和菓子wagasi−東京のお菓子・菓子パンを歩く」
沖縄のお菓子でサーターアンダギーは
よく知られているもののひとつでしょう。
作りたてを手に入れる機会が稀なせいか
これまであまり熱心でなかったんだけど・・・
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1月9日、画像追加してます
小さな写真はクリック!
・・・さすがは本場。
今回初っぱなに食べた「琉球銘菓 三矢本舗」の揚げたてサーターアンダギーがちょっと他にはないおいしさでした。
ところで。
正月早々沖縄へ出かけたワケは「移住した甥一家を訪ねる母のお供」。一家の住む本島中部を拠点にしたため中部・北部のお菓子がつまみ食いできたのでした。
沖縄中部・読谷 陶工の集まる「やちむんの里」登り窯
さて。
サーターアンダギーとはサーター=砂糖で"砂糖揚げ"のこと。
小麦粉、玉子、砂糖、ベーキングパウダーを合わせた生地を油で揚げたお菓子です。
ワタシも知らなかったんだけど 元々は婚約祝い、結婚式、誕生祝いなどに用いるお祝いのお菓子なのだそう。
上手に揚がったものはあたかも花が咲いたようにいくつもの割れ目が開いて表面積が広がります。
その割れ目の"カリッ"とした食感が醍醐味のひとつですから、数多く開けば"カリッ"もたくさん。おいしくなります。
左から「かぼて天の店なかそね」その隣「三矢本舗レギュラー」奥「ドラゴンボール」右手前「安室」奥「三矢本舗小粒」
左手前:三矢本舗小粒 奥:かぼ天 右手前:三矢レギュラー 奥:安室
そんな 子孫繁栄を願う招福の菓子、サーターアンダギー、
この花開いた形が夫婦和合を表すという。
興味深く楽しいお話はこちら↓を拡大して。
またお祝いには塩味の白アンダーギーと甘いサーターアンダギーを用い、白アンダーギーは男性の、サーターアンダギーは女性を象徴するそうです。ちなみに白アンダーギーはカタハランブーという大きな耳たぶ風の揚物を指すこともあるようです。
(沖縄の祝い菓子)
サーターアンダギーを駄菓子と思っていたアナタ(とワタシ)。
ちんすこう(金楚こう)同様に宮廷の献上菓子だったというのですから
見識があらたまりますねえ。(以前のちんすこう(新垣菓子店)記事)
・・・
沖縄には当然サーターアンダギーを作る店は多いのですが
中部を中心に人気の高いのが「琉球銘菓 三矢本舗」。
こちらのサイズは大小あって小粒は袋詰めオンリーで空港の売店でも販売しており、
大きいのは直営三店でフレッシュな揚げたてを一個から買えます。
三矢本舗本店の品 左から「ブルースの耳」右手前サーターアンダギー、ドラゴンボール、サーターアンダギー小粒
初めて食べたのは本島北部の道の駅・許田で。
9種あるフレーバーから選んだのは基本のプレーンと黒糖。
外はサクっと中はホンワカ、花開き度も高くイイ感じ。
揚げたて新鮮!という好条件を差し引いても油っぽさをかんじさせない。"さすが本場"とうなる味でした。
道の駅・許田店
ま、だいたいが繁盛店で食べる"作りたて"って美味しいんですけど。
思いだしたのはハワイ島「TEX」のマラサダ。
あれも砂糖まみれの揚げものにも関わらず「もう一個」となる揚菓子でした。
瀬良垣本店内厨房
翌日は瀬良垣本店に行く機会に恵まれ ここでは件のドラゴンボールと田芋(ターンム)、モカ、チーズのアンダーギーをチョイス。
宿に持ち帰って食べたのですけど油っぽさは感じさせずさらに上質な印象。
ターンム、チーズ、モカ
とりわけモカ。
想像していたコーヒー色の生地、ではなくコーヒーの粉を溶かずに混ぜたようで香りがきちんと後から鼻に抜ける。 ちょっと大人のモカ。また食べたくなるような。
ちなみに里芋の一種"ターンム=田芋"は里芋の一種で沖縄ではお菓子に使われることも多いのですが、 フレーバーとしての効果はよくわからない。
最初の印象が良かったせいか、何だかサーターアンダギーをよく食べた。
そのうちまた書きます。
余談ですけど、沖縄のお店で写真撮影を拒まれた経験ってないんですよね。
三矢本舗でもぴかぴかの笑顔で"どうぞー"。
マニュアルでなくすっごくオープンマインドなかんじが伝わってきます。
まもなく家族が増える甥一家、誕生祝いでサーターアンダギーが並ぶのだろうか。
また訪ねる機会もあるだろう。
それまで待っててくれ,モカ。
小粒詰合せ 一個14グラム程度
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琉球銘菓三矢本舗 琉球銘菓三矢本舗(情報)
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【沖縄の最新記事】
それにしても、子孫繁栄だとか夫婦和合だとか、驚きの事実に衝撃を受けております。いや〜〜おもしろい〜。
作りたてはとても美味しいし、そしておいしいサーターアンダギーは冷めても美味しいのだという見解に落ち着きました(って新参者がエラソーに)。
>衝撃
なにせ男性の形を揚げるっていうのですから。神々しいような楽しいような。