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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2015年09月01日

鎌倉/由比の長者団子〜おせんべいを焼かない「花見煎餅吾妻屋」の名物だんご

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長谷駅から鎌倉へ至る、鎌倉由比ヶ浜通りは
朝生菓子の店とパン屋が多いこともあって、鎌倉巡りというと・・・

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・・・このルートを取ることが多いのですが、
その道すがらにあるのは、住人以外にあまり知られていないかも、と思われる「花見煎餅吾妻屋」。
明治37年(1904年)創業、110年以上続く鎌倉でも屈指の老舗菓子屋なのです。

かくいうワタシも、心して菓子を購入したのは今年に入ってから。
そして、そのとき知ったのだ。屋号にある"煎餅"は、もはや焼いてはいない、ということを。
そう、現在の主力商品はお団子や饅頭、季節ものの朝生などの和生菓子。店内のお煎餅は仕入れによるパッケージもののみ、なのでした。
にも関わらずのれんは「花見煎餅」ですから、この辺りを歩く若い(おせんべに興味のない)観光客の多くはスルーしちゃうのではなかろうか。

さて。
自家製あられ、煎餅の専門店は餅やだんごがおいしい、という事実を知るヒトは知っている。

そもそも、あられの原材料は餅米、煎餅の原材料はうるち米で、それぞれを蒸かして搗いて、伸して、干した生地を焼くなり、揚げるなりしたものがあられであり、煎餅なのであります。
つまり伸す前の状態が、餅生地であり、だんご生地と同様(というより、上新粉でなく直にうるち米からつくるので、よりフレッシュと言えます)なので、
あられ、煎餅の店で餅やだんごを扱うのはまったくもって自然なことなのでした。そしてそれらはおしなべておいしいのだ。うふ。

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おはぎの米も好き。

いつ「花見煎餅吾妻屋」が餅菓子中心になって、煎餅を焼くことをやめたかは存じ上げません。が、豆大福、苺大福、串団子をいただいたことはあります。でもなぜだか味についての記憶があやふや(コワい)。おそらくは餅らしいお餅としっかりとした歯ごたえのお団子に満足したと思います。

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4月頃の朝生菓子 豆大福(つぶしあん)、焼だんごといちご大福

きわめてワタシ好みだったのが、一昨日はじめていただいた"由比の長者団子"。
菓銘にある"由比の長者"とは染屋太郎太夫時忠という藤原鎌足の玄孫に当たる奈良時代・鎌倉の豪族。東8カ国の総追捕使(源頼朝が配置した勢力下の国を守護する役人)となり、鎌倉最古の寺である甘縄神明社を創建したという説もあります。

長者になったいきさつはわかりませんが、国産丸大豆を使った黄金色のきなこをまぶしたところが長者を表しているのでしょう。
一見するとわらび餅のようですが、だんご生地でこし餡を包んだ、その名の通りお団子で、フルフルではなくシコシコ。
この団子生地の歯ごたえ、食感が好ましいったらありゃしない。

(既成の上新粉ではなく)福島産うるち米から直につくる基本のだんご生地が美味いのでしょう。さらにきなこをまぶしたことで適度に生地がしまり、包餡しているので乾きすぎることもない、と推察します。
北海道小豆をつかった自家製あんはほどよい甘さで、きなこと組み合わせたことで香ばしさが加わりつつ、全体にあっさりとした仕上がりです。
うるち米生地の包餡系お菓子といえば、柏餅が思い浮かびますが、それにまさるとも劣らない好ましいお菓子でした。なんで今まで気がつかなかったんだろう・・・。

この「由比の長者団子」は31点ある由比ヶ浜ブランドのひとつに認定されてました。
知らなかったけど由比ヶ浜ブランド、なかなかに魅力的なも見つかりました。


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ワタシの好きな4文字熟語、茶前酒後

お店で応対してくださる誠実な職人といった様子の店主と思しき方は、包み紙とHPを拝見するかぎり、本が好きなのかな、と想像しています。
・・・四文字だから五言絶句ではないですけれど。

鎌倉「花見煎餅吾妻屋」
由比の長者団子:一個120円 賞味は当日含めて2日 福島産うるち米、北海道産小豆、国産丸大豆使用


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こちらはもうひとつの代表名菓「大路の松」 若宮大路の松ってことですね


☆おしらせ☆
森本美由紀展 9月27日まで。まだの方はぜひ。

☆おまけの話☆
目の緊急手術のすぐ後に介護ライフ開始、湘南に越したのに海に入ることがなかった。それほど余裕がないってのは本人の人格によるものですからトホホな気持でいたのですが。お盆の頃から、もういいやってかんじで波乗り再開。ヤッパリ海はイイよ〜〜。一度入ると、もう入らないではいられない。とくに海水浴シーズンはボーダー天国。波がそこそこでも楽しくってしかたない。都内に行かない日は毎日入水してました。そんな8月も終わり、9月になると再びサーファー、ボーダー混在となります。サーファーのすき間をぬって乗るのは久々ですが、どうなることやら。昨日今日と波はない。仕事の合間に波乗りでなくブログ更新しましょう。


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posted by あんころりん at 17:41| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 神奈川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
むかし、「クラブ KING」という名の韓国料理店がありました(違うか)。
和菓子屋さんって裏道にひっそりとあったりするので、思いがけず好みの味に出会うこともありますよね。ところで「花見煎餅」ってわりとあちこちで見かけますが、何か系列みたいなものがあるのかしらん?

きなこたっぷりのお団子がかわいらしいです。あんこ率の高さも目を見張るものが。
先週、整体の先生とお団子の話で盛り上がってしまい、お団子熱急上昇中です!
Posted by kozue at 2015年09月07日 14:22
kozueさん
韓国料理ってこの通り沿いですか、ワタシはまったく記憶にないなー。花見煎餅は実家の近所にもありました(いまなないけど)。そういえば、そのへん調べてないな。すごく調べたくなってきてしまった・・・。
串団子でなくておいしいだんごってわりと少なくないですか?  整体でだんご(笑)
Posted by あんころりん at 2015年09月07日 15:33
これはこの前行ったあたりですね。すごく好みっぽいお菓子ばかりで、見ていて目に毒です(笑)。特に、先日香港にしばらく戻ることになったので、今手に届くところの和菓子といえば貰った山田屋さんのお饅頭ぐらいしかないです。。。
大阪では玉製家さんに行きましたが、奥様がお体を壊されて入院後初の開店日に運良く居合わせました。ここも後継者がいないので、本当に勝手ながら、いつまでもお元気でいてほしいものです。
日本での食べ収めにと空港で広げたのも仙太郎(時間が押していたので、せめてもと)のおはぎや大福たちでした。玉製家さんのおかげで昔苦手だったおはぎが今では大好物。周りは外人さんばかりだったので、なんだなんだとみんなが覗き込んでいました。
Posted by 大食倶楽部 at 2015年09月08日 17:44
大食倶楽部さん
そうです、散々買いまくった後だったのでここはスルーしちゃったんだと思います。ワタシは子供の頃からっていうか、子供の頃の一番の好物のひとつがおはぎで、いまもふと猛烈に食べたくなります。大阪のおはぎ、いいですねー。
すでに香港にお戻りなんでしょうか。次回帰国時はお目にかかれるといいですね。
Posted by あんころりん at 2015年09月08日 19:31
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