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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2016年01月10日

鎌倉「あず里」のぜんざい 発芽玄米餅入り〜小豆の風味がすごい

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お餅が隠れてますが、二切れの発芽玄米餅付
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このセット

昨年4月、鎌倉若宮大路沿いに開業した「あず里」。
小豆をメインにしたカフェ?・・・


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・・というか甘味処。食事メニューはありません。

こちらの"ぜんざい"が最近のお気に入り。
関東風のこってりしたぜんざいではなく、むしろ田舎汁粉的な京都でいただく"ぜんざい"に近い、
焼いた小ぶりの発芽玄米餅にゆで小豆のように汁気たっぷりのぜんざいをかけたものです。
とにかくさっぱりとして、大納言小豆でないのに豆の存在感がスゴい。むしろ、わずかにコツコツした食感が残る分、大納言より豆度が高いのだ。


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ぜんざいに昆布茶付き。ただし・・昆布茶を好まないワタシはいつもセルフサービスのお水をいただく。


これくらい豆の風味を優先させたぜんざいって他にないような気がします。
使い古された表現だけど"ぎりぎりまで甘さを抑えた"っていうのがここではぴったり。

それから発芽玄米餅。これがまためちゃワタシ好み。
香ばしくってベタつかない、さっくりとした食感なので、ランチ後でもためらいなくいただけます。日々の主食が玄米であるワタシとしてはモチモチと柔らかくのび〜〜る白いお餅より、こっちのほうが断然おいしくいただけます。

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小ぶりの発芽玄米餅が2きれ

店主で作り手の女性は、この店を始めるまではフツーに家庭の主婦だったのだそう。お話ししていてもあまり商売っ気のないのどかなお人柄が感じられます。
まさに、家庭でいただくお汁粉のような味わいですが、ポイントは長年、自分が気に入って使っていた材料を揃えていて、そのチョイスが何気にすごい。

小豆は無農薬栽培で十勝鹿追町産、砂糖は奄美大島のざらめ(※おそらくいわゆる"奄美きびざらめ")、発芽玄米餅は(ワタシの記憶では)群馬の農家が自家用に栽培しているこれまた無農薬玄米を搗いた餅なのだとか。
訊けば、一般に流通していないものばかり、それぞれの農家から直接送ってもらっているそうです。小豆は店内に並んでいるので購入できるのでしょう。

ここ数ヶ月、お汁粉ぜんざいにハマっていて、あちらこちらで平らげ、自宅でもつくっているけれど、こちらのは小豆とお餅のバランスが絶妙で何度いただいても食べ飽きない。食後に一杯、たいやき前にも一杯、なんてね。

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大路の下馬の信号前にお店があり、このあたりまで来ると観光客もやや少なく、土日でも混雑することなく、自転車でひょいっ乗り付け、待たずにいただけるのもありがたい。こぢんまりとした店内は1階、2階好みの席でくつろげるのですが、このロケーションもなんだか落ち着けます。
・・・注文があるとすればひとつだけ。
ぜんざいに付いているのが昆布茶なんですけど、せっかくの小豆の風味、昆布茶と合わない気がします。「日本茶がムリなら白湯でいいんだけど」と次回リクエストしよう。

今日は日曜日。
書いていたら無性に食べたくなったので今からひとこぎしてこようかしらん。

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あんこ付抹茶ケーキドリンクセット。ホントはケーキ3切付、おいらは抹茶ケーキを減らしてもらった。サイフォンコーヒー有。


●CafeAZURI あず里
鎌倉市御成町3-10 火水木休み 11時〜18時頃(※冬は早じまいがち、日が暮れると終了することも。)
・ぜんざい発芽玄米餅入り(昆布茶付)600円
・自家製あん200g 300円
・抹茶orシフォンケーキドリンクセット(シフォンケーキは自家製)700円

