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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2017年01月29日

一幸庵 1月3、4週目のお菓子〜鬼遣、金縷梅&Cafe竹早72

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鬼遣
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金縷梅
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アツアツ


小石川の「お菓子調進所 一幸庵」では
3週目から節分のお菓子"鬼遣"(おにやらい)が始まりました・・・

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・・・
「鬼遣い」は、節分の起源と言われる宮中の儀式のこと。
一幸庵では蕎麦薯蕷饅頭となって毎年こしらえられるお菓子で、これまでに2度頂いたことがありますが、
はじめて目にしたときのインパクトは忘れられません。
だって、鬼だよ、オニ〜。
蕎麦薯蕷饅頭の鬼がこの世に存在するなんて、しかもこんなに複雑ではっきりとした輪郭。
楽しいったらありゃしません。子供がおもちゃ見て興奮するようなもんです。
初対面のときはちょうど最後のひとつが連れて行かれた後だったので(ら、来年はぜったいかならずっ!)と誓ったのを想い出します。

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一幸庵の蕎麦薯蕷饅頭の中はおおかたが大納言粒あんで"鬼遣"も例外ではありません。
皮はつくね芋(五戸産?)の生地に蕎麦粉(福島産?)を加えていますが、焼き目を際立たせるためでしょう、かなり白っぽく仕上げています。推測ですが一番粉を使っているのではないかしら。

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とっても彫りの深い顔立ち。東洋の方でななさそうな。奧は金縷梅



もうひとつは。
"金縷梅"まんさくと読みます、もちろん私は読めなかったけど。
春に先駆け、寒さひとしおって頃に黄色い花を付けますが、庭木で見かけることが多いですね。
小石川植物園にも当然あるだろうなあ。
ちょぼちょぼと縮れたリボンみたいな花は華やかではありませんが、花の少ない時期に目立つし、風情があります。

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スマン!上がり羊羹の上に松風なのよ、ほんとは。アップサイドダウン・・

上がり羊羹に醤油松風を重ねたその冬枯れの色に黄色い花を咲かせています。
上がり羊羹on醤油松風ってとても名古屋らしいお菓子だと思うのですが、あっさりとした甘さのふるるんとした口あたりは葛のお菓子みたいでワタシはとても好きです。


4週目はこの2種類にプラス花びら餅福梅、寒中梅、寒中雪、未開紅わらび餅椿餅が加わり、金曜日はこれに加えて薯蕷練り切り"春野の香"も並びました。
"春野の香"はしべをふきのとうを混ぜ込んだ薯蕷練り切りを馬毛の篩いでこして作ります。口に入れるとホワッとふきのとうの香りが鼻腔を抜ける、すてきなお菓子。
だけど。。持ち帰る際に潰れてしまったのであった。とほほ。

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つ、潰してもうた・・・



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一幸庵の後に時間が許すかぎり、立ち寄るのはCafe竹早72。
昨年担当させて頂いたHanakoのあんこ特集で紹介させていただいたお店です。
冬は粟ぜんざいばかりをいただいていますが
4週目の木曜日ははじめて大納言粒あんの温かいおしるこを頂きました。
大納言はもちろん、焼き餅がまたとぉぉぉっても美味しかった。

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おしるこ 大納言粒あん

今月は講座もあって毎週(計五回)一幸庵を訪問。
珍しく、予告通りブログに書くことができて、よかったよかった。
1月の一幸庵は楽しいなあ。
お店は初釜で超多忙をきわめていましたが。

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あ、お店の方ですが1月29日から2月の初旬は冬休みに入るそうです、ご注意を。


