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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2014年10月24日

名古屋 川村屋/可美物〜生いちじくの葛まんじゅう

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ひゃあ〜〜。
箱を開けて思わずため息吐いちゃいましたよ。

可美物 (うましもの)。
名古屋の菓子処「川村屋」が秋のごく短い期間・・・

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・・・つくる茶席用の生菓子ですが、初対面の折、あまりにもその楚々とした美しさ、めっちゃワタシ好みの葛の生菓子然とした佇まいに(げげ、やったーすげーなんだこれー)歓喜の独り言。

フレッシュな果実を使った和菓子と言えば苺大福を思い浮かべる人も多いことでしょう。
昭和生まれの苺大福を邪道、と未だ許容しないお菓子好きや年配のヒト(我が老母も)は少なくないけれど。

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本返しにした葛で包むのは生いちじくの果肉のみ。すりガラスのような生地から淡い緑と藤色の果肉がぼんやり透けてるのが菓子心をそそります。
独創性の高いお菓子でありながら、有無を言わさぬような品格が備わっているのはきっぱりとした潔さのせい・・。古来、受け継がれてきた特別な生菓子のような佇まいがあります。
愛知の特産果樹の実であるいちじくは和食に取り入れても違和感がありません。お菓子もまたしかり。
そして、ドライフルーツでもなく蜜炊きでもなくフレッシュ果実であるところが一期一会、生菓子らしい緊張感を感じさせます。かっこいいよね。
こちらは岐阜産いちじくの完熟前、割れてない果実が必須だそうで、そのタイミングが合わず、これまで東京に登場する機会がなかったのだ、とバイヤー氏。

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10月18日、名古屋で朝、調整されたものが直行便でその日の夕方、新宿タカシマヤに登場。速報読んで迷わず朝イチで予約、無事に入手できました。
生果実を使いつつ矜恃を保ったこんなお菓子、これからも数多く登場してほしい。

川村屋に関するブログ内記事→・2012年10月(栗きんとん他)
・2006年4月
その他いろいろ・・・
★川村屋 愛知県名古屋市中区新栄2丁目18−1
●可美物(うましもの):箱入4個1296円:砂糖、葛、わらび粉、いちじく
参考記事→和菓子魂

新宿タカシマヤ銘菓百選ー名古屋直行便にて(10/18)購入

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posted by あんころりん at 10:30| 東京 ☁| Comment(10) | TrackBack(0) | 近畿、東海(京都、大阪、名古屋・・) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さすがは東京の百貨店!

生いちじくが入っている和菓子なんて初めてです。いちじくと言えば・・・

今年は生いちじくにはまりました!愛知県が確か一番生産量は多いと思いますが、こちらで出回っているのは福岡県産。愛知県産の物は食べたことないので分かりませんが、福岡のブランドいちじく「とよみつひめ」が美味しくって〜♪
この秋一体何個食べたでしょう???

ドライいちじくは、常に常備してあるし、いちじくクルミなんかのパンも大好き!
葛まんじゅうにも合いそうな気はします。
機会があったらぜひ食べてみたいですね!
Posted by いもすけ at 2014年10月25日 12:57
いもすけさん
ワタシも大好きです〜。けどものすごーく美味しいものに出会った記憶がないなあー。いちじくって、以前はポピュラーな庭木で、東京でも近所になっているのをよく見かけました。近頃は洋菓子やジャム、ちょっとスタイリッシュな料理の材料にも使われてて、オシャレな果実って印象もあるんですよね。
あ、それで書き方がマズいんですけど、愛知が生産量一番ですけど、このお菓子には岐阜産が使われているそうです(笑)
Posted by あんころりん at 2014年10月25日 15:05
表面を艶消しした葛の向こうに中身が薄ぼんやりと見えるのは
ちょっと怪しげでもあり、儚げでもあり。
中身を知らせずに、お客さんに出したとしたら、すごく
驚かれるでしょうね。
Posted by 和三坊主 at 2014年10月25日 21:48
和三坊主さん
コメントありがとうございます!
私自身わかっていながら、ぼんやりとした二つの色合いに、「いちじくと・・何??」と思ってしまって。割ったときにあらためていちじくという果実の美しさを再認識しました。
Posted by あんころりん at 2014年10月26日 19:03
岐阜県といえば栗や柿ですけど大垣市の南、名古屋から見ると木曽川の向こうにある海津市というところに構成員数11の海津いちじく部会があるようです。
http://www.jan.or.jp/outline/pdf/2011_79-89.pdf

それだけに岐阜県でのいちじく生産量は年30t(平成21年)と愛知県の2,500tには遠く及びません。消費も岐阜県内に限られているようです。
http://www.pref.gifu.lg.jp/sangyo-koyo/nogyo/kakiyasaikaju/engeiokoku/index.data/H22-kajukeikaku.pdf

それだけにできるかぎり農薬を使わないよう丁寧な栽培をされているようです。
http://www.zf-web.com/personality/takemura_110901.html

そういうところが川村屋さんに気に入られたのかもしれないですね。
Posted by 笹団子 at 2014年10月26日 20:50
いちじくってポピュラーな庭木だったんですか?!
私が“美味しい〜”と思ったいちじく、もしかしたら普通のモノで、ただ単に私が感じただけなのかもしれません・・・。

全く話は変わりますが、田園調布にあった「松川」さん、どこかで再開されたんでしょうかね???
Posted by いもすけ at 2014年10月28日 06:11
その節はごちそうさまでした。
あらためてお写真見ると、美しくてかっこよくて、「うま〜い♪」といいながらペロリと食べてしまった我が身を恥じますよ。
Posted by kozue at 2014年10月29日 16:37
笹団子さん
いろいろ調べてくださってありがとうございます。
じつは私の早とちりで岐阜だけでなくやはり県内のものも使われるそうです。とにかく近在のもの、地場産ということだそうで。でも生産量と質が必ずしも比例しないのは多くの農産物に見られますね。まさに大納言や栗はその代表かも。
Posted by あんころりん at 2014年10月30日 09:47
いもすけさん
最近、庭木で見ることありません。柿と同じでポピュラーな庭木だけど特産が有名ってタイプかも。いもすけさん食べたの絶対美味しかったんだと思います。私は宮崎って隠れ名産の宝庫だと思ってます。
松川は京都で再開するはずです。そろそろじゃないかなあ。今度、皮担当の知人にきいてみますね。
Posted by あんころりん at 2014年10月30日 09:55
kozueさん
こちらこそ回顧展にお越しいただきましてありがとうございます。あれはつるっといただいちゃいますよね。いちじくがお好きでよかった〜。
Posted by あんころりん at 2014年10月30日 09:58
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