こちらはサクサクサクっと。オオガキ珈琲せんべい
元祖みそ入り大垣せんべい。厚焼 二つ折、四ツ折 手強さが増していく
先日開催された全国銘菓展でハマりました。
あまおういちごを使ったおせんべいと、そして四ツ折せんべい。
それはもう・・・
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・・ステキなおせんべいなのだ。
「なーんだおせんべいかぁ・・」などとがっかりしてはいけません。
田中屋せんべい総本家の「元祖みそ入り大垣せんべい」は、
卵や膨張剤など用いずに麹味噌の力を生かして生地を調製した
手間とヒマをかけた一丁焼きによる焼菓子なのです。
元祖みそ入り大垣せんべい 麹味噌で仕上げた洗練の味わい
一般的な味噌せんべいとくらべて風味が高くさらっとほのかな甘み。
とりわけ歯ごたえの心地よさと言ったら・・
全国の堅いモノ好きに強くオススメ申しあげます。
なかでもぎっちりとした噛みごたえの"四ツ折せんべい"は一度は"歯"にしてみたい逸品です。
そんな伝統ある大垣せんべいについては、お店のHPに詳しいのでぜひご一読ください。
さて、2013年全国銘菓展限定のお菓子がこちら。
「宝露せんべい いちご」。
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見た目は人形焼のようで、いちご餡でも入っているのかと思いきや、
しっかり密度の詰まったカタイおせんべい。
ギシギシ噛むといちごの風味がジワっほわっと広がる。
香料は使わずにピューレ状した生のあまおう苺を生地に加えているそうで
キャラ物にありそうな合成香料の菓子とはひと味違った、柔らかな香り。
なんとも微妙な食感で、ほんのわずか湿り気?のあるような・・
強いて言うならサスペンションの効いた硬さ。
噛めば噛むほど苺の風味が深くなるので、まさに硬さも味のうち。
また意匠がステキ。じつに手の込んだ愛らしい形は11種類。
すべて縁起のよい宝物づくしを文様から起こしています。
ひとつひとつ手作業で焼きあげるのだそうですが、1個の形に4本の焼き型が必要というのですから驚きます。
そしてこの重量がそうとう手強いようです。
たい焼きを例にとれば、いわゆる一丁焼きの型は2本一組でそれだけでも2.5kgぐらいありますから
4本というのは(多少サイズが小さめでも)かなりの重量と想像できます。
「宝露せんべい」添付のしおりによれば
…生地はふわっとした気泡をつくるために手で混ぜてから一晩寝かせ、4本の型で15分間、八割ほど焼いて、最後に窯で一晩水分を飛ばして完成・・すべて手仕事なので一日に100個程度しか作れません…
〜ずいぶんと手間のかかったお煎餅ではありませんか。
ちなみにこちらは味噌せんべいではなく重曹を使った玉子せんべいの類になります。
でもカタイから安心して(しつこい)。
とはいえ。カタイもの好きはマイノリティの世の中ですから
「田中屋せんべい総本家」ではサクサクした軽いせんべいもつくっています。
牛乳、卵、バターにそして珈琲を使った「オオガキ珈琲せんべい」はほろ苦さとサクサクの歯ざわりで咀嚼力に自身のない方にもオススメですし
山椒を(かなりしっかり)効かせた"たまり山椒せんべい"など大垣せんべいの味のバリエーションも数種類あります。
↑味見に最適なおためしセット種類
おためしセットも買った。、どれもおいしいけれど
でも個人的には"四ツ折せんべい"向かうところ敵なし。
1997年小学館発行の「老舗煎餅」に田中屋せんべい総本家が紹介されていました。
あらためて熟練職人さんの仕事ぶりを写真で見ながら味わいが深まり、
またゴリゴリと四ツ折せんべいを噛み締めるのでした。
★おまけの話★
お煎餅の記事って皆さんあまり読まないみたいで、
タイトルに煎餅が入るとアクセス数がいきなり減るんですよね。
でもお煎餅コーナーってそこそこ売り場あるし
物産展でも地味ながら人気ありますから食べないわけではないのでしょうけれど。
しかしブログなどWEB上記事で煎餅関係はきわめて少ない。
咀嚼力あっての味わいもありますし、味覚は鍛えれば鍛えるほど上向くって話ですから。
せんべい、カタイもの、和菓子。
芯からマイノリティ嗜好なんですけど我が人生、成長期に何があったのだろう。
●田中屋せんべい総本家
・みそ入り大垣せんべい 四ツ折:小麦粉 砂糖 麹味噌 胡麻
・宝露せんべい いちご12個入(=打ち出の小槌 千両(万両) 七宝 金囊 福俵 宝鑰 宝巻 丁字 隠れ蓑):卵 小麦粉 いちご 重曹 紅麹色素 ※掲載したのは日本橋三越本店全国銘菓展限定バージョン
●全国銘菓展@日本橋三越本店
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田中屋せんべい総本家ですが、みそ入りせんべいがタレントの杉浦太陽さんのお気に入りのようです。
http://ameblo.jp/sunsuntaiyo/entry-10159908677.html
暖簾分けされたお店かもしれませんが、大垣でご夫婦が経営されている別の手焼きのみそ入りせんべいのお店があって、こちらもなかなかでしたよ。
http://green.ap.teacup.com/gogodango/722.html
大垣は名古屋からあまり離れていないので機会があれば是非!
知覚過敏になってなんとなくお煎餅を口にしなくなっていましたが、最近また歯ごたえのあるお菓子が恋しくなってきたのですよね。堅いおせんべい、わたしもいつか“歯”にしてみたいものです(笑)
ご紹介いただいたお店も魅力的ですねー。四代目と伺っていますから、長く営まれているお店なんですね。大垣楽しそうです、思わず大垣のゆるキャラに一票入れちゃいました。
お忙しい中恐れ入ります。
そう、いちご味でなくても間違いなくワタシはハまった。知覚過敏は快癒されたのあれば、ぜひとも一度歯にしていただきたいわん。そうそう「"歯』にしてみたい」ってフレーズは6代目もいたく気に入ってました〜。