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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2011年07月30日

弘前/三浦煎餅店(塔下煎餅)〜特製ハード、胡桃型煎餅、生姜煎餅ほか・・最高にシビレた@みちのく甘党ひとり旅C

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ココロ撃ちぬかれた
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これ、なーんだ


和菓子wagasi−東京のお菓子・菓子パンを歩く

今回のみちのく甘党ひとり旅
もっとも印象に残っているのは・・

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・・・こちら。

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・・・塔下煎餅の「三浦煎餅店」です。

青森県の弘前で最勝院五重塔を拝観の折に偶然遭遇したのです。
お寺北門の石段下に自転車を停めるとき、顔を上げると唐突に煎餅の看板が目に飛び込び、お店やってるんだろうか?と確認しに行ったら
こんなかんじで・・

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す、すげえ・・・。
ただならぬ存在感を放つ煎餅がずらり。
ハート型やらグレーの砂糖がけやら、
南部煎餅っぽいけれど、しかし見たこと無いようなものばかり。
厚みも充分で固そうだしすっごく美味しそう。

木製引き戸に昔ながらのトタンにガラスを嵌めた陳列台。
年季の入った長火鉢には鉄瓶が三台、灰には消し炭が残っています。

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あまりにもかっこいい店構えはディープかつ濃厚な趣きに満ち満ちている。
予備知識もなく偶然出会ったのが
夢ではないかとおもっちゃいました。

なぜに弘前か、細かい経緯はさておき。
店内を覗いてまたまたオドロキ。
・・ヒトが・寝てる。

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作業場壁にところ狭しとねぷた絵が貼られている

店=仕事場らしく2畳ほどのスペースにお一人が横になり寝息を立てています。
小声で「すみませーん」。が返事はない。
お疲れのところ起こすのも無粋ですので
まずは最勝院五重塔を拝観することに。

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国の重要文化財である最勝院五重塔は弘前鉄道大鰐線の中央弘前駅から自転車で数分。
市街中心部から離れた 住宅街に忽然と姿を表します。
訪れたのが平日昼過ぎだったからなのか参拝客はワタシひとりという贅沢なひととき。
五重塔は美しく整った境内は見どころも多く、気持よくお詣りしました。

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境内

なぜだか寺の周辺には門前町のにぎわいといったものはなく、
三浦煎餅店が店を構える北側石段下も住宅街が広がっており
ヨソ者にはお店の存在があまりにも唐突に思えたというわけです。

・・・
再び、店に戻ると慌てて起きて下さったのは店のご主人でした。
かまど(長火鉢?)の炭火で手焼きしているお煎餅は「津軽せんべい※」。
長年、五重塔の下で焼いているので塔下煎餅」の名があります。
現在二代目で、すべてお一人で焼いて仕上げるのだそう。

いずれも個性的な煎餅は全部で10種類ほどあり、一枚40〜80円ととても安価。
選んだのは6種類、
胡桃型煎餅、生姜煎餅、落花生煎餅特製ハード、胡麻煎餅特製ハード、胡麻煎餅の胡麻砂糖かけ、格子(?)煎餅。
どれをとってもめちゃめちゃかっこいい。
グッドルッキングな店にウルトラチャーミングな煎餅たち。

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駒鞍(こまくら)煎餅は30円

ここで(訊かれてないけど)胸を張ってお答えしよう。
かつて食べたどの小麦粉煎餅よりも塔下煎餅が好みです。
わが人生におけるどの小麦粉煎餅よりも圧倒的に美味い!と思う。
お店も煎餅も魅力炸裂、美味しさ爆発。

生地に空気をほとんど含まず、密度の高いみっちりとした堅さ。
焼くにもかなりの時間をかけるのでしょう、
ボリんボリんと歯ごたえがあって後を引くったらありません。

家族もこの魅力にとりつかれ、持ち帰った半分を一晩で食い尽くす有様。
ヘタすりゃ仁義なき争奪戦になるところだ。

ではその魅力的な「塔下煎餅」とはどんなものかと言うと。

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胡桃型煎餅

最初にハート型?と思ったのは"胡桃型煎餅"。
おそらく胡桃の中の実を象ったのでしょう。 小麦粉に少量の砂糖を入れた生地を炭火で焼きあげ、胡麻砂糖を掛けたもの。
そう、グレーぽいのは"胡麻砂糖"。黒ごまを擦り混ぜた白砂糖蜜でした。

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魅力的なルックスは言うまでもなく、このぶ厚い胡麻砂糖がまたウマい。

