国内産の餅米を朝一番で蒸かして搗いて・・美味し!
桜寿最中、苺みるくハート最中 塩チョコハート最中
さくらもち。中のあんが・・・
苺大福にもいろいろあるけれど。
ワタシが好むのは・・・
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・・・やはり、搗きたてのお餅を使った朝生菓子。
そう、豆大福とおなじように、その日の朝に餅米を蒸かして搗いた、歯ごたえのよいホントのお餅。
コシのしっかりとしたお餅に自家製の小豆粒あん、もちろん苺は新鮮でツヤやかで。
この条件を満たす苺大福って、案外というか当然というか・・少ないんだよね。
奧が豆大福。ほどほどの量の赤えんどう、この豆がおいしい
苺大福って、まず存在そのものに軟派な印象があるのですが。じっさい「やわらか〜い」のがほとんど。
求肥だったり、水で溶いた餅粉、羽二重粉を練った、柔らか〜いおモチ風。
あんこが沁みそうに薄く、とろけるようなモチの苺大福は要冷蔵だったりする。
搗き餅の大福、つまり朝生菓子は、つくったその日のうちに食べ切るのが鉄則ですから、
お店の方も売り切らなくては、ロスが出ちゃいますから、利益を上げるのがたいへん。
ましてや生果実がくっついちゃっているから傷みやすさは倍増。
ま、需要と供給のバランスですから、結局そうゆー"とろけるようなモチの"が好まれているってことですけど。
リスクを減らす意味でも、搗き餅の菓子は減る傾向にあるなあ、というのがオイラの実感。
神田三原堂の苺大福、イイです、すっごく好い。
こちらはまず豆大福がおいしい。餅とつぶしあんはもちろん、赤えんどうの美味さに手間を惜しまない仕事ぶりが感じられます。
そして。
フレッシュそのもの、真っ赤な特Lサイズのイチゴがしっかりとした搗き餅のテッペンに、キュんと載せられた苺大福は、・・・食べてびっくり!
小豆の粒あんのそのなかは、さらに白こしあんが包まれています。
なるほどー、苺を包めないはずだ。
コシのしっかりとした食べ応えのある餅にダブルのあん。大ぶりの苺を外付けにせざるを得ない(イチゴを外に、というアイデアが先だったかもしれないけど、そこはまあ…)。
オモテをはるわけですから、自ずと器量よし味良し、上質の大ぶりイチゴがチョイスされるわけです。
苺、小豆粒あん&白あん、そしてなんてって歯ごたえのよい美味しい餅。
すべてが上質で、それぞれのバランスが絶妙。
やっぱさー、こーゆーのが好きなのよ。おいしい朝生菓子に向かうところ敵無し、なんだわ、ワタシにとっては。
ほかには・・・さくらもち。
これまた食べてビックリ、だったんですけれど。
見た目はフツーの関東風焼皮の桜もち、中も定番の小豆こしあん・・・かと思いきや、大納言小豆をパラパラと散りばめた、な、なんと小倉あん風。
ちょっとしたひねりが効いているだけでなく、焼皮もすごくおいしい!基本の菓子づくりが一流で、ひねりある工夫にもしっかりとした知識と技術に裏打ちされているのは、菓子を食べてみれば伝わってきます。
神田三原堂は苺大福だけでなく朝生菓子はおしなべ好ましいし、焼菓子や最中が季節替わりというセンスも好き。新作和菓子って、餅菓子にまでバターやクリーム、チョコレイトなど洋菓子素材を取り入れる傾向があるけれど、入れりゃいいってもんじゃなかろうに。
餅菓子ならではの材料でいくらでも新しい美味しさができるのだなぁ、ってのが神田三原堂の菓子。
日々のおやつに、菓子づくりのセンスが滲みでて、気前よい素材の使い方、手間をおしまない製法に(より美味しく!)という店の矜持が感じられるのです。
桜寿最中 トリオmixのおいしさ
定番品にもそんなひとひねりのアイデアが。
ワタシの好きな"桜寿最中"(平成21年、創業88周年記念に創作したオリジナル最中)は、
白餡と小豆粒あんを練り合わせ刻んだ塩漬けの桜を混ぜ込んだ餡を挟んだもの。この餡がおいしい。クセになります。
季節限定ミルク紅茶まん、ショコラまん ミルク紅茶にはアールグレイ茶葉を混ぜ込んだ
焼菓子(焼饅頭)が季節替わり、というのも新鮮です。
焼菓子の2〜3月はミルク紅茶まん、ショコラまん。前後して、ジンジャー生姜まん、もちもちきな粉まんなんていう魅力的なタイトルも。秋には赤ワインにつけ込んだドライ黒いちじくで"いちじく小町"。こちらはいちじく型に焼きあげるようです。
焼菓子は通年で日保ちのよい進物用、というのが和菓子店の定石ですが、ある種、洋菓子的な発想のシーズンアイテムを和菓子の製法で展開するのは楽しい。シーズンごとに通いたくなります。これらの情報をチェックするのにちゃんとFBを機能させています。画像で仕上がりを見せてくれるので、(わーい、こんど神田まわりで帰ろう〜)ってテンションがあがります。お菓子好きには嬉しいプロモーション。
そう、神田駅東口から徒歩1分ですから、寄り道もしやすい。
そんな駅近の繁盛店であるにもかかわらず接客が気持ちよいのも魅力です。
●神田三原堂 神田三原堂FB 三原堂神田っ子通信
大正11(1922)年、現在地で創業。都内の多くの三原堂同様、初代は人形町三原堂から暖簾分けされて店を開いた。暖簾分けされた三原堂のなかでは古参である。現在は2代目、3代目が菓子づくりを担い、看板商品の最中だけでなく、季節ごとの朝生菓子は伝統の製法にのっと、季節ごとの焼菓子には多様な創作性を見せている。
神田駅東口から徒歩一分。便利ですねー。
◎苺大福(290円):砂糖、小豆(北海道)、手亡豆(北海道)、餅米(国産)、苺、澱粉、食塩
細かく朝生菓子にも材料表示
★おまけ★
お問い合わせのあった、東京のお菓子巡り講座は4月期を引き続き募集してるみたいですので、興味をお持ちの方はこちらやこちらへ問い合わせてみてください。
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ぼやぼやしていたら、桜餅の季節から柏餅になっちゃいますね。
粒入り餡の桜餅、ぜひ味わってみたいです!
搗き餅の苺大福がお好きならぜひ!豆大福もイケますよ。
美味しい!〜と思って撮ると美味しそうに見えるのかな。
白餡がおこのみでなかったらすみません。
今頃は追い込み中でしょうか、たまには美味しい和菓子でひといきしてください。
ワタシは先日、むさしやで今年初の柏餅いただきました。そのあと別な店で今年最後の桜もちを。端境期の贅沢ですね。
神田三原堂は餅ものがおいしいので、柏餅も楽しみです。