和菓子wagasi−東京のお菓子・菓子パンを歩く」
念願かなって那覇市首里「本家新垣菓子店」へ行ってきました。
琉球王朝菓子を伝える・・・
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・・・こちらは現在6代目。
7代目と共に家族経営の少量生産を守り、すべて手づくりしています。
その辺の来歴などは次回に詳しく書きます。
今回は琉球王朝伝承の銘菓"鶏卵こう"(ちいるんこう)のことを少し。
以前も新垣ちんすこう本舗のちいるんこうのことを書いてますのでよかったら見てね。
(以前のちいるんこう記事)
ちなみに鶏卵こうの"こう"が変換できないんですが金楚こうと同じ"こう"で訓読みは"こなもち"です。
(Weblioはこちら)
棹型はパックされて10日間程度の日保ち
ちいるんこうとは、
鶏卵をたっぷり使った小麦粉生地に、赤く染めた落花生と橘餅を散りばめたカステラ風蒸菓子です。
ルーツは中国ですが、和の食文化も取り入れながら独自にアレンジされ、
金楚?(ちんすこう)同様に琉球王家の御用菓子だったものです。
琉球王朝時代(1429年から1879)は王族や首里貴族のみが味わうもので、
儀式や行事の際に用いられ、日常的に食されることはあまりなかったようです。
いまは家庭で祝祭用の菓子としても用いるだけでなく、好きなときに食べるでしょう、
そしてワタシのような観光客もおみやげに買っている。
ちんすこう以外の琉球菓子は(沖縄以外では)馴染み薄いと思いますが
いまなお王朝時代からの伝統を継承する菓子職人によってその味が守られています。
ところで、橘餅て何だ?ってことになりますよね。
きっぱん、と読みますがクニブ(九年母 クネンボ)などの柑橘類の実を砂糖でじっくりと煮詰め、砂糖の衣で覆ったもの。
これ↓です。
現在は那覇市の「謝花きっぱん店」だけで製造しています。
とても手間がかかるため、他店は皆作るのやめてしまった。
ざっくり製造方法を記すと・・
実の表面を剥き果汁を搾って皮を細かく刻み。 その後長時間砂糖で煮詰めて、直径5センチ程度の餅状に丸めて乾燥させ、仕上げにまわりを白砂糖で覆う。
皮むきから完成まで4日間かかるそうです。
橘餅と冬瓜漬け 謝花きっぱん店ではこのふたつのみ製造
方向としてはオレンジピールなどを彷彿とさせる味わいですが 凝縮された美味しさがあります。 橘餅、もちろんワタシは好きですが、 冬瓜漬けで抹茶をまぶしたものがありそれがとても気に入っています。
さて本家新垣菓子店の鶏卵こう。
パウンドケーキのような棹物(?)だけでなく小さなカップ入りもあります。
これまで他店のパウンド型は何度か口にする機会がありましたが このカップ入りを食べてみたくて仕方なかった。
鶏卵こうという菓子
見ためはマーラーカオっぽいけどああいったリッチ、というかじっとり感は皆無。
乾いた食感で強いて言うならボーロっぽい?(かなり違うけど)
ややポソっとした口あたりでミルクティーが欲しくなる。
どちらかと言えばワタシはこのカップタイプの方が好きかもしれない。
というわけで。
本家新垣菓子店と他の琉球菓子については次回に続く。
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★お店と菓子のデータ
本家新垣菓子店
謝花きっぱん店
・鶏卵こう(カップ型110円:小麦粉 砂糖 鶏卵 橘餅 落花生 ベーキングパウダー 食紅
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まるっこいカップ入りはとくに、赤や黄色の飾り付け(?)がかわいらしいですー。
沖縄菓子って、ほんと縁がないものなー。
みっちりしてるけどこれがまったくフワフワしてないんです。例えていうなら卵ボーロとコッペパンの中間くらい(いやそれも違うけど)。超素朴な蒸しカステラといったところ。橘餅はきっとお気に召すと思うですが。。
思うに固めの味噌ぱん の食感が一番近いかも。玉子ボーロ風固めの味噌ぱん、かな?
絶対気に入ると思います。
是非、行ってみて下さい。
http://www.lilienberg.jp/5cake.html
03-4226-3716
http://rocketnews24.com/2011/12/17/164200/