ほかにも駒鞍型煎餅、ひらつまみ煎餅などネーミングにも津軽らしい趣が感じられます。


"落花生煎餅"と"胡麻煎餅"は南部煎餅にも同様のものがありますが、
三浦煎餅店では特製ハードとソフトの二種の堅さを焼いています。

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胡麻煎餅・特製ハード 落花生煎餅・特製ハード

特製ハードはもちろんソフトだって気泡は少なく、かなりの堅さ。
試食させて下さったご主人に(東京で食べる南部煎餅よりずっと堅いですね)と伝えると
そうでしょう、とこの堅さが身上であるような口ぶりでした。

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その胡麻煎餅は甘さを加えない塩味で
落花生煎餅も(ピーナツ入り南部煎餅と比べても)甘さはごく控えめ。
落花生は型にぎっしりと詰めてから生地を乗せて焼くため
割ると豆がボロボロとこぼれ落ちるくらいたっぷり。

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落花生がぎっしりはじけるよう。 裏もステキ

ボリボリビシッとした歯ごたえと炭火で焼いた香ばしさ、
黒ごまや落花生の濃厚な風味も魅力です。
おいしくておいしくてやめられない止まらない。

それからそれから生姜煎餅

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生姜煎餅

反り上がった白っぽい煎餅に白い生姜糖の刷毛跡。
この色この形。洗練されていると思いませんか。
甘みも良く生姜も効いて、歯ごたえばっちりで言うことなし。
これまで食べた生姜煎餅で一番好きだ。

そして、そして二枚しか買わなかったことを深く後悔したのが 
胡麻砂糖かけの胡麻煎餅

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胡麻砂糖がけ胡麻煎餅

堅く焼きしめた胡麻煎餅にたっぷり塗ったぶ厚い胡麻砂糖。
どれだけ美味しいか想像してみてください。
二枚しかないので敵の領土侵犯を警戒しながら食べたような(笑)。

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格子煎餅が一番大人しい味。とは言え瞬く間に消えたけど。

あらためて調べてみると
三浦煎餅店は創業79年、先代は80才越えても現役で煎餅を焼いていた根っからの職人だったという。
二代目ご主人もいかにも職人といった風で素朴でキュートなお人柄でした。

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弘前市内の津軽せんべいの店は他に「しかないせんべい」、「小山煎餅店」があります。
しかないせんべい店では親切な店員さんから買った。
小山煎餅店の品は新青森駅構内で試食させていただいた。
どれも悪くなかったけれど。

おいらの津軽せんべいは五重塔の下にある。

この次はご主人の一丁焼きの技、拝見したい。

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津軽せんべい:弘前における南部煎餅の呼称(とはウィキペディアの概論)。とは言え岩手の南部煎餅とは微妙に異なり、 胡麻砂糖を掛けたものは弘前で初めて見ました。ワタシが食べた津軽煎餅の胡麻煎餅はどれも歯ごたえが良くて好き♪ ちなみに南部煎餅はたいやきの一丁焼きと同様に一枚一枚を型を使って焼くのです。
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●過去の東北関連記事
みちのく甘党ひとり旅@仙台 賣茶翁(売茶翁)
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3月24日 東北の和菓子店
4月13日松島こうれん、石橋屋、丹六園
高島屋東北応援フェア
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宮城県塩釜市と丹六園再開
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いわて銀河プラザ
岩手県/さいとう製菓のかもめの玉子ミニ 大船渡でボランティア 
ずらり30店・東北の菓子フェア@高島屋
他多数

●店と菓子のデータ
三浦煎餅店(塔下煎餅)
青森県弘前市桶屋町121 ※基本的に無休のようですが未確認。

・胡桃型煎餅(5枚)・生姜煎餅(5枚)・落花生煎餅特製ハード(5枚)・胡麻砂糖がけ胡麻煎餅(2枚)・格子煎餅(2枚)=一枚80円(たぶん)・胡麻煎餅厚焼き(2枚)=一枚50円 以上合わせて1260円也

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参考資料:「美味探訪日本のお菓子」「和菓子彩々」

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●twitter


●おまけの話
・唐突に弘前に飛びましたが、みちのく甘党ひとり旅の話はまだ続く。
宮城も青森もステキなところが多過ぎて。
・本日この後、21_21 DESIGN SIGHT(ミッドタウン・ガーデン)にて7/31まで開催中「東北の底力、心と光」を観に行く予定。
・7月24日より「松島こうれん」(紅蓮屋心月庵)が高島屋新宿店・銘菓百選にて復活!
600年以上に渡る尊い歴史の賜物"松島こうれん"が再び。


