↑栗たっぷりのごま名月、鋭角カットのこしあんはよもぎの草だんご
↑うさぎの麩やき煎餅の上にかわいい!栗まろは年号入り
お月見・・です。
本日10月6日は中秋の名月でございます。が、
今夜は十五夜さんもおしなべて休んでいる様子。
「今年はもう無理っ」というあなた、諦めないで。
日本にはまだまだ素敵なお月見の習慣があるのです
さて「十三夜」とはなんと美しい響きでしょう・・・
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何と、今年の「十三夜」は11月3日、文化の日で3連休初日!
ね、ゆとりを持って楽しめますよ♪
十五夜の「中秋の名月」=「芋名月」に対して
十三夜は「後の月」あるいは「栗名月」「豆名月」とも呼ばれる習慣。
ま・め・め・い・げ・つ!!!
あんこファンならぜひお豆さんの収穫に感謝しようじゃないか。
↑お月見用の麩やき煎餅。うさぎの餅つきは十五夜さんです
「十三夜」は十五夜のルーツ中国にはない日本だけの風習です。
地方では、「十五夜と二つで一つだから“片手落ち禁止”(片月見)」
とするところもありますが。
ここは固いこと言わずにゆっくり月を愛でたい&作物収穫バンザイという気持に免じて
十三夜に美味しいお菓子をいただきましょう、うんちく付きで。
左党の方も月見で一ぱ〜い、のその前に
まずはお供えのお菓子などもお月様や万物に捧げておきせんか。
良いことあるよ、多分。
↑栗まろは薯預まんじゅう
「ほつと月がある東京に来てゐる 」種田山頭火
ほっとしたいでしょ、遠くから遠征していればなおさらのこと。
というわけでお月見団子ももちろん良いけれど
一個だけでも“ほっと”和める手軽なシングル系“可愛くてうまい”才色兼備の
“十三夜=栗&豆名月”にふさわしいアイテムその1が
鶴屋吉信の「栗まろ」。
いかがでおじゃるか“栗名月記念2006年バージョン”(勝手に)
たまには西暦もいいじゃないか、和菓子の君よ。
こう見えてなかなかの価格保持者ですが、プチ贅沢感を醸し出すには手頃なのかも。
↑断面の皮は均一
「栗まろ」くんは丸々とした栗の蜜煮一粒を後味の良い小豆こしあんで包んだ
しっとり“まろやか”な薯預栗入りまんじゅう(注1)。
薯預生地が上生菓子のクオリティなめらかさ。
何はともあれ可愛いでしょ、くりまろ。
きみ、などと間違えないで下さい。
綾小路さんも栗のお菓子(きみまろん!)リリースしてますからね。
可愛いだけでは単体368円は出しかねるという
味に厳しい質実剛健さんもどうぞ。おいしいですから。
ちなみに鶴屋吉信ではピンポイントでキュートな菓子をリリースしています。
例えば“十五夜”向けの一品はこの大判麩やき煎餅で
その名も「おおまる うさぎ」
今年はこの麩やきの“満月”でお餅を搗く「うさぎ」をば
雨空の下、月の代わりに愛でますか。←ぼりぼりかじるだけだ。
↑箱も魅力の麩やき煎餅「おおまる うさぎ」直径15p位
麩やき煎餅は、千利休好みのはかなくほの甘い軽やかなお茶菓子です。
「おおまる うさぎ」は茶人好みの干菓子とおやつの両方の気分でいただけます。
見た目は地味な麩やき煎餅だけど
この「おおまる うさぎ」、量とルックス共に喜びました。
うさぎ出演のため?十五夜まで限定のお菓子です。
さらに質実剛健主義が強めの方には
赤坂青野のお団子「ごま名月」を。
↑みたらし専用の二股串に差した堂々の80g「ごま名月」と栗蒸し羊かん
「赤坂青野」といえば大納言の豆大福が人気の赤坂の老舗和菓子店。
赤坂もち(←好物)など定番人気菓子以外にもいつも意欲的。
“名月”という名前がまず十三夜向きー、と思ったら
「栗」の方がたっぷりの“ごま名月”だった。
串団子ながら大きな平たい団子の上には「栗」がたっぷりトッピング。
黒胡麻入りで甘めのみたらしがとろとろとかけてある。
これほど“栗名月”たる十三夜にふさわしいお団子はない、気がする。
自宅みやげにして再度リクエストされたほど周囲では大好評。
(とろけるようにおいしい)そうです。
赤坂青野でも“月に見立てた栗”と謳ってますし
ほっくりの栗が柔らかく
秋も深まる十三夜には恰好のお団子。
↑深剃りワンカットの鋭角こしあん。よもぎの草だんご
たっぷりこしあんのよもぎの香り高〜い「草だんご」と
ワンセットなら「栗&豆名月」祝いが実現可能ですから
柔らかめのお団子が好きな方には本当におすすめです。
赤坂青野本店ではいつでもとても気持ちよく買い物出来るので
お月見のお菓子などを散歩がてら求めに行くのもふさわしい。
また
毎月替わりで何と「100円和菓子」を展開してこれも楽しみ。
10月は巾着風の薄味どら焼きに粒あん入りの「幸せ巾着」だって。
赤坂青野では若い職人さんにこうして発表の機会を作っています。
