
小布施堂 栗羊羹のシベリア
青柳正家×文明堂東京 羊羹カステラ
明治時代にパン屋さんが考案したというお菓子、シベリア。
長く忘れられかけた存在でしたが・・・
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・・・近頃ではすっかりポピュラーに。
(ブログ内シベリアの記事はこちら)
先日、伊勢丹新宿店で行われたカステラ&ヨーカンコレクションにも、特別仕立てのシベリアが登場しました。
今回登場したシベリアは、いずれもコレクション期間中のみの限定品。
パン屋さんで自家製シベリア(とジャムぱん)と見れば買わずにはいられないシベリア好きのワタシ。
最終日の午後になるまで開催を知らず、閉店間際に慌ててロードバイクで駆けつけました。
3種類のシベリアから選んだのは「青柳正家×文明堂」の“羊羹カステラ”と、そして長野から栗菓子の老舗「小布施堂」が単独で仕上げた栗羊羹の“シベリア”。
小布施堂は9月から伊勢丹新宿店にテナント出店を果たしたばかりですので、
おそらくは渾身の品とお見受けしました。
「小布施堂」初のシベリア
箱を開けると栗羊羹を挟んだサンドウィッチスタイルのシベリアが二組。
テンションの上がるルックスに期待も増します。
長野本社スタッフのお話によるとカステラづくりにはかなり苦労されたとのこと。
試行錯誤をくり返しながらの初シベリアなのだそう。

シベリアらしく三角にカットしてみた
その甲斐あってか地元、小布施の有精卵のみをつかったカステラは、卵力があるせいなのかややもっちりとして甘さ控えめ。
膨らみ方によい意味での手づくり感があるこのカステラは、素朴な味わいの栗羊羹にぴったり。
“しっとりリッチ”な口あたりよりも、“むっくりとかみ応えのある”カステラを喜ぶワタシ好みのシベリアでした。あえて言うならば、もう少し栗羊羹に柔らかさあればカステラとさらによく馴染んだのでは・・という気がしないではない。
青柳正家×文明堂
青柳正家の羊羹と文明堂東京(新宿店・日本橋店が2010年合併設立)のカステラを組み合わせた「羊羹カステラ」は羊羹の柔らかさがシベリアらしさを、丁寧に渋抜きされた薄墨色の餡に品の良さを感じます。
ただ…羊羹カステラ、と銘打っただけあってシベリア的ルックスを期待しちゃうと開封して(あれ・・)。
羊羹カステラとしては以前、福砂屋と虎屋による「虎福の夢」と比べてシンプルな構成。
正当派の味を目指してことなのだと思いますが、せっかくなので形状にもっとシベリアらしさがあればシベリア好きはもっと嬉しかった。カステラ主導ならばもっとザラメをプリーズ。
ともあれ、和菓子好きには(おそらくそうでない方にも)興味をひかれる試みでした。
今後もぜひ続けていただきたいし、どうかシベリア再びチャレンジよろしく←小布施堂ご担当者さま。
おっと。
ヨーカン&カステラの単品も都内ではあまりお目にかかれない品々が並んでいたので近々そちらも紹介したいと思います。
・・・思うだけではいけない、と自らに言い聞かせつつ。
・小布施堂 FB
「シベリア」栗羊羹(終了)一箱1260円(砂糖(白双糖)、有精卵、栗、小麦粉、牛乳、はちみつ、寒天、水飴、みりん)
・青柳正家 FB×・文明堂東京
「羊羹カステラ」(終了)一箱1260円(羊羹:小豆、砂糖、寒天、水飴、塩)砂糖、鶏卵、小麦粉、水飴、白双糖
以上、2013年9/11〜18日「カステラ&ヨーカンコレクション」伊勢丹新宿店(終了)にて限定販売。
栗のシベリア欲しー!と思ったらこちらに再登場をリクエストしてみてはいかが。
☆コテイベーカリーのシベリアを掲載↓
書籍『東京 いとしの和菓子 あんころりんのおやつめぐり』
地図付き。
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小布施堂でカステラづくりに苦労したとは、きちんとシベリアに向き合われた感じがして食べてみたくなりますね。
とっさに「シベリアにするとざらめはどうなるんだ?」と思いましたが、やっぱりそれでもざらめプリーズなんだー(笑)
なので、未だ手に入れておりませぬ。
私は相当あんころりんさんのブログに影響を受けておりますね〜。そして、それに間違いはない!とつくづく思いました!!!
そして色んなお店を知ることができて、うれしゅうございます!さぁ、次はどこの何かしら〜〜〜!楽しみです♪
ワタシも危うく機会を逸するところでした。メールでの通知もなかったような・・。
カステラづくりは通常なさらない(なのだそう)のに、頑張ってチャレンジした職人さんに拍手です。気泡にそういった手づくり感があって、かえって食欲をそそりました。
あのね、シベリアにザラメはなくても良いんですけど、「羊羹カステラ」はカステラ部分がそのものだったので、これはザラメたっぷりプリーズなんだわね。
そりゃやっぱり見た目はともあれりトライしなくては。(無責任発言)
好みの似通った知人、友人の影響って少なからずありますよね。ワタシは甲斐果樹園のご紹介に感激して、昨年文春にご紹介させて頂いたし。
楽しみにしてくださるってわかると、すごくやる気の出るワタシ。どんどんリクエストしてプレッシャー与えてください。でないとサボり癖がすぐ出ちゃうので(笑)
ついに一度も食べることなく、お店はなくなっちゃったんだけど、今でも時々「食べておけばよかった」と思い出します。
でもそうか、シベリアケーキは現役なのね。ちょっと安心した♪
こんにちは、コメントありがとうございます。最近また息を吹きかえした感のあるシベリアケーキ。真っ先に思い出すのはあがた森魚さんの“最後のダンスステップ」です。ハイカラでモダンなイメージがありましたが、もう少し、庶民的なお菓子だったんでしょうね。シベリアで生計を立ててる生き残りカフェー、見てみたかったなー。しかし中学生の頃、すでにそういったお店をチェックしているところがはさすが。ワタシはたぶんシベリアに魅力を感じることはなかったような気がします。
こんばんは。シベリア好きのお母様すてきですね。
長野は好きな美味しいものがたくさん!という印象がありますから、うらやましいです。
大町の御菓子司柴田はよく存じ上げませんし、紅花いんげん蒸し羊羹というそそられる名前の御菓子はいただいたことありません。栗蒸し羊羹もノーチェックでしたが美味しそー。地元の素材を生かした素朴な味って間違いなくおいしいでしょうね。
限定品とのことなのでいただけないのですが・・。
またいつか挑戦していただきたいです。
宮崎アニメの最終作?「風立ちぬ」にシベリアが登場してコテイさんは大忙しのようですね。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130909/trd13090915370000-n1.htm
お返事遅れてすみません。
豪勢ですが、素朴な味わいが魅力でした。
おそらく近々改訂版が登場すると思います。楽しみですね。コテイさん、お忙しいようで何よりです。プティシベリアブームはそんなワケがあったんですね。