お菓子調進所一幸庵FB
(FB掲載は昨年の休業日)
Cafe竹早72




★おまけの話★
和菓子の型抜きって簡単そうに見えますが、きれいに仕上げるのは並大抵のことではなく。鬼遣の型抜きにはかなりの技術が必要。ですが、お店にお連れした受講者さんの多くは鬼遣らいをスルーしていたようです、ワタシの説明が不十分だったに違いない、ちょっと残念。
街を歩き回る講座の講師をやっているわけですが、わけあって、ただいま著しく筋力低下。筋力低下が引き金になり、なあんと久々軽いギックリ腰。接骨院に通いつつ、コルセット巻いて、無事講座を敢行。今日もせっかくの休みなのにロードバイクにも乗れず、散歩もほんの少しだけ。なのでこうやって予告通りブログを更新できているのかもしれません。せめて美術館に行きたいなあ・・とこうゆうときは都内に住んでいたらなあ、とうらめしく思うのでした。


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posted by あんころりん at 14:51| 東京 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | 千代田区 文京区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あんころりんさん、

「鬼遣」、かわいいですね!いい具合に焼き色がついて。
中の粒具合もいい感じ〜♪

ところで、お体は大丈夫ですか?
ぎっくり腰まで・・・。
自分の体が調子悪くなると健康の大切さを痛感します。
良くなってきたらマイペースで体力の回復を目指してほしいです!
お大事にしてくださいね!
Posted by いもすけ at 2017年01月30日 06:21
いもすけさん
鬼遣、いいでしょ〜。断面見せるのに、ちょっとためらってしまいました。
腰のほうはだいぶん落ち着きました、ご心配かけてすみません。寄る年波ってのが一気に来てしまったかんじっす。ほんとに健康第一ってつくづく思います。思うところがまた齢を重ねてるわけですが(笑)
Posted by あんころりん at 2017年01月30日 09:21
年末から、腰やら事故と続いていますね…くれぐれもお大事に。寒中でも暑中でも食べ歩きは体力勝負ですからね!この鬼さんは、もう目が釘付け。荒々しいのかと思えば、白い一番粉とは以外と優しい鬼なのかと想像してしまいます。上生菓子のデザインは小さい中にデフォルメされるものがあって、そういうストーリー性がいいですよね。
Posted by 大食倶楽部 at 2017年01月30日 10:08
大食倶楽部さん
でしょ!釘付けになりますよね〜。
一幸庵の楽しさはこういった具象的な意匠、いわば東京風の意匠と京菓子的ミニマルな意匠の上生菓子が混在しているところ。小石川の菓子屋としてのアイデンティティがあるところが好きなんです。

いやはやご心配ありがとうございます。節分で厄払いしなくっちゃ。
Posted by あんころりん at 2017年01月30日 10:38
鬼〜!!
確かにすごいインパクトだ。すごすぎて後の文章が頭に入らず、読み直しました(笑)
焼き餅のお汁粉、いいですねー。小豆の香りの湯気でほっこりしたくなります。

お身体大切になさってね。
そんな私も、一年で一番調子の悪い季節に突入しております。これに花粉症がやってくると思うともう・・・
Posted by kozue at 2017年01月30日 14:00
kozueさん
すごいよね、どう見ても。店内で歓声があがらないのが不思議。
他のお客さんはどう感じているのだろう、みんなこっそり衝撃を受けているのかなーとか気になって仕方ない(笑)
kozueさんも毎年花粉症でツラいですね、どうぞお大事にしてくださいね。
あ、いま気がついたのだけど、お汁粉の引きの画像は粟ぜんざいだった。
Posted by あんころりん at 2017年01月30日 19:30
あんころりんさん、
一幸庵さんは名古屋でしか見かけない和菓子が色々とあってとても楽しいです。
そして、ゆっくり寛げる Cafe竹早72 は更にお気に入りです。店主のお陰で気持ちよく素敵な時間を過ごせます。
まんさくの漢字、初めて知りました。
Posted by くうこ at 2017年02月05日 20:08
くうこさん
ごめんなさい!!コメントを見落としていて、今気がつきました。お返事がものすごく遅れて申し訳ありません。
ほんと、一幸庵は名古屋、京都、江戸のお菓子と混在しながら、上質なものが揃っているので、ほんとに楽しいです。まんさく、ワタシも読めなかった(笑)。
Posted by あんころりん at 2017年02月21日 20:15
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