力的です。

それにしてもなんてま、おいしそなんでしょ。

素焼きの器のように深い焼き色、
くっきりした葉脈からふっくらと盛り上がった葉肉。
フォルムも個体ごとさまざまで、
ひとつひとつ手づくりしてる、のがありありとわかります。
これが江戸時代からの菓子とはにわかに信じがたい。

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とにかく。食べる前から大満足。
取り寄せた甲斐があるってもんです。

あらためて。
江戸後期創業の玉嶋屋が江戸時代より伝承する"木の葉饅頭"。
「小麦粉、砂糖、卵、膨張剤という単純な割合のお饅頭」とあるように。
昔ながらの製法の素朴なお菓子。
旧くはあんぱんとよばれた
そうです。

おお、そういえばと思い出したのは・・
同じ福島県須賀川の"くまたぱん"も焼饅頭だし
上野と日本橋「うさぎや」にも"あんぱん"という名の焼菓子がある。
明治の初め頃、こういった焼饅頭の呼称のひとつだったのでしょう。
ちなみにワタシはくまたぱんがとても好き。
 
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くまたぱん(砂糖なし)。本来は周りに白砂糖をたっぷりまぶす。これは砂糖なしバージョン

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上野「うさぎや」あんぱん 8種ある焼き菓子でつぶしあんはこれだけ

木の葉饅頭の特徴はそのあんにある。
「(羊羹同様に)これもナラ薪を焚いて煉り上げる餡を使っています。
いまのあんの主流はしっとりとした水分を多く含むあんですが
当家のあんは、さらさらとしてあっさりした餡で・・
・・この独特のおいしさはまきで煉ったあんならではです
…」

HPのこの説明を読み、なんて説得力のあるコピーなんだろう、と
そして激しく購買意欲をそそられました。
しっとり系が主流という認識のうえ、あえて旧来のドライな口あたりにこだわる。
何としても食べてみたい、とそう思いませんか。

そして実際手にしてみると到着当日より翌日の方が、
より皮が落ち着き、あんが馴染んで美味しい。
手で割ると皮がフンニリ。切れるかんじがいっそう食欲をそそる。

P1230033.JPG 底もかわいい 木の葉饅頭

このしっとりした皮の中のさらっとしたあんが口の中でほどける。
リッチ過ぎない素朴なおいしさがじわじわと細胞に滲み込むよう。
素朴なだけにそのチャーミングな姿を見てると「もうひとつ」。
つい手が出てしまう。

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木の葉饅頭(割面):楢薪で焚いたすてきなこしあん

やはりワタシの好きな本煉羊羹に相通ずるあんの味です。
嫌いであろうはずがない。

ワタシはこういった天火で焼く焼菓子・焼饅頭。焼き立てよりちょっと置いた方が味が引き出されると思います。
なので取り寄せにはうってつけです"木の葉饅頭"。
食べればキミもタイムトラベラー。

福島の江戸時代伝承菓子はまだ続く。
次からもっとさっくり書こう…。


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玉嶋屋過去関連記事
羊羹コレクション(本煉羊羹)
被災について
上生菓子
●店と菓子のデータ
玉嶋屋
※都内では話題のふくしま八重洲交流館で代表銘菓「玉羊羹」を
木の葉饅頭:8個入(870円)(表記による)1個32g 日保ち:約1週間
原材料名:砂糖 小豆 福島県産小麦粉 卵 食塩 膨張剤

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●過去の東北関連記事(昇順)
白松がモナカ本舗
福島県いわき市と玉嶋屋
福島県いわき市の和菓子とパン
3月24日
4月13日
高島屋東北応援フェア
宮城県塩釜市/丹六園
福島/本家長門屋・かんのや 岩手/まつだ松林堂etc
宮城県塩釜市と丹六園再開
福島県玉嶋屋の上生菓子
他多数

●過去のうさぎや関連記事
どらやきベストテン
上野うさぎや
上野・日本橋・阿佐ヶ谷

★おまけの話★
くまたぱん本舗のくまたぱん。好きなんです、とても。
なのにのにどうしたことか拙著所収のエッセイ「日本のおやつパンとに和菓子の甘い関係」に入れなかっこと (うさぎやのあんぱんは書いてるのに…)いまだに後悔してます。
ケンミンショーで紹介後、いっときは入手困難だったらしいけれど。
震災後、現在営業をしているようなのでまた取り寄せたくなりました。
そう、ワタシには稀なお取り寄せ品なのですが。
くまたぱんは本体も甘い黒糖饅頭で・・いやこれ今度ちゃんと書こう。
致命的に遅筆のためにワタシは大好きな、そして紹介したいと思うお菓子やお店をヤマのように心の蔵に積み上げたまま。
ああ。おれのばかばかばか…。

