「お菓子調進所 一幸庵」の1月2週目、12日のお菓子です。
備忘録用に書いていますが、一人で眺めるのはもったいないほどのラインナップですので
一緒に楽しんでいただきたく、バーチャルで美味しさを(笑)・・・
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最初に。花びら餅と福梅は一月を通して作られます。
今年の花びら餅についてはこちら
それではさっそく。
未開紅。
一週目の東天紅と似ていますが、こちらはつくね芋の薯蕷饅頭。
もっちりふっくらとしたお饅頭。
いつもながら薯蕷饅頭は冬の方が断然美味しく感じますが
ダメ押しが、中の大粒白小豆粒あん。
この饅頭生地にこの粒あん。
久々、薯蕷饅頭でノックアウトされてしまった。2週目のお気に入り。
菓銘の未開紅は膨らみかけた梅のこと。
そうだ、話は変わるけれど前述の東天紅は卵を孕んだ雌鳥をイメージしているようです。
栗あんだものね。
臘梅。
薯蕷きんとんに中は能登大納言粒あん。赤いおしべは羊羹。
一幸庵のきんとんは基本、中が大納言粒あんですね。
この店のものでは、薯蕷練り切りより薯蕷きんとんのほうがずっと美味しく感じるのはワタシだけでしょうか。
そもそもが中餡はも大納言粒あんのほうが好みなんですが、
それとは別にきんとん生地のほうが、つくね芋の風味食感ともに堪能できるし、白餡の風味もこちらを好ましく感じるのですね。
寒い内から香り高い臘梅をあらわすにふさわしい黄色と赤のコントラスト。
そぼろきんとんと大納言のコントラストもすごくよかった。好きでした。
寒中花。
村雨に大納言小倉羹。水仙はなんだったかな、こなしに寒天がけ?羊羹?
ややもっちりとした村雨にほのかな塩気があり、明らかに浮島とは異なる口あたり。
こういった変化を持たせるところがさすが。
一幸庵の小倉羹はいつも好きですが。
寒中梅。
錦玉ですが、これは知らずに口に入れてびっくり。
麹(酒粕?)が入っている上に日本酒が効いています。
スーパー下戸の私は「ほわ〜〜〜」としてしまいました。
訊いていないので銘柄は不明ですが、Web上に獺祭という情報もありました。
下戸の私でも名前は知っているほどの、人気っていうか入手困難銘柄ですよね。
そういえばかき氷屋さんで獺祭も使っているところがあったっけ。
お酒飲めないのでありがたみはありませんが。
手前が老松
老松。
手前の黄味時雨です。
ひび割れが美しく、中の緑餡(草色に染めた白餡)が奥ゆかしくのぞいています。
中は緑餡で包んだ小豆こしあん。
小豆あんの黄味時雨の侘びた色合い、風味ともに白餡の黄味時雨にはない風情があります。
福梅。
薯蕷練り切りに小豆漉し餡。しべは馬毛の濾し器のきんとん。
繊細な細工に驚かされます。
福梅は1月のレギュラー選手。お茶席に多用されること間違いありません。
1月は初釜が目白押しの超繁忙期。
七十二候では先週は款冬華(ふきのはな、ひらく)で、ふきのとうを使った薯蕷練り切り"春野の香"があるかと思いきや・・。
予定していたお菓子が変更になることたびたびです。
来週はどんなお菓子が並ぶのかな。
珍しく前回予告通り、2週目をアップしました。
3週目も書きます。
ブログ内:
一幸庵のふきのとう
一幸庵の焼き栗と大納言小豆のタルト
川端道喜 御菱葩
一幸庵 菱葩
◎お菓子調進所 一幸庵FB
※1月の終わりから2月初めまで冬休みなのでご注意を。詳細はお店に問い合わせてね。
後から追加の画像
白小豆粒あん
★おまけの話★
iPhoneカメラは真っ暗なまま。仕方なくサイバーショットの型落ち購入。これがさー、使い慣れたキヤノンなんでカメラ機能は悪くないのですが。内臓バッテリーしか使えないっていう、使えないタイプでした。とほ。新春からあれこれあるけれど、上を向いて口笛吹いて歩くもんねっ。手首も腰も痛いけれど頑張るもんねっ。
*1月23日追記:タイトルを書き終える前にアップしてしまい、後から付け加えてしまいました。ブログにあるまじき更新後の校正。すみません。
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でも薯蕷饅頭で未開紅って見たことないかも。白小豆の餡も含めて、興味深いです。老松の雰囲気も好き。
編みぐるみも、桜より梅の方が作りやすそうなので、いつか梅モチーフの上生菓子シリーズ作ってみたいわー。
梅は平安時代にもてはやされたからなのか、とりわけ表現がさまざまですよね。未開紅でよく見かけるのはあの折り紙みたいな形ですけど、薯蕷饅頭は始めて見たかも。
梅をテーマにした上生菓子だけでもバリエーション豊か、編みぐるみでなければずらりと全種類並べることはできないから、ぜひトライしてください!
灯台下暗し、でしたね〜(笑)。一幸庵と竹早72がセットなんて、こんなに濃厚なポイント、そうはないでしょう。
きんとんの中も見せてあげたいな〜。