田舎じるこ(小豆粒あんおしるこ)
大好物の"杏あんみつ"おみやげバージョン、こちらも黒みつたっぷり
ここのところ、田舎しるこ(あるいはぜんざい)にハマって・・・
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・・・・います。
ウチで小豆を炊いていただくのが一番といえば一番だけど。
あらためていろいろな店で食べるのが楽しくって、すこしでも時間が空くと食事をさしおいても小豆摂取に勤しんでいます。
で、これまでのところ、ワタシ的ベストのひとつがこちら。
甘味処シーン(?)における、中央線の雄「甘いっ子」の田舎じるこ〜。
中サイズの器に予想以上にたーっぷりのツブツブ汁粉♪緑茶もおいしい、これ重要
1月中、週に一度はこれを食べてました。
ホント毎日でもOK、飽きの来ない逸品でござんす。
これほどボリュームたっぷりのまめまめしさで、なぁんと680円!
信じがたい良心的設定ですが、
いったい、いつからのお値段なんだろ、大丈夫ですかー池さん。
おしるこなんて、たいして変わらないでしょ、と思ったら大大大間違い。
凍えそうななか、たどりついて出された器に"うす〜い小豆色のすまし汁に豆粒が浮かんでいる"、てなときのやるせなさといったら。粒あんを水で薄めて温めただけの田舎汁粉なんて・・・懐中汁粉じゃあるまいし。
(ワタシ的)理想はお椀に並々と小豆粒が山盛りにそそがれ、ほどよく潰れた豆もありつつ、汁はお澄ましでなく豆の呉(ご)が滲みでてるような小豆のシチュー、といったルックスと味。
溢れる小豆の風味、ツブツブ感、あっさりしているようで平らげれば満足出来るほどよい甘さ。小ぶりの香ばしい焼きもちは決して煮すぎず。
甘いっ子の田舎じるこはほぼこの通り。毎日でもおいしいのだ。
聞いたことないけれど、おそらくお汁粉用に小豆を炊いているのではなかろうか。だって水分多めの粒あんのようにマメマメしいのに、温かくても(常温より温かいほうが甘みが増すので)、甘さがほどほどって別仕立てでないとムリなのでは。
お餅は2きれですが、減らすことも可。
お店のセンス、作り手の姿勢が伝わる甘味が田舎汁粉(ぜんざい)、
・・あ、あんみつもか。
さておき、甘いっ子ほど材料それぞの下ごしらえに手間ひまをかける甘味処は都内では稀、っていうか他にないでしょう。なにせ、黒みつひとつとっても、酸化を避けるために、沖縄産黒糖を30`の原盤を仕入れてハンマーでたたき割るところから始める、なんて他に知りません。
店主の池さんは元々お店の常連客で、先代に後継者がいなかったことから、16年前に会社勤めを辞めて味を継承するために先代のもとでの厳しい修行を経て、お店を引き継いだという、東京の甘党にとっては恩人のような方なのですが、いまなおおひとりですべてを担い、休日であっても仕込みに時間を割いて、味を守っていらっしゃいます。ですので提供するのは甘味だけで精一杯。ごはんものなんてのはとーぜんございません。
温かいお汁粉には焼き餅が定番ですが、甘いっ子でお餅のほか、白玉も選べます。こちらでは注文を聞いてから練り始める白玉も人気の品ですが、当然手間も時間もかかりますが、これがまた、どっさり。なんでも気前よくサーブする甘いっ子らしく、6〜7個くらい入ってます。
白玉好きならぜひ。
そんな
甘いっ子の白玉入り田舎じるこを来月、あるTV番組(某TBSの朝番)でご紹介させて頂きます。私の担当講座にまつわる話で、個性的な有名人が一日受講生になって・・というような黄金パターンで収録をすませました。フライングになっちゃうんで、いまはまだ詳しく書けないけれど、は放映が近づいたらまた紹介しますね。
それより、書いてたらまた食べたくなってしまった、甘いっ子の田舎じるこ。
拙著で紹介しているのは豆かん、これも美味♪
●甘いっ子:
西荻窪駅南口から徒歩6分くらい
杉並区西荻南2-20-4 11:00-18:00 月曜休み
ついさっき、友人から「甘いっ子の田舎じるこ食べたい」ってメールが来たところ!
わたしも大好きです。大大大好きです、甘いっ子の田舎じるこ!!
関東ではこれは「お汁粉」なんですよねぇ。
私としては「ぜんざい」なんですが・・・(どうも慣れませんな・・・)。
先週の極寒の時(こちらでも、積りこそしなかったけど雪が舞いましたよ)に食べたらまた一段と美味しいだろうな・・・。
美味しいお汁粉(ぜんざい)、随分食べてないな・・・
(↑こんなことあるのね)
おお、甘いっ子をご存じだとこの気候で同じ欲求に陥る方がいるわけだ。
ほんとに、いろいろ食べたけど、心の底から、そして身体の隅々まで満足感が広がるのはこの田舎汁粉。家庭でつくるのは別として存在感がある甘味ってなかなかないよね。
そちらでいうお汁粉は、関東で御前汁粉、おぜんざいが田舎汁粉なんですね。関東のぜんざいは、濃厚で汁気がないからうっかり頼むと「なんじゃこりゃ」ってことに。
甘いっ子は昔ながらの親しみやすいお店で極上の甘味がいただける稀有なお店。いつかご一緒できますように。
え〜〜!そうだったんですかっ!すっごく厳しい師匠だったそうですよ〜。