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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2014年11月03日

鎌倉山/わ菓子 徳〜本わらび餅、安納芋の上生菓子(一日だけの鵠沼「ちもとや」復活)

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「わ菓子 徳」の本わらび餅
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白小豆粒あんどら焼き「鎌の月」、小豆粒あんどら焼き「徳どら」
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秋の上生菓子、薯蕷きんとん、紫芋茶巾など


一年前に都内から引っ越して来て、
湘南でお菓子的に一番(おお!)と思ったのが「わ菓子 徳」。
鎌倉山にアトリエが・・・・

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・・・あるのですが、常設販売店舗はいまのところ決まっていません。
ほんの一瞬(2ヶ月半くらい)、稲村ヶ崎の奥の方に販売拠点を設けていたけれど、いまはほとんど注文による調製をしているみたい。

初めて「見た」のは「鎌倉山さくら道フェスティバル」。お菓子2種類だけ販売してましたが、そのときは(ワタシとしたことが)購入せずに素通りしてしまい、後悔することしきり。


結局、稲村ヶ崎の店で初めて手にしたのが「夏夜」。
波照間産の黒糖を使った錦玉で、これが好かった〜。

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7月の生菓子「夏夜」黒糖錦玉に白小豆粒あん入り

トロりと柔らかな黒糖生地は本葛を加えた半錦玉風で、中にはなんと白小豆の粒あん。錦玉と白小豆あんのバランスが絶妙で、すっかりファンに。
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人気はどらやきですが、これがまたおいしい。あんは2種類、小豆粒あんとこれまた白小豆の粒あん。
縦に幾筋のもの気泡が入った焼皮には隠し味程度に味噌を加えて、香りがよくふっくらとした好ましいどらやきです。

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鎌の月(れんのつき=白小豆粒あんどらやき)

ちなみに白小豆粒あんは(この日は試しにねっとりと仕上げたそうですが)、普段は小豆粒あん同様、水飴を控えた同じあっさりとした素朴な仕上がり。おそらくそちらの方が好ましいと思いますので、またあらためて紹介しますね。


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さて、知る人ぞ知る御菓子調製所「わ菓子 徳」ですべての菓子をつくっているのは細内徳克さん。
父上は、かつて鎌倉と鵠沼海岸で和菓子店を営んでいた「ちもとや」の店主ご兄弟のおひとりです。(2012年に閉店した鵠沼海岸「ちもとや」はワタシも何度か、訪れたことがあり、とりわけわらび餅と上生菓子が強く印象に残っていたお店。)。

だがしかし、後を継ぐつもりはなく、長く建設関係の仕事に従事していたそうですが、父上亡き後、(職人のDNAからか)どうしても和菓子づくりを引き継がなくては、と新たにご自身の店「わ菓子 徳」を始めたのだそう。
創作意欲が菓子づくりの原動力だから、素材選びにも抜かりがないのでしょう。

先日の鵠沼海岸商店街ハロウィンパーティにこの日一日だけ旧「ちもとや」が復活。


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閉店した鵠沼海岸「ちもとや」のわらび餅(2007年)

じつは「ちもとや」もあるから、とここらに住まいを決めたこのワタシ。テンションが上がったのは言うまでもなく。
念願の「わらび餅」。あらかじめ波照間産黒糖を加えてきな粉をかけてあるのは旧「ちもとや」同様。期待を裏切ることなくこれはおいしかったー。

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本蕨粉をしっかり使った「おいしい」あんなしのわらび餅をいただいたのは久しぶり。味見のつもりが一気にワンパック食べきってしまった。
上生菓子の本格わらび餅ってこしあんを包餡したものがほとんどですが、じつはワタシ、あんのはいらないシンプルなおやつタイプの方が好きなんです。ただこのタイプって本蕨粉と、それから上質なきなこを使ったものって多くないのだ。

上生菓子はハロウィンを意識した秋らしい3種セット「三彩菓」とほかに1種類。
「三彩菓」は小豆こしあんを包んだ“薯蕷きんとん”、紫芋あん(白あん入り)の茶巾しぼり、白こしあん、紫芋あん、安納芋あんの三種餡の茶巾しぼり。異なる種類の“芋”づくしですが、あんに白双糖を使い甘さは控えめ。いずれもフレッシュで、素材を活かしたなめらかな仕上がりでした。

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もうひとつクリーム色のは安納芋あんで小豆こしあんを包み、白小豆粒を乗せたもの。安納芋を好まないワタシですが、あっさりと品の良い口あたりで4種のなかでもひときわ印象的でした。

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12月に新物の白小豆が入るそうですので、そこで注文で調製をお願いするつもりですが、もっと気軽に一度、トライしてみたいと言う方。
11月13日3日、本鵠沼「収穫祭」に出店予定したそうです。
むろんワタシも参上するつもり。。だったけれど日にちを読み間違えた、とほほ。
※11月13日はワタシの読み誤り。正しくは11月3日でした。訂正してお詫びします。

わ菓子 徳 FB
鎌倉市鎌倉山1-5-28
TEL/FAX 0467-84-8620

個人的な覚書き
・鎌の月(砂糖、卵、小麦粉、北海道産白小豆、水飴、日本酒、味噌、膨張剤)270円 日保3日間
・徳どら(白小豆でなく小豆で上記同様)200円
・わらび餅(波照間産黒糖、本蕨粉(5%程度)、特選きなこ、白双糖)320円
・三彩菓(上生菓子三種:薯蕷きんとん、紫芋あん(紫芋、白手亡)茶巾、安納芋あん茶巾(安納芋、白手亡、白小豆、小豆)、白双糖 850円


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posted by あんころりん at 17:05| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 神奈川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
きゃあ〜どら焼きカワイイ♪
しかも白小豆の餡だなんて、とても魅力的ですわ。
上生菓子もなんだか可愛らしい。
常設店舗ができたら飛んでいきたいくらいです。
Posted by kozue at 2014年11月04日 16:02
関東でこれだけ白小豆を使ったお店は無いかもしれないですね。虎屋くらいですかね?

白小豆は皮が薄いので調理が難しいと思います。
それだけに舌触りがいいんですよね。
Posted by 笹団子 at 2014年11月04日 21:00
kozueさん
いい顔でしょ?ほのかな味噌風味も個性的です。
鎌倉山のアトリエは連絡しておけば購入できますよ。
Posted by あんころりん at 2014年11月06日 10:02
笹団子さん
お返事が遅くなってすみません。
白小豆中心に使うお店は一幸庵など他にもありますよ。でもどらやきの白小豆あんは珍しいと思います。
香りにクセがないところが魅力ですよね。
Posted by あんころりん at 2014年11月13日 23:37
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