9月の「ごまごままんじゅう」も好評だったし10月菓子も早く試したい。
↑フローズンドリンクの逸品「あずき抹茶」
「ごま名月」のリクエストも多いのでまた行かなくっちゃ。
掘り出し名品の「あずき抹茶」が終わる前に。
しかし、十五夜って何だか雨ばかりの気がします
※注1)薯預まんじゅうについての過去記事はこちら
※注過去の赤坂青野の記事はこちら
◎おまけの話◎
「ごま名月」は例の“とんねるず食わず嫌いみやげby小池栄子さんおすすめ”ってもの。
別件で赤坂に出向いた際、母にせがまれていたので購入、
これが栗の団子で「おおっ」お月見向きだ!と達成感もひとしお。
↑これは9月の100円和菓子のごまごままんじゅう、
実は赤坂の未食のおだんご屋さんへ昼食用にと出かけたけど
あえなく憤り?バッターアウト、肩を落としてベンチではなく
赤坂青野へ直行、本店店内で頂いた涼菓「あずき抹茶」の美味しいこと。
大納言あずきと抹茶、低脂肪乳、砂糖だけで
作ったとは到底おもえない味でした。
肌寒い日でお店の方は「寒くないですか?室温調整しますね」
と心配してたけど、
おいしい“口直し”に冷たさなんて忘れて一気に頂いた。
今年は上質の抹茶ものによく当たります。
◎★今日の和菓子語
「十三夜」
十三夜は日本独自の風習で旧暦の9月15日に祝う。
十五夜の「中秋の名月」対して「後の月」ともいう。
十三夜には、月見団子(こちらは13個)の他に食べ頃の大豆(枝豆)や栗を
供えることから、この夜の月を豆名月または栗名月という。
一説には宇多法皇が九月十三夜の月を愛で「無双」と賞したことが始まりとも、
醍醐天皇の時代(西暦919年)に開かれた観月の宴が風習化したものとも言われる。
各地には「十五夜をしたなら、必ず十三夜もしなければいけない」という風習もあり、
片方の月見しかしないのは「片月見」と言って嫌うことも。
・・でも十五夜が雨ならどうするんでしょうか。
この時期は天気悪いこと多いし。逆に、「十三夜に曇り無し」という言葉もあるくらい晴天に恵まれます
「十三夜」はパーフェクトな満月にわずかに足りない侘びた様子が
風流人には好まれたのでしょうか。
すてきな習慣ですから広めたいです。
●お店データとあれこれ
★赤坂青野 赤坂本店住所:東京都港区赤坂7-11-9
定休:日祝祭 時間:月〜金9:00〜19:00 土9:00〜18:00
千代田線 赤坂駅7番出口 徒歩8分 乃木坂駅1番出口 徒歩8分
★鶴屋吉信 世田谷店
東京都 世田谷区 世田谷1−23-20
定休:水 時間 平日 9:00〜6:00 日祝 9:00〜5:00
「栗まろ」は各店舗で取り扱いあり
●菓子のデータ
★赤坂青野から
・ごま名月189円(三つ差し)
栗をのせた串団子に胡麻入りみたらしかけ
測定体重約81g
・草だんご189円(三つ差し)
香りのあるたよもぎ餅にこしあんのせ、上に寒天のつや出し
測定体重約80g
※驚くのは“ごま名月”と“草だんご”の「串の形」が異なる細かさ。
ごま名月は二股串でみたらしでも食べやすい!すご過ぎ青野。
・あずき抹茶本店のみ扱い400円
・カップ入りフローズンドリンクなので販売終了日は未定。要確認ね。
原材料)大納言小豆、抹茶、低脂肪乳、砂糖
★鶴屋吉信から
・栗まろ一個368円
栗入りこしあんの薯預まんじゅう
原材料)砂糖 栗 あずき 上用粉 つくね芋
測定糖度Brix約54.0% (こしあん)
賞味は2日位
・おおまる(うさぎ)一箱3枚1050円
十五夜までの期間限定の大判の麩やき煎餅。
うさぎの絵は練乳味とチョコレート味の2色入り
原材料)砂糖 餅米 練乳 チョコレート
賞味は一ヶ月位
注※
今回使用した糖度計は「ATAGO.PocketPAL-2」。
何せ素人が使っているのであくまでも目安。
今回は2回の計測です。
ちなみに、この数日前に私が計測した「雪印コンデンスミルク」はBrix約70.6%でした
ま・め・め・い・げ・つ、いい言葉ですね。
豆、大好きです。でもさすがあんころりんさん
ちゃんと十五夜アイテムは用意しているんですね。栗まろんじゃない栗まろもおいしそうだし
ごま名月もただのみたらしじゃなくて良いですね。11/3も晴れの得意日だから期待しましょう。
月はいいですよね。どこで見ても。
そうでしょう!!私はyottyanさんのお月見を楽しみにしてたんです。きっとお団子作ってちゃんと縁側に飾るのかなーなんてね。すごい雨になっちゃいましたよね。
まめめいげつ、響きも可愛らしい上に良い言葉ですね。私は何でもこじつける様にお菓子を買ってしまいます。11月3日に期待しましょうね。きっと晴天です。yottyannさんの地元だとさらに月が綺麗でしょうね。
ま・め・め・い・げ・つ!!
