一幸庵の冬は楽しい。
とりわけ睦月は。
あの!花びら餅もありますし、十二支のお菓子や勅題菓・・・
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・・・など、特別なテーマがあるのは睦月ならでは。一幸庵は10種類近いお菓子が並びますから、選んでいるだけで、気持は昂揚します。
12月は洋菓子屋さんの独壇場だけど、1月はやはり和菓子屋さんにとって腕の見せ所ではなかろうか。
というわけで、私はすでに今月すでに2度訪れました。
一幸庵の場合、上生菓子=練り切りと考えがちな都内の和菓子事情とは別モノで、
単に意匠が異なるだけでなく、菓子生地そのものや餡も細かく分かれているので、備忘録としてまずは1月1週目のお菓子の一部を紹介します。
1月4日は二十四節気の小寒、七十二候の芹乃栄(せりすなわちさかう)。
小寒の割に暖かかったこの日は4種をいただきました。
まずは花びら餅。

今年の
2013年版
例年通り、卵白を使った白く円い羽二重餅に小豆で染めた菱型の羽二重餅を重ね、西京味噌餡と2本のふくさ牛蒡を挟んで二つ折りにした菱葩餅。
例年っ?と思ったアナタ。菱葩についてのあれこれ+3年前の一幸庵の花びら餅についての詳しくは→*
暖かかいので江の島に持ち帰る前に、野点(?)でいただいちゃいましたので、あまり写真がきれいでないけれど。
羽二重餅の弾力がひときわ"ふわんふわん"で、あっさりとした味噌餡と共に充実感ある口あたりは例年以上でした。押し鮎から転じたという伝統を踏まえた2本のふくさ牛蒡。私の知る限り一幸庵だけではないかしら。
次に十二支菓子。これがなんと例の!
手前が干支菓子。酉の押印 勅題菓と東天紅はこの後に。
思うに酉年の今年が初めてなので、例年通りなのかは不明ですが。
白いこなしに大島餡(黒糖餡)を重ね、白い薯蕷練り切りを載せて、干支の型押しで仕上げた・・。
これはどう見ても、名古屋「亀末廣」(閉業)の銘菓"うすらひ"ではありませんか。
現在は亀末唯一暖簾分け「亀広良」が調製しておりますが。
一幸庵、水谷氏が修行を積んだ川口屋も、亀末同様、名古屋の老舗菓子屋。
川口屋さんと名古屋亀末は、親しく交流があったそうなので、その頃に覚えられたのでしょうか。
そういえば川口屋の干支菓子っていただいたことないなあ。
それは、さておき。一幸庵のうすらひ風の干支菓子。シャープでなめらかな美しい仕上がりと、コクがあってすっきりとした黒糖餡もこなしも練り切りもとてもおいしかった〜。
たまたまですが来週、亀広良からうすらひが届くので、期待と共にテンションが一層高まります。
勅題菓 浮島にふきのとうが香る。白小豆の小倉羹、羊羹を抜いて対の蝶々はみごとな仕上げ。
"勅題菓"。
淡い若草色の浮島に白小豆小倉羹を重ね、羊羹の蝶々を飛ばせたお菓子は、宮中歌会始の今年の御題"野"を表しています。
が、これがただの浮島ではないのはさすが。
"ふきのとう"を混ぜ込んでいるのです。
ほのかに広がる春の香りと共にすこしまだらに仕上がっているのが、春の"野"の趣を思わせて楽しい。おぐらk小倉羹はお気に入りのひとつですし、新年にふきのとうってとても新鮮、おいしくいただきました。

"東天紅"。
茶巾しぼりの薯蕷練り切りが赤い鶏冠をいただく鳥を思わせる意匠になるのだから、洗練の極み。
銘の東天紅は鶏を表しますから、トリプルミーニングだ。
そればかりは、中は栗きんとん。
すご過ぎて楽しくなっちゃうよ〜。
東天紅とはあかつきの鶏の鳴き声のこと。つくね芋の薯蕷練り切りに中は栗きんとん、とさかはこなし?
やはり上生菓子はこうでなくっちゃ。
2週目もちゃんと書きますから、今年は。
ブログ内:
一幸庵のふきのとう
一幸庵の焼き栗と大納言小豆のタルト
川端道喜 御菱葩
一幸庵 菱葩
松屋常盤の花びら餅
川村屋と川口屋の花びら餅
まめの花びら餅
御菓子調進所 一幸庵
1月23日より2月4日はお休み。
花びら餅500円+tax、ほかの上生菓子380円+tax
★おまけの話★
一昨日からiPhone6のカメラが真っ暗に。表側っていうか自撮側はなんとか機能するのですが、メインの背面側は真っ暗で機能フリーズ。ネットで検索したところ、結構このトラブルが多いみたい。あれやこれやを試してみたけれど、どうにもならず。しかたなく初期化しようとしたら、これが出来ない。「このアプリじゃできない、最新のものにアップしろ」というので、PCもiPhoneも最新iOSにしたけれど,同じようにアプリを最新にしろ、と繰り返すばかり。というわけで、新年早々、困った困った、とっっっても困った〜〜〜。あとはアップルに修理に出すしかないのか(涙)・・修理代がバカ高い上に、携帯なしで過ごすのは日常生活はもちろん仕事の上でも困難。どなたか真っ暗になったiPhoneカメラを復帰させる良い方法をご存じないでしょうか?
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1月はホントにバリエーションがすごいのだ。
ここの大島餡はおいしいのだけどほんとうに奄美大島の黒糖も使っているみたいですよ(店頭販売しているし)。
うすらひはおいしいよ〜。亀広良も先週くらいまでは干支菓子をうすらひで作っていたんで、試すいい機会だったんですが。
一幸庵のお菓子はやっぱりいいですね〜。
以前いただいた、金沢「高砂屋」の花びら餅はゴボウが2本でした。
わたしはMacBookが年明け早々、買い替えなければならなくなりまして、いま新しい子が届くのを待っているところですぅ。
こなしのトサカ♪
金沢はにんじんも使うんですよね〜。高砂屋、知らなかった、ありがとうございます。
Appleに首根っこつかまれてますな〜お互い(笑)