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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2015年12月28日

大磯「船橋屋織江」花吹雪と柿の種〜今年もお世話になりました

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"花吹雪" 落花生は地物の新物 絶妙の極み
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みかんせんべい 裏に白蜜がけ 生地にみかんがちらほら
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黒あられ あられに黒糖がけ 初めての組合せ、好き
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柿の種 最高

皆さま、2015年もお世話になりました。
記事の更新が滞ることしばしばでしたが、
今年も例年同様・・それ以上にたくさんの甘味やパン、甘いモノ辛いモノどもに・・・

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・・・めぐりあってきました。

けっこう、忘れちゃってるモノも多いのですが、
あらためてここで2015年を振り返ってみて「おおお、これは!」と印象に残った菓子の中でも
ワタシ的インパクトのもっとも強かったのがこちら。
大磯「船橋屋織江」の花吹雪と柿の種。

多くの方は(あら・・地味・・)と思われたでしょうか。
「え!船橋屋織江!!」と屋号に反応したアナタはかなりの和菓子好き・・っていうか菓子歴オタクか。

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船橋屋織江は東海道沿いにある手焼き煎餅のお店なのです・・が!

江戸時代、稀代の名店と謳われた菓子舗こそが「船橋屋織江」。
広く知られているのは天保12年(1841)に出版された近世菓子製法書の最高峰といわれる『菓子話船橋』。深川佐賀町にあった店の主人自らが著した、当時としても画期的な、煉羊羹をはじめ秘伝の数々を公開した書物で、現在に繋がる菓子づくりのバイブルと言っても過言ではありません。
江戸の社会では重要なポジションにあった御用菓子司のなかで、とりわけ指折りの名店だった船橋屋織江ではありますが、深川の店は近代に入ってから閉業。

いまではその名はすっかり絶たれてしまったのだ、と思い込んでいたので大磯の菓子店名リストを見ても、単なる偶然の一致かな、と。
しかし、看板を見たときに(ひょひょひょっっとして?)。思わずブレーキかけちゃいました。
店内には、なんとも魅力的な様子の玉子せんべいとうるち米煎餅やあられが並んでいました。
そして、奧のあまり広くはない作業場での職人さんの気合いの入った"手焼き"の作業。

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"アオバト" さらに軽い歯ざわりに硬質の食感、裏に白蜜がけ 美味いっす
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名所煎餅こゆるぎの里 アオバトよりやや厚くしっかりとした焼きあがり、甘さかなり控えめ 美味いっす


いや〜〜〜、感動しました久々に。
こんなにカッコイイ一丁焼き姿はは江戸川橋の浪花家以来だ、と目は釘付け、ひっそり心で(く〜〜〜っ!)。
さっそくググってみると、こちらの創業は昭和9年で、なんと深川からののれん分けのようです。
すっっげ〜、そーなんだあ。湘南に住まなければれば知らずに終わったなあ。

看板銘菓"花吹雪"など手焼き煎餅のいくつかを購入して、さっそく大磯の城山公園で食べてみると、予想をはるかにはるかに越えた上等なおいしさ。引っ返して柿の種も買ってみた。


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"花吹雪"は地場産の落花生を散らし、軽く塩味をつけた玉子入りの小麦粉煎餅で、
一枚一枚職人が店内で手焼きしています。初代店主が、、大磯の山々に咲く山桜に魅せられ、桜の花びらの形を表したのだそう。

囓ってみると、その硬質な、しかし軽い歯ざわりに「おおおお!!」
ひたすら固いモノ好きなワタシですが、この硬質なサクサク感は新鮮。
甘さはごく控えめに、落花生のほのかな塩味がごく上品に、ほどよいアクセントになっています。
うーむ、比べるモノがありません、っていうくらい絶妙な塩加減と焼きあがり。

玉子せんべいの類いでホントにおいしいと思ったのはこれが初。そして菓子に混ぜ込んだ落花生がおいしいと思ったのも始めてです。
柿ピーのピーナツには手を付けず、ピーナツ入りの南部煎餅も手を出さないし、バタピーを買ったこともない。そんなオイラのハートをわしづかんちゃったのが"花吹雪"。
調べてみると地元では知られた名店で、12月に入ると予約の品がずらりとならんでいました。
また隣町の二宮が落花生の名産地と知ったのはこの後のことです(数日後に二宮落花生巡り敢行済み)。