☆おまけの話★
・「あず里」という店名から"あずきの里"ではないかと想像しますが、ごく個人的な理由からでした。
・鎌倉にはうなるほど甘味処がありますが、おいらの住む江の島〜鵠沼海岸辺りには一軒もない。それどころか東海道沿いに藤沢から小田原の手前まではまったくないのだ甘味処。ふと田舎汁粉やぜんざいが食べたいと思ったら(家庭内に餡の在庫がなければ)鎌倉か小田原まで行かねばならん。鎌倉から1〜2軒こちらによこしてくれないか。ちなみに鎌倉周辺でよく行くのはあず里のほか納言志るこ店、あかね、ひ路花、竹よし・・辺りでしょうか。濃いのが食べたいときは納言、さっぱりならあず里、あかねってかんじ。小豆粒あんが自家製で美味しい処に足が向きます。北鎌倉は未踏の店が多いなあ。


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posted by あんころりん at 14:05| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | 神奈川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
発芽玄米餅いいですね。材料にこだわっているのもポイントです。うちも玄米食だし、農薬などには気をつけているので行きたいです。自分が気に入った材料で家庭で食べるような、と言いますとシロート臭いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうのが結構一番いいもの使っていたりするんですよね。
Posted by 大食倶楽部 at 2016年01月11日 09:04
年明けから洋菓子っぽいものが続いたので、今日は豆大福だ! と思っていたところへ、こんなステキな記事〜。
田舎汁粉食べよう、近いうちに。
こだわりの材料を知ると、開業前はご自身でなんてぜいたくなぜんざいを食べていらしたのでしょうと、うらやましく思いますね。
Posted by kozue at 2016年01月11日 17:12
大食倶楽部さん
同感です。こちらの場合、味優先でその結果の厳選材料というのが、イイ意味でシロウト。結局、お汁粉やゆであずきって家庭で好みの味に仕上げたのが一番美味しいんですよね。プロっぽさとか目指さず、このまま行って欲しいなーと。
Posted by あんころりん at 2016年01月11日 23:45
kozueさん
いつも地域のイベントで炊いていた小豆が評判だったそうで。ご自身も毎日、自分で炊いた小豆を飽きずに食べているほど小豆好きなんですって。私もこちらの小豆を買って、ウチでも炊きたくなりました。ただ鍋でつくると食べ過ぎちゃうのが難点(笑)
Posted by あんころりん at 2016年01月11日 23:49
この記事につられて、福岡和菓子第1店は「中洲ぜんざい」さんに行きました。よく考えてみれば家では(朝食に)よく作るけれど、外では食べないのもやはり家だと自分でわかっている材料を使えるからなんでしょうね。中洲ぜんざいさんは小さなお餅がよく焼かれていて香ばしくて、大納言も大粒(北海道らしいです)でよくできていたのですが、小豆の皮がちょっと硬かったのと、妙に舌に残る甘味料のような甘味(甘さ自体はちょうどいいんですが)が気になりました。他では「駒屋」さんの豆大福は小ぶりなボディーにおっきなお豆、そして塩が効いた濃厚なこしあん!というのがツボでした。餅も餅屋でいい出来でした。「吾妻屋饅頭」さんにも行ってやぶれ饅頭をいただきましたが、これも美味しい塩っけのあるつぶしあんでしたが、お赤飯が長粒米のベチャっとしたもので残念でした。あの苦味のあるもち米の種類が苦手なのです。今の所福岡では3店行きましたが、なかなか塩とあんこのバランスがいいという感じです。
Posted by 大食倶楽部 at 2016年01月15日 09:32
大食倶楽部さん
すみません!!コメント見落としていました。
福岡も楽しまれたんですね!中州ぜんざいという屋号もイカしてます。私はお餅はこぶりが好きなので、食べてみたいな。駒屋さんは有名ですね。つぶしあんかと思っていましたがこしあんなのね。九州地方は破れ饅頭がポピュラーですからおいしいもの頂いたんでしょうねー。ああ、旅に行きたい、うらやましい限りです。
Posted by あんころりん at 2016年01月29日 19:05
福島県の下郷陽平町祭委員会です。
震災復興のために頑張ってます。
特産のプリン、よろしくお願いします。
下郷陽平町祭委員会をこれからももっと盛り上げていきますのでよろしくお願いします。
Posted by 下郷町陽平祭委員会です。 at 2016年03月10日 21:56
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