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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2012年12月30日

日本橋/長門 切山椒 東京で歳末の江戸菓子


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江戸・東京における歳の暮れの風物詩、切山椒。
日本橋「長門」では12月下旬から・・・

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・・・作リ始める、歳末限定の菓子です。

11月「酉の市」での切山椒が比較的、知られていますが
江戸の頃から酉の市だけでなく、歳の市でも売られていた。
無病息災を願う、東京ローカルの気軽なおやつ。
そんな「切山椒」についての詳しい記事はこちら

とは言っても、都内在住のほとんどのヒトは知らないみたい。
京都やヨーロッパの行事、季節菓子のことはすごく詳しいのに、
地元の地味なお菓子に目を向けるヒトは多くはなくて。
と、ひとしきり、切山椒がらみでボヤいてみるのは毎度のこと。

今年は酉の市に赴くことがなかったけれど、歳末に手にすることができて
なんとなく落ち着きました。

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山椒の粉、わかりますか?


"切山椒"はいわゆる新粉餅の一種で、店によって(と言っても、つくる処は数えるほどだけど)微妙に異なるけれど、基本は同じ。

新粉や上新粉に砂糖や黒糖、山椒の粉を加えて練り混ぜ、
蒸して搗いた後、のしたものを拍子木型などに切った江戸・朝生菓子の一種です。

手でつまめる素朴なおやつは山椒の爽やかな風味とシコっとした食感が身上。
強いて言えば"すあま"のフィンガータイプと言えますが
"すあま"よりもさらに歯切れが良く、甘さもやや控えめです。

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「長門」の切山椒は紅白2色、独特なのは仕上げにうぐいすきなこをまぶしたところ。
甘さはごく淡く、山椒の香りとシコっとした歯ざわりも絶妙。
素朴ななかに、品の良さを感じさせる素敵なおやつ、大好きです。

今年も残すところ、あと一日 ちゃんと大晦日に更新できるよう
ちゃっちゃと掃除しなくては。

では、また明日。

長門 
切山椒(一包1050円:上新粉、砂糖、青大豆、山椒)消費期限は翌日

※以前の長門 関連記事はこちら

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ラベル:和菓子
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posted by あんころりん at 12:14| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 中央区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
え、大晦日も更新しますか!? すごいっえらいっ!!

切山椒ってとても好きなんですが、買わないですね〜。一番手軽に買えるのが梅園で、何年かに一度思い出したように買ってみる程度です。
きなこと山椒の香り、いいですね。食べたいな。
そういえば、ためしてガッテンで山椒の特集したときに紹介してもよかったのに、こんなにステキなお菓子。
Posted by kozue at 2012年12月30日 14:57
kozueさん
あくまでも、目標ですけど。何かしら書くつもりです。

山椒をお菓子に使うなんて、じつに洗練された感覚だと思います。ガッテンで紹介してくれたら、全国区になれたかもね。ちなみに京都で新粉餅は肉桂が定番で、こちらのほうが知られているような気がします。
Posted by あんころりん at 2012年12月30日 23:31
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