★もひとつ
待ちに待った宮城県塩釜市「丹六園」の志ほがまが5月28日高島屋新宿店に入荷します。
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★周囲の皆さま
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時間等の詳細はすずめやHPブログにて
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posted by あんころりん at 07:53| 東京 🌁| Comment(10) | TrackBack(0) | 東北 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いや〜ぁん、わたしも写真を見て叫びました、きゃーーーぁっ♪ すてきステキーーーぃ♪
こういうお饅頭は間違いなく好きですが、木の葉饅頭は見た目にもおいしいですね。
「くまたぱん」を「くまぱん」と読み間違えて、どこがクマなんだよ、と突っ込んでしまったのはナイショ〜。
Posted by kozue at 2011年05月15日 21:59
「木の葉饅頭」の“さらさらとしてあっさりとした餡”、断面でそれが伝わってきます〜。これが江戸時代から続いているなんて・・・。シャレてるじゃありませんか〜??
こ〜りゃ、是非一度試してみたいですな〜!
Posted by いもすけ at 2011年05月16日 06:19
うわ〜〜、そそるルックス!!
こういうサラサラパンパンした感じ、堪りませんね。
小麦粉焼いたの好きとしては、「底もかわいい」って
思わず写真撮っちゃう気持ち、分かるなぁ。
何となく月寒あんぱん思い出しました。
あれも形状は焼きまんじゅうですよね。
それと、くまたぱん!!
「くまぱん」?「くまんた」?とか読み間違えてしまいましたがw
これまたヤバい位ツボです。
包装もステキ!両方是非食べてみたいです!
Posted by Risa at 2011年05月16日 19:35
kozueさん
ああ、kozueさん、お好きに違いないと踏んでおりましたよ(聚楽の印象が…笑)。叫んでいただき満足です♪
どのお菓子もそうですが、とりわけ焼き菓子って見た目からの影響が多くありませんか。半分ルックスで味わってるような気さえします。木の葉形の焼き菓子ってパン屋に多いですけど、これは別格的に食欲をそそります。くまたぱん、字面からしてイイでしょ。
Posted by あんころりん at 2011年05月17日 06:32
いもすけさん
断面は語る(笑)。このサラサラあんが魅力です。そう、むしろ洒落てますね、素朴というか大人の味かも。宮崎で東北モノ、さらに続くとイイですね。
Posted by あんころりん at 2011年05月17日 06:52
美味しそうです〜。と言いながら
重箱のスミをツツいて、すみません……。
箱に10枚納めた姿→8枚ですよね。
つい写真を見て何度も数えなおしてしまったので……。ホント、すみません……。
Posted by とうみ at 2011年05月17日 07:08
Risaさん
おおツボを押さえましたか。底…底フェチにとっては必ずチェックする重要項目です(笑)。月寒あんぱんより、も少し洗練されたと言いましょうか。まさにさらりとして柔らかなお饅頭です。でもとにかくルックス!味が顔に出てます。
くまたぱん、送付方法もすごく素朴でほのぼのしました。
Posted by あんころりん at 2011年05月17日 14:54
とうみさん
あはは、気が付きましたかー。じつはアップした瞬間、誤記に気が付きまして。あとでなおそ〜と思いながら忘れてました。言及していただいてありがとうございます。こうなると面白いからほっておこうかな(笑)。
あ、お饅頭は10個でも足りないほど美味しく頂きました♪
Posted by あんころりん at 2011年05月17日 14:59
大正モダンなお菓子かと思ったらなんと江戸時代とは!
これは南蛮菓子の影響のような気がします。

江戸時代の玉嶋屋さんは二本松のお殿様に命じられて仙台のしおがまを作ったという話からも研究熱心で真面目な職人さんだったんだなと思います。
Posted by 笹団子 at 2011年05月18日 01:05
笹団子さん
ね、存在感あるし民藝的モダンですよね。
>研究熱心
そういった事ってお菓子見ると感じますね。いまもとても真面目にお菓子づくりに取り組んでおいでです。
あ、塩釜作戦の藩命を受けたのは玉屋という今はなき御菓子司だそうです。
二本松は研究熱心な御菓子司が生まれる土地なんですね。
Posted by あんころりん at 2011年05月20日 06:49
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