あずき好きゴロシ
一人前
不思議なデュエット「トマト」&・・
過日、開催された「羊羹コレクション2014in伊勢丹新宿」で
チョイスした羊羹は26品(!)・・・・
人気blogランキングへ
・・・。
選んだものの多くはフルーツ系と小豆系で占められていました。
フルーツ系では前回登場の「栗羊羹槽流し あんず」ベストインプレッション、とすると
小豆系では「大阪の駿河屋」“ふじむらさき”が気に入っています。
紀州(和歌山)の老舗羊羹舗「駿河屋総本店」の倒産は記憶に新しいけれど、こちら天保8年創業「大阪の駿河屋」はいたって健在。
「夜の梅」や「煉羊羹」など伝統の煉羊羹づくりはもちろんのこと、現代的ななかに素材本来の味わいを活かした新たなお菓子づくりにセンスが光ります。
そんなオリジナル羊羹のひとつが「ふじむらさき」。
見ためはおとなしいけれど、食べてみると「おお!」。
見れば凝ったつくりで、ベースは潰さないように丁寧に炊かれた小豆たっぷりの蒸し羊羹。上にほろほろとした口あたりのあっさりめの村雨餡を乗せて蒸しあげた棹菓子で、小豆風味の2重奏といったところ。ころころころり〜ん♪
とっても好みだったので(独り占めしたかったけれど、)
お菓子好き10人に試食してもらったところ、全員が「おいしい!」
小豆本来の風味がしっかり引き出され、それでいて軽やかな味わいが和菓子好きにはたまりません。
あっさりしてるけれど、おいしい小豆を食べた〜という満足感があります。
大阪の駿河屋はこういった新作・・軽やかな小豆羊羹のセンスが好いなあ、と思っています。
2010年の羊羹コレクションで強い印象を残した「淡い羊羹 丹波づと」も絶妙な甘さに小豆のおいしさが溢れてましたっけ。
「ふじむらさき」はなぜだか現在HPに出ていないのですが、関東に入荷する機会があれば間違いなく再び手にするであろう、“あずき好きのハートわしづかみ”羊羹、でありました。
もうひとつ。味見して購入したのがこちら。
ここ最近、カップインゼリーなどトマトを使った涼菓を調製する和菓子店が増えているように思いますがが、
こちらは(これまた)二重構造の棹菓子。
赤い層は、本葛を使ったとろりとした口あたりのトマト葛、白っぽい部分はプルンとしたりんご風味で食感は水まんじゅう。
つまり、ケース内ではデリケートなトマト葛が下層で、その上をぷるんぷるんのりんご層が覆う。ケースから出すと天地がひっくり返って、しっかりとしたりんご層の土台に、ふるふるとろりのトマト葛層が重なる、というわけ。↓画像でご覧いただけます。
試食のときは意識しなかったけれど「大阪の駿河屋」って、さりげなく手の込んだ構造のお菓子を調製しているなあ、とあらためてリスペクト。
カジュアルなデザート涼菓ですが、葛らしい舌ざわりに和菓子店ならでなの独創性が滲みでているのが好かった。
*2010年羊羹コレクション 記事a href="http://yuki-ssg.seesaa.net/article/172536309.html" target="_blank">「大阪の駿河屋」ジンジャーと栗♪
◎「大阪駿河屋」
天保八(1837)年、紀州「駿河屋」三代目善衛門の三男を店主として開いた店。大阪城に納める御用菓子司にはじまり浪速の和菓子作りの歴史を重ね現在に至る。伝統製法の煉羊羹「紅羊羹」「夜の梅」を継承しながら、新しい試みにも積極的。
★ふじむらさき:5個入箱648円:小豆、砂糖、餅粉、寒天 (冷蔵で賞味期限10日程度)
★涼菓くず・トマト:一棹370g円:918円税込(砂糖トマトピューレ、りんごピューレ、レモン果汁、葛、醸造酢、雪塩、増粘多糖類、調味料(アミノ酸等)、香料 取り寄せ可
*羊羹コレクション伊勢丹新宿
*伊勢丹ブログ(羊羹コレクション)
*YOKANコレクションHP(※機能してないらしくメール返信なし)
人気blogランキングへ
【羊羹コレクション2014の最新記事】
わたしもハートをわしづかまれたいものですわん♪
私もぜったい好きだと思う!!
ちょびっとあんこから離れていた時もあったけど(と言ってもほんのわずか、ね(笑))、やっぱり美味しい♪
ええ、わたしもあなたがまちがいなく好きだと思う(笑)
一年を通じて掴まれるはず。
上の方同様、いもすけさんもぜったいお好きだと思います(笑)シンプルでほどほどに抑制された甘さは小豆好きのツボにはまるおいしさです。
小豆のあんこ、一度そのおいしさを知ってしまったもはや離れることはできませーん、よね(笑)
栗と杏の組み合わせはどうか?いま一つピンとこなかったのですがさすが小布施堂でしたね。
和歌山の駿河屋総本店の件は本当に残念でしたが、大阪はじめ各地に暖簾分けされた「駿河屋」が切磋琢磨されているようですね。
最近は伊勢丹の催事紹介がおおざっぱになって下調べができずにそのまま現地へとなっています。
今回の催事でも折角出店されたお店が色々商品を出しても欲しいものが後になって気がついて後悔というパターンがありました。
時間や距離に余裕があるお客ならいいのですが、時間が無いとそうもいかないので伊勢丹の方にはできれば以前のように催事の紹介を事前にしていただきたいなと思います。(ここで書くのも何ですが)
杏羹を召し上がった印象で好みがわかれるのかもしれませんね。
この催事では伊勢丹HPライブラリのフーディーズから比較的細かな情報が得られました。和菓子関係の小さな催しはだいたいこちらが利用しやすいかと。あとは各々のお店のHP、FBです。
今回に関しては何よりも“羊羹コレクション”のHPとFBで情報を流していないのがツラいです。何しろ登録してから一度もお知らせメールが届かないって、機能を果たしてないんですよねー。