そして柿の種。
いままで食べたどの柿の種よりも美味しいと思い、何も言わずに家族に出したら同じ感想が返ってきた。
我が家は総ぐるみで柿の種好き、かなりの数は食べているほうだと思う。
余談ですけど、村上春樹氏もこちらの柿ピーがお気に入りで、エッセイなどに書いているのだとか(どれだろ、読んでませんけど)。

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柿の種と柿ピー 

由緒ある食べ物屋、菓子舗は少なくないけれど、能書きなし覆面で美味しさを感じられる店ってどれくらいあるだろう。
江戸の名店の羊羹はなくなっても、菓子づくりの真髄は受け継がれていたのだと、深く心に残った大磯の手焼き煎餅店「船橋屋織江」。
ちなみに今年の我が家の御歳暮はすべてこちらの品を贈らせて頂きました。
この数週間で江の島↔大磯間(30`)を何往復しただろ。
年末に出かける時間が取れなかったのが心残りです。

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紫蘇巻き 御歳暮にも


振り返ってみると大磯だけでなく、東海道沿いにあちらこちらロードして、菓子屋もパン屋もたくさんまわったのに(一日100`走ったことも!)、まったくブログに書くことができなかった2015年。
気がつくとブログ10周年も過ぎちゃった今年でした。
2016年こそ、もっと軽やかに更新したいと思います、誓います。
おおそうだ、"東京あんこ"特集掲載Hanakoのミニムックは発売中ですので本誌を読み損なっちゃった方も入手可能です。

そんでもって
介護ライフもスタートしてからまもなく丸2年(やれやれ)。
来年は大納言小豆のようにしなやかにしたたかに、過ごせるように努めます。

ではでは
あらためて、今年もお世話になりました。
どうぞ大納言小豆のように艶やかで、味わい深い新年をお迎え下さいませ。
来る年もどうぞよろしくお願いします。

2015年12月吉日
あんころりん 


船橋屋織江


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posted by あんころりん at 15:09| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 和菓子、洋菓子、パンの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おやっ、最後は意外でしたが、私も固いもの大好きなので“花吹雪”は気になりますねぇ。


あんころりんさん、今年一年コメントする回数も減ってしまいましたがずっとずっとこのブログは見続けていますよ。
そして、このブログが続く限り(プレッシャーかな〜?)あんころりんファンは続きま〜す!
今年もいろいろありがとうございました。そして来年もよろしくお願いします!
Posted by いもすけ at 2015年12月29日 06:40
へえ〜〜〜
たまご煎餅って、たしかに「ここのが美味しい!」っていうのがないのですよね。あんころりんさんのオススメならきっと美味しいはず!!
柿の種の色がいい感じ!

来年もおいしい情報、楽しみにしています〜
Posted by kozue at 2015年12月30日 17:39
いもすけさん
コメントうれしいです!いもすけさんのお言葉、いつも心に響いています、ホントにいつもありがとうございます。花吹雪だけでなくこちらのお煎餅たち、それほどカタい!ってほどでもないのですが、サクサクのなかに硬質なかんじがあって、好きなんです。いもすけさんにも召しあがって欲しいです♪
今年もたいへんお世話になりました。どうかよい年をお迎え下さいませ。来年もよろしくお願いいたします。
Posted by あんころりん at 2015年12月31日 00:22
kozueさん
でしょー。悪くもないけれど、絶賛するに値するほどでも・・ってのがほとんど。ギミック無しで「うわ、これおいしい!」って思ったのははじめてです。ワタシの趣味嗜好でお口に合うものがあったらうれしいわ〜。柿の種は生地がまず美味いんです。
こちらこそ、いろいろ楽しませてくださってありがとうございます。来年こそ、ゆっくり会いたいです。
よい年をお迎え下さいませ。
Posted by あんころりん at 2015年12月31日 00:35
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