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posted by あんころりん at 06:56| 東京 ☔| Comment(9) | TrackBack(0) | 東北 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うわ〜、これは絶対あんころりんさん好みですね〜!お店に入って「人が寝てる」には笑っちゃいました。偶然の発見って嬉しいですよね。
すっかり東北にはまったご様子。まだまだ探訪はつきませんね〜。新たな発見を待ってますよ♪
Posted by いもすけ at 2011年07月30日 07:24
弘前ってほんとに味のある建物・お店・人がいっぱいで、私も大好きな町です。
こちらのおせんべいたち、どれもこれもツラがまえがよくて、うわぐすりをかけて焼いた立派な器みたいに見えますね。いいなー。
また行かなくっちゃ。
Posted by ぷるみえ at 2011年07月30日 22:17
あんころりんさんの微笑みが目に浮かびます〜(笑)
たしかに胡麻砂糖がけは見たことがありません。
それにしてもお写真見てもぼりんぼりんの堅さが伝わってきます。あんこの神様のみならず、堅い煎餅の神様まで降りてくるとは、あんころりん恐るべし!!
Posted by kozue at 2011年07月31日 11:04
いもすけさん
あ、やっぱりバレちゃいましたか(笑)
大迫もち店に激しく反応したワタシですからこの三浦煎餅店を嫌いなワケがありません。
必ずと言って良いほど こういう佇まいできちんとお菓子が並んでいる店は味も格別なんですよね。
さすがに寝てらっしゃるの見た時は一瞬どうしようかと考えました(笑)。
弘前も宮崎も奥ゆかしさと温かさを残しながら確かなものづくりをしているように思います。そうゆう町ってハマっちゃいますね。
Posted by あんころりん at 2011年07月31日 13:35
ぷるみえさん
ぷるみえさんの東北の旅も毎回楽しくて美味しそうです。次はここ行こうーとか、頑張って八戸によるべきだったか、とか反省と希望が渦巻きながら拝見してます。青森の魅力にもっともっと早くから触れていたらなーと思いますが、でもいまからでも遅くはないですよね? ちなみに金魚ねぶた、とっても気になってます。南部煎餅ってほんとオイシイですね〜。
Posted by あんころりん at 2011年07月31日 13:48
kozueさん
微笑み、ならまだしもデレデレのニヤニヤ笑いだったかも・・。
やはりkozueさんも胡麻砂糖 ご存知ないのですか。レアもの指定しておこう(笑)。
おお、そうか。これも神のお導きだったのかあ。
そういえば最初に菓祖神社で頂いてお供えしたのも玉子せんべいだ。いつも何かしらお供えしているけれど、うーむ、こんなにご利益あるなんて素晴らしい。ちなみにたった今は羊羹をお供えしております。あららなんの話だか(笑9。
Posted by あんころりん at 2011年07月31日 13:57
あんころりんさん、初めまして!
私は現在さいたま市に住んでおりますが、弘前市出身の者です。
主人がこのブログを‘お気に入り’に入れており、三浦煎餅店や開雲堂のことが紹介されているとおしえてくれました。弘前にとても良い印象を持ってくださっているようで、とても嬉しくなりコメントした次第です。
あんころりんさんに私のブログの2011.3.21と7.17の記事を見てもらいたくなりました。三浦煎餅店さんが載ってます。
私、バリバリ弘前人なので、あんころりんさんが歓喜しそうなお店、いろいろ知ってます♪
弘前を訪れてくれる知り合い用に作った観光ガイド(たいしたガイドではないですけど、ほぼ菓子店紹介)があります。Wordデータなので差し支えなければ次回の旅のご参考にお送りいたしますが。。。
主人同様、私も‘お気に入り’に入れさせていただきました♪
Posted by 工藤絵里子 at 2011年09月14日 11:24
工藤絵里子さん
はじめまして こんにちは♪
うわうわうわ、うれしい〜〜。バリバリ弘前人の方からコメントいただけるなんて感激です。
ワタシは国内旅行の経験が多くないのですが弘前に行ってみてホントに良かった。あらためて、いろいろな城下町をこの目で見てみたいなーとつくづく思いました。それほど深く心に響くものがあったんです。
絵里子さんの作品、拝見させていただきました、
http://erikogaho.exblog.jp/13201921/
http://erikogaho.exblog.jp/14115095/

静けさと温かさが伝わってくるようで、感動です。
三浦煎餅店をテーマにしているなんて素晴らしい、ヨソ者のワタシですが強いシンパシーを感じます、教えてくださって本当にありがとうございます。
それから観光ガイド、とても興味あります、後ほど連絡先をメールさせていただきますので、よろしくお願いします♪ 
それからワタシも絵里子さんのブログをリンクさせてくださいませ。
PS・ワタシはよほど弘前に縁があるらしく一昨日はデパートで偶然にも「かさい製菓」の娘さんと出会いました、弘前バナシでめちゃめちゃ盛り上がってしまった(笑)
Posted by あんころりん at 2011年09月14日 18:14
工藤絵里子さん
ご主人さまにくれぐれもヨロシクお伝え下さいませ〜〜。
Posted by あんころりん at 2011年09月14日 18:15
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