ずしっ
湘南に移り住んで3年。
すてきな洋菓子のお店「チロル」が今日12月11日、41年間の歴史に幕を下ろします。
このブログを始めて11年・・・
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・・・。
ケーキのお店について書いたことはないけれど今日は特別。
もともとが洋生菓子にあまり熱心でないのですが、
それでもサバランとかモンブラン、アップルパイ、ブッセなどはそこそこココロ震えちゃう。
片P江ノ島でチロルのお菓子に出会ってからは(時折だけれど)今日はケーキ・・というか、チロル!って気分の時に散歩がてら買いに出かけてました。ちなみにあまり好まないマドレーヌもここだけは好きでした。
手前はたまたま出会った焼きたてマドレーヌ
昨年のサバランと生ロールケーキ
藤沢観光名産品認定商品のブッセの名は"湘南ぼーい"。小麦粉を使わずアーモンドプードルと卵白の焼き生地で、さくさくふんわりとした口あたりのプラリネクリームサンド(材料はアーモンドプードル、砂糖、粉糖、卵白、バター、生クリーム)美味しかった、と過去形なのね、しくしく・・。
1975年に藤沢駅南口ファミリー通りに開業、その後、片P江ノ島に移ったのが10年前という41年間。
白髪まじりのご主人がお一人でコツコツと作るチロルのケーキは、
シンプルだけれど、口どけの良さと香り、後味のすっきりしていることから、良質の材料で丁寧に作られていることが、洋菓子音痴のワタシでもよくわかりました。
人気商品の"宝乳菓"はひとくちサイズのチーズケーキで、家族のお気に入り。それから乳製品を一切使用しない、豆乳ロールはおなじく家族の好物で、手みやげにもよく使わせていただきました。
先月初め、お店を閉めると伺って結構ショックを受けちゃって、その場で予約を入れたシュトレン。
月曜日に受け取りに行くとずっしり。と持ち重りのする包みが渡されました。
直方体の箱からどんなフォルムのシュトレンを作ってくれたのかとワクワクしながら
取り出すと。
おおお〜、こ、これは!超密度の高い、フルーツケーキのようではありませんか。
一般的な非整形の潰れた山の形ではなくもこもことした直方体!。
廻りは粉糖でなく、グラニュー糖がたっぷり。
さっそくナイフを入れると、さすが。
ボロボロと壊れることなどなく、一切れを薄〜くスライスできます。
(最近はどこのパン屋さんも調製されるシュトレンですが、まとまりがいまひとつで薄くスライスするとボロボロになっちゃうのが少なくないのだ。)
そして、肝心のフィリングも、
大ぶりのドライいちじくを初め、洋酒漬けのレーズン、サルタナ、オレンジピール、ドランチェリー、ナッツ類が。
気前よくど〜〜っさり〜!
浸み渡ったバターがくどさを感じさせることもなく。
薄くスライスしては、口に入れ、口に入れてはスライスの無限スライスループにはまる、オソロシイイッピンです。
シュトレンを取りに行った際に生菓子も、と思ったら。甘かった。
ここ数日は午前中に売り切れちゃうのだそう。
つくづく近隣の人々の多くに愛されているチロルさん。
お店は10時からですが昨日は11時で完売。
今日11日、ワタシは9時25分に到着したけどすでに先客3名さま。
10時の時点では道路までの行列ができるほど。
これほど地元で親しまれているのが目に見えて、というのは都内では見かけなかった。
それでは我が人生に悔いないようにと。
モンブラン欲しさに8日、10日、そして今日11日と合計で21個、約2名で気持ちよくほぼ完食。
12月8日
12月10日
12月11日、ようやくモンブラン売切れ前に到着。これでラストのラスト。
こんなにたくさん短期間に生ケーキを食べたことは我が人生、最初でそしてたぶん最後。
血糖値あがってる、絶対!と脳内で叫んでますが、でもいただいて1時間もするとすっきり。
念願のモンブランも先ほどおなかに収めました。
秋頃のモンブラン
本日のモンブラン
さよならチロル、ありがとう。
クリスマスまで保たないけど、残りのシュトレンと2つだけ買っておいたマドレーヌを少しずつ味わっていただきます。
◎おかしの家 チロル
◎おまけの話◎
チロルは手づくりのチョコレイトも上質で、湘南に来てからのバレンタインデイチョコレイト(といっても家族用)はこちらで調達していました。サバランも美味しかったし、焼菓子も。95%和菓子ものだったオイラでしたが、湘南にはいくつかのすてきな昔ながらの洋菓子店があり、チロルのせいで(笑)12%くらいは洋菓子に傾いていたような気がします。湘南ぼーいをもっと食べたかったな・・。
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我が人生において、「チロル」という名のケーキ屋さんは丁寧なお仕事でおいしいお菓子を作るお店ばかりです(2軒ですけど)。
3軒目がここにあったかー。なぜかわたしも残念に思ってしまう。
それにしても、こんなに高さのあるシュトーレンは見たことないぞ!!
そうなのね!その2軒のチロルはどちらなんでしょう〜。
シュトレン、このルックスは我が道を行くかんじがしてグッときました。しかしこんなに高さがあるのにスライスする手が止まらないの〜。
こういうの寂し〜ですね。
「ああ、もうおそこのあれが食べられなくなる><」って、ショックだろうな・・・。
でも、どこでもいつか終わりが来るんだろうな・・・。
にしても、初めて見る形のシュトレン!
ボリューム満点ですね♪
ほんと、あんころりんさんが短期間にこんなにも洋菓子を食べるなんて、「チロル」さん凄い!!!
そーなの、なんだか淋しい〜って。新しい土地で、心を惹きつけたお店だったので、よけいに残念に思いました。
こんなにたくさnケーキを食べまくったその後に、思わず小豆炊いておしるこを食べてしまった。そんなワタシです(笑)
なんですわ(笑)