カワイイ顔してスゴいんです
キャラメル最中の中餡は・・
"キャラメル煎餅まつほ"で味噌せんべいの既成概念をブチ破った田中屋せんべい総本家の---
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つぎなる新作がこれまたすごい。
ワタシ的に、ものすごおおおおく好ましい。
はっきり言って、「まつほ」以上に消費速度早いんである。
その名は"晴陽"。
歯を当てると「ぴしりっ!」。
この歯ざわり、ほのかにただようレモン風味・・・なんてま「潔い!」
ぴしり!ぼり!・・爽やか〜。
噛むごとに「潔い!」「潔い!」と骨伝導で脳に届いているんじゃないか。
その潔さ、爽やかさにふさわしいネーミング「晴陽」は、はちみつレモンせんべい、です。
ひとによっては、味のインパクトはまつほが勝っている、と思うかも。
本格キャラメルをコーティングしているまつほにはバター、生クリームも使われていて、一枚で高い満足感が得られます。強いて言うならリッチな小ガトーのように。
ひきかえ"晴陽"は口に入れるとふわーっとレモンの香り。爽やかさのそのあとに「ぴしっ!」
しっかりとした歯ごたえですが味は軽やか。ですからついつい2枚目に手が伸びる。
材料は小麦粉、砂糖、麹味噌、ごま(この4点は味噌せんべいの基本)のほかはひまわりの種、ハチミツ、レモンの3つだけ。いたってシンプル。だけど味の広がりへの効果は絶大。
油脂や乳製品を使わないところは和菓子の趣ですが、
驚いたことに考案したのは・・な、なんと高校生!
県立岐阜商業高校の皆さんによる発案なのだそう。
いきさつは
田中屋6代目が岐阜商業高校で一年間、商品開発の授業の講師を務め、その授業の一環として、(まつほを食べて)こんなお菓子を作ってみたい!という生徒達と商品を共同開発、卒業前に実際に販売するまで至ったのが「晴陽」、ということです。
B面はみそ入り大垣せんべいのまま。渋くて美味な逸品
この飽きの来ない風味、あとを引く(はっきりいってカタい)食感。
忘れた頃に口の中が「あーあれ食べたいぞー」という、習慣性のあるヤバい(笑)口あたり。
爽やかなかにも滋味深く。しみじみと、ボリボリ、ぴしっ!
ある意味、渋く歯ごたえのある伝統銘菓を高校生がアレンジして、なお渋ウマのままなんて。
すごいぞ岐阜!
既成概念にとらわれずにつくりたいものを作った結果、かと思うとオドロキです。
ちなみに"晴陽"のネーミングははちみつ、レモン、ひまわりの頭文字から。
このシンプルなところが青春。ストレートフレッシュでよいではありませんか。
晴れた陽、そうともこれが青春さ。
晴陽との出会いは4月のワカタク売場(和菓子老舗 若き匠たちの挑戦)。
味見させていただき、その場で3枚購入、家族に分けるつもりが一欠片も残さず、すべてワタシがいただきました。ボリボリぴしり!
それから、上の画像は前記事でチラっと登場した「キャラメル最中」。
こちらも田中屋せんべい総本家×青柳正家@ワカタクの逸品。
青柳正家の看板銘菓「菊最中」にまつほのキャラメルを忍ばせたものです。
菊最中に使われる渋抜きのよくされた藤色のこしあんにほろ苦いキャラメル。
なめらかさがちょうど同じくらい、引き立て合って美味しさの二乗です。
また皮の上質さがポイントで、キャラメルもあんも合わせる生地がすごく影響するんだなと。
これ、おいしくない最中皮ではまったくいけません。
蛇足ですけどこのキャラメル+こしあん、上質なバゲットにもイケる。
量り売りしたらいいのに。
すぐ上の最中は和菓子関係の集まりで試食用に配って頂いた。持ち帰って、なかのブレンド餡を上質バゲットにちょっと塗ってみた。すばらしく相性よろし。
◎田中やせんべい総本家
◎青柳正家
◎和菓子老舗 若き匠たちの挑戦(ワカタク)
☆おまけの話★
更新がまた遅れてますが、せっかくの介護ライフの休日なのに・・・高熱出して昨日まで寝てました。とほとほほ。皆さん風邪が流行ってるみたいですので気をつけてね。
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でした。(嫌い)
それが「若き匠・・・・・」の記事を
読んで行くうちに会社の姿勢に
感動を感じ始めてしまい
避けていた日本橋店に寄るように
なりました(笑)
自分でもビックリです。
来年は「若き匠・・・・・」に行きます!
伝統+挑戦の和菓子食べたいです。
いつも素敵(美味しい)なお話
ありがとうございます。
あんみつからの甘酒でしたのでキャラメル最中までは及ばずでした。。残念。
それは!高島屋の畑バイヤーが聞いたら泣いて喜びそう。苦手だった何かが記事を読まれて印象が変わったとしたらワタシも泣いて喜びますもの。たしかになぜだか苦手なお店ってありますよね。高島屋のこと和菓子に対する情熱はすごいと思います。次回はぜひ楽しさを共に♪
またまたお返事が遅くなりまして申し訳ありません。ご心配のコメントをくださってありがとうございます。すっかり復調して仕事も食事もしっかりしてます。キャラメル最中は別会場の「わたしの和菓子」展示コーナーにひっそり並べてありましたが、鈴木様はお忙しくしてらしたので、口にされなかったのでしょう。次回田中さんにおねだりしてみては。