↑左上から、笹もち、葛の梅、薯預まんじゅう、青梅、草団子
和菓子司ほさか(世田谷区北沢4-1-3 第2・4休))
は昭和27年7月創業。
現在のお店の坂の下で開業後、26年ほど前に現在の場所に移ったそうです。
店頭から店内までとてもこざっぱりと
よく使い込まれたかんじ。
表に植木や睡蓮鉢などが配された
清潔で気持ちの良いお店です。
”店頭はお店の顔”、にふさわしく、
昔ながらの手の掛かったお菓子は
手作りで、清々しい新鮮な味わいが素晴らしいです。
大福のような餅菓子は置いていないのですが、
さまざまな季節の生菓子はどれもすごく
手がかけられていて、しかも
「フレッシュ」な味わいなのです。
最近の町の和菓子屋さんでは見かけなくなったような
季節感のある、素材のおいしさの生かされたさまざまな品々が
このお店にはあります。
逆に古さ、というより
”ヌーベルスウィーツ”的、新鮮さを感じさせるお菓子です。
4月に訪れた際はサツマイモを使った普段着の「浮島」(120円)が。
とても軽やかで親しみやすいおいしさと口どけでした。
今日は笹もち(140円)、葛の梅(150円)、薯預まんじゅう(こし・160円)草団子(こしあん、?円)、どら焼き(140円)そして上生菓子の青梅(190円)にいただく。
↑「葛の梅」は中に小振りの赤い梅が丸ごと入った葛のお菓子。
青でなく赤梅というのが珍しい。
6月にふさわしく、ジューシーで甘酸っぱいけど
まろやかなフルーティさ。
手作りのほっとする味わい。
桜の葉の塩味が一層全体の味を引き立てます。
この手の葛菓子のなかではかなりのおいしさです。
私の好みではフルーツ系葛菓子の中では一番。
↓縦割りの草団子(上)と青梅
もう一つの「梅」は練り切りの「青梅」
中は「青梅」には典型的、塩味の利いたみそあんです。
これが最高によい塩梅。
こんなに「おいしくて、つい食べ進んじゃう」
ような食べやすい練りきりは初めてです。
甘さが抑えてあるだけでない、
「フレッシュな味わい」が新しさをかんじます。
「赤い梅」「青い梅」ともに梅雨空にふさわしい、
さわやかな和菓子です。
また生の笹、2枚を使った「笹もち」はなんと
葛と寒天のこしあんの餅でした。
やはりこの季節にふさわしい、
さっぱりでもちもち、とあんこの味が楽しめる
季節の和菓子です。
お得意な生菓子や、蒸し菓子にはその素材感と
おしゃれで生き生きしたおいしさが溢れ
クオリティに対してあまりにリーズナブルで
頭が下がります。
また接客の奥様も爽やかで歯切れよく
その人柄もさっぱりやさしいのでした。
本当の朝生的
素晴らしい上生菓子のお店です。
はっきり言ってそこらのデパ地下で行列してるところより
おいしくて手頃、ですね。
やはり”誠実なおいしさ”は足で探せ!
【和菓子の最新記事】
- 初開催!された“東京あんこ通り” その一
- 史上初のすごい!Wagashiイベント「和菓子老舗 若き匠たちの挑戦」新宿で..
- 松島屋の栗蒸し羊かんに感激
初見は草大福,いつもの豆大福,きび大福,豆餅 - トリオでもちもち江戸風大福!新米だって古代米
一幸庵「腹太餅」は大福のルーツ - つるっと冷や〜流しあんみつ粒あん仕立て
麻布昇月堂もちもち粒々すべすべ,ぜんぶ.. - つぶつぶ栗入り黒糖ようかん
さっぱりハイブリッドな名脇役 - おお!モンドリアン風?もちもちな苺、とか
ホワイトチョコの生ういろ「虎屋ういろ.. - 小粋な「空也」の空也双紙とようかん
これが一番クールな銀座…前編 - 酒かすにて候 黒平糖、黒みつ生姜
小宇宙の見える?『家傳京飴 祇園小石』 - 今日があなたの“モナカ記念日”
香雲堂本店の『古印最中』 - 今度の『いきなり団子』は『芋屋長兵衛』
- 『栗茶巾』と『黒まんじゅう』
日本橋『ときわ木』から - 日本橋『ときわ木』年3回だけの『若紫』
- 浅草シリーズ第6弾◇
『龍昇亭西むら』の栗むし羊かんと豆大福―前編 - 浅草シリーズ第三弾◇『徳太楼』まずは名物『きんつば』から
- 『萩乃菓子司』のお萩、蒸し羊羹、草大福、どら焼き・・・
- 『金龍山浅草餅本舗』の『切山椒』
- 谷中で香りの和菓子、『喜久月』と『谷中岡埜栄泉』−前編
- 熊本名物「いきなり団子」は『いきなりだご』
- 『亀泉堂』再び―『四ツ折最中』と『カステラ』
あんころりんさんは和菓子ですか。私も和菓子は大好きです。(洋菓子もかなり。。。)すあま・きみしぐれ・わらびもち e.t.c
こしあん派です。あつ〜いお茶がほしくなりますね。
ですが今日は洋菓子(ケーキ)を食べてしまいました。ブログ楽しみにしております。
いらっしゃいませ〜。
マグナさんも和菓子お嫌いじゃなくて嬉しいです。
私は野菜とお蕎麦とあんこと寒天が好きなので。
マグナさんのお野菜でお料理やお菓子作ったらさぞおいしいでしょうね。
すあま、いいですよね〜。こしあんも好きです。
「ほさか」は地味で無名なんですけど、
大変私好みの佇まいです。
私は父の日、お義父さんに
水まんじゅうとラフテーと野菜料理をふたつ作りました。
父の方のお供えは「秋の山」でした。