なんて素敵な響きなんでしょう!字ずらだけでうっとりです♪
11月3日はわたしもお天気になることを祈ります。今日は酷かったですものね。
かなりいい加減でした。御飯と味噌汁上げて
ハイっおしまい。てな感じでした。
(雨戸がすっ飛びそうなんで)
11/3に豆名月期待しましょう。ゴマでも良いですね。
鶴屋吉信さんのファンです。
栗まろが納められている赤い栗の形の箱もかわいいですよね(o^^o)
でも、あの箱をGETしたかったら「大人買い」しないといけないので、未だ手がでません…。
あんころりんさんのブログ、おもしろくて勉強になります!
お気に入りに追加しちゃいました♪
お抹茶色とあずき色のこんとらすとがグーだわぁ♪日本の美。おいしそー!
十三夜ですかー、知らなかった、勉強になりました。昨日は強風に飛ばされそうで歩くのがやっとで赤坂の浅田屋さんに行く事を断念(泣)
近い内にいってやるぅ。
11月3日は晴れるといいですねー。
こんばんは、コメントありがとうございます。
まめめいげつ、なんてよくもまあ思いつくものだと
先人のお洒落な語感センスには脱帽ですよねー。
うっとりしますわ、私も。
本当に6日はすごかったけど昨日今日は見事な満月でした。
yottyanさん
先ほど画像見せて頂いたけど素敵な様子でした、
十三夜には三方に盛られるのでしょうか?
それとも片月見禁止のお宅ですか。
でも昨日今日は素敵な満月ですね。
zoomaniaさん
こんばんは。赤坂に出たのは少し前のことです。
十五夜は麩やき煎餅と栗まろと粟ぜんざいを作って食べました。
そうそう言いたかったのですよ、zoomaniaさんには。
実は私も浅田家の後なら同感なんですけど、
何せあっちの団子やの後だったので・・・。
青野さんのあずき抹茶(お好きで嬉しいわ♪)と赤坂もちで癒されちゃって。
ごま名月も母が相当気に入ってたので、敬意を表しました。
“チェリー”団子ではまず、タッパーから団子を取り出して
電子レンジで温めてたのには、驚いて逃げたくなりました。
しかも「お薄」と言って通じないのにはもうなにをか言わんや。
お茶専門を語るのはいくら何でも。
とまあブチギレ寸前を青野さまが慰めてくれた訳です。
日曜休めない訳がなんだかわかります・・。
ああすみませんこんなところでストレス解消しちゃって。
でもzoomaniaさんならお解りいただけますか。
苺いちえさん
こんばんは、初めましてコメントありがとうございます。
苺いちえさんは京都のかたですか?
私も京都本店のカウンターで出来たて和菓子を頂くのは
いつか叶えたいのです。東京ではデパ地下のイメージが強い鶴屋吉信さんは
ぜひ京都で堪能したいんですよねー。
私もあの箱入りはためらったので、うさぎの箱の麩やき煎餅にしたんです。
でもとても良かったです、おおまる うさぎ。
苺いちえさんもうさぎがお好きみたいですね♪
おもしろくよんでいただけてるなんて、とっても光栄です!
勉強中の私ですが、これからもよろしくお願いします。
あちこさん
絶対!おすすめですあずき抹茶!
時期的にメインでオススメしてないけど(いつ終わっちゃうかわからないから)
最近の大ヒットなんです。
体を温めてからぜひトライして下さい。
大納言もすごくすごくおいしいんですよ。
あちこさんもお気に召すのではにないでしょうか。
浅田家さんの帰りにでも寄ってみて下さい。
11月3日は連休初日だし、楽しみですねー。