みの栗 かわいいクセに・・
栗白寿柿 地味に見えますか?
栗、と言えば中津川がよく知られていますが、
中津川から40`ほど西へ、木曽川沿いに広がる八百津も上質な栗の・・・・
人気blogランキングへ
・・・産地として、栗好きには有名な栗処。
栗菓子の店も少なくないようです。
なかでも。
明治5(1872)年創業、緑屋老舗は栗金団の元祖と自ら謳っています。
八百津の栗菓子を調べるなか、前々からここのHPを眺め、気になって仕方なかったのがこのこ。
"みの栗"くん。
栗を象ったカワイらしいどらやき。
ルックスに一目惚れしたんですが、
中餡は栗あんときざみ栗入り小豆あんの2タイプあって、
エージレスパッケージの5日間日保ちするどらやきに、(バサバサした生地に甘ったるい栗&堅〜いあんこかも・・)味的に不安を覚え、クリックしては削除っていうのを何回、繰り返したことか。
加えて、ミニマム5個入りで栗あんと小豆あんどちらをチョイスするのか、これも優柔不断極まりないワタシは選べず。
で。3年くらい悩んだ末、やっとこさ今年オーダーしてみた。
そしたら・・おいしかったのだ、とおおっても。
結局(基本は小豆あんだよなー)と栗入り小豆あんを選んだのですが、
さすが。この栗がとてもおいしい。
我が人生において栗入りどらやきの栗を美味しいと感じたのは始めてです。
関東圏において、栗どら焼きの栗っておおかた、既成の甘露煮を使っているようで、はっきり言っておいしくない。小豆餡だけならなんとかイケるものを、わざわざおいしくない堅い栗を、しかもご丁寧に一粒丸々入れる理由がわからない、単価あげたいわけ〜〜?ってのが本音でございました。
だがしかし。さすが元祖栗金団、緑屋老舗。
この蜜栗のおいしさは栗菓子屋さん自家製に違いない、と断言しちゃおう。
甘さほどほどの小豆あんと揃った口あたりで、餡全体にバランス良く混ぜ込んであるのもいい。
真ん中に一粒ドン、よりもどらやきには絶対こちらのほうが合っていると思うな。
焼皮もふっくらしっとりとした口あたり。
実物も画像に偽りなしでとっても可愛らしいのでさらに好感度上昇。
座学の受講者さんにもひとくちずつ味見していただいたところ、
「いままで食べた栗どら焼きとちがう〜」と全員、首を縦に振ってくださった。
で、受講者の皆さんにメインで召しあがって頂いたのがこちら。
毎年、11月から始まる"栗白寿柿"。
長野産市田柿に緑屋の栗きんとんを詰めたお菓子。
似たようなものはいろいろな栗菓子屋さんが作っています。
こちらでは栗きんとんを詰めてから柿の形に調え、氷餅をまぶして冬の風情に仕上げでいますが
風味を活かしたホクホクとした味わいの栗きんとんと
ねっとりとした市田柿とのコントラストが楽しめるので、甘党でなくともおいしく頂けると思います。
講座では、一真庵の花びら餅と蕎麦薯蕷饅頭、亀広良のうすらひの後に召しあがっていただきました。
我ながらナイスバランスではなかろうか、と自画自賛。
緑屋老舗
みの栗(刻み栗いり小豆あん):砂糖、卵、小豆(十勝産)栗(国産)、小麦粉、トレハロース、ハチミツ、水飴、重曹、寒天、醤油(取寄せ5個〜)販売期間がいまひとつよくわかりませんが、蜜栗がある期間みたい。
栗白寿柿:柿、栗、砂糖、小豆、トレハロース、氷餅、寒天(取寄せ8個〜)
★おまけの話★
ごく最近、FBでフェイクと思われる内容をシェアしてしまったオイラ。マクドナルドに関するもので、それだけならスルーしたと思うんだけど、英国のシェフ、ジェイミー・オリヴァーの名前がそこにあり、つい引き付けられちゃって。オイラ同様、これに引っかかった人々がかなりの数にのぼったようす。よくよく読めば、真偽を疑うべき内容だったのに。人間って自分は大丈夫って思っていながら、こんな風に噂に取り込まれてしまうことが実感できた。とにかく今回のことは反省しきり。肝に銘じてうかつに拡散しないよう慎重に内容を検討しなくては。
人気blogランキングへ
【甘党ジャーナルの最新記事】
- 「あんころろん」が本に!12月10日発売
- 三ツ和農産の たんきり餅 Naハーベストから
- あんころろんのうぐいす餅 和菓子処清野の黒豆大福
- 津和野 ちしゃの木 の 純栗羊羹
- 月島 古埜木堂の あんこまき あんずまき あんずもち
- さやあかね オフイビラ源吾農場のあまあまじゃがいも
- 松島屋の豆大福、茂助だんご、トラヤカフェのあんトースト、草月の黒松、・・・
- 銀座 松崎煎餅の Banksy / バンクシー
- さよならありがとう和三盆恵菓 最後の上生菓子
- 銀座 松崎煎餅の カカオニブ入せんべい 黒格子
- 北鎌倉 菓匠こまきの 3月半ばの生菓子
- 藤岡商店の よもぎまんじゅうと よもぎ餅 土蔵さんのエリモ小豆から
- 新年の甘味 十勝の泉さんの有機栽培黒豆“いわいくろ”〜pirkaamamから
- 千草庵のぬれ大納言〜神奈川
- とらや第40回企画展「白小豆」〜白小豆のどらやき、月の暁、月の曙とともに
- 越谷/和三盆 恵菓のあんディップと上生菓子〜期待の新進和菓子店
- お茶の子まめのデリケートな苺大福
- 箱根ちもとの粟ぜんざい
- まるまる渋皮ごとの栗あんの栗かの子と栗ようかん〜小布施栗菓製造(株)
- 一真庵〜9月の菓子 初雁と秋茜+おまけでいろいろな初雁
お、嬉しいコメント!そうか、そういえばクリちゃんかも。このフォルムでタマどら作ること出来たらいいね。
そうなんですよね、そこらの栗どらってどうも買う気にはならず・・・。
そうか、甘露煮だったからか・・・。
あんころりんさんがおススメするならきっとおいしいはず〜♪
干し柿に白あんは頂いたことがあるけど、栗きんとんってどうなんだろ?
でも、白あんの時も疑いながら食べたら美味しかったので、栗きんとんもありか?!
八百津って知らない地名でした。栗の産地は栗菓子も美味しいものが多いと思います。
栗どら焼きオンリーの店もあって、購買意欲削がれることもあったりね。干し柿に栗って料理感があるというか、なんとなくおせちっぽいなと思います。そんな味?
栗白寿柿、この前のコメントにも書いたけど、懐石料理の片隅にいてもおかしくないような。素材勝負のお菓子でした。みの栗の断面画像がおいしくなさそうですけど、リピートしたいほど好きでしたのよ。