「ちもと」、と言えば、都立大学ちもとの“八雲もち”、軽井沢本店の“ちもと餅”・・・・
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・・・箱根ちもとの“湯もち”、
など卵白を用いたフワンフワンと弾力のある柔らかい餅菓子を思い出す方も多いでしょう。ワタシにとっては、いまはなき初台ちもとの“幸もち”がこれに当たるのですが。
もうひとつ、ちもと独特のテイストに“餅渋きらずの餡”があります。
ここ数年は淡い藤色のこし餡を良しとする傾向が強いなか、
ちもとの黒黒としたこし餡は異彩を放っていて、むしろカッコイイな〜と思います。
そして、何よりもその深いコク。好きなんだよね〜。
最近、ようやく、ここの草だんごのしみじみとした美味しさがわかるようになったのだ。
都立大学ちもとの店主石原氏から直接お話を伺ったことは未だにありませんが
何年か前に雑誌Hanakoの和菓子特集「東京あんこ」で草だんごを紹介させていただいたことがあります。
にも関わらず。
その時の紹介文で書かなかったことを今も悔やんでいるので
ここでちもとの渋きらずの餡についてあちらこちらで読み聞きしたことをまとめてみると。
まず、餡が炊きあがるまで間は渋を捨てないのだそう。
渋を切らずにそのまま炊いて、炊きあがったところで初めて水にさらす。
それも1時間以上かけて数回に渡り水を換え、渋を切る。
なので小豆餡の色は黒黒として濃く、こくがあって、キレのある味わいに仕上がるのだそう。
これは、どんな和菓子づくりの本にも載っていないし、製菓学校で教わることもないと思われます。
湘南(江の島だけど)に住んでからは、小田原が近くなったので、
小田原から散歩がてら箱根湯元まで歩き、
箱根ちもとに寄って草だんごや湯もちを買って温泉に入る。
そのようにおばあさん度100%の楽しみ方を満喫することもある。
そして、思った。
柚子が香る“湯もち”は箱根本店で買って、その日にいただくのが圧倒的においしいし、
草だんごは絶対にお店で買って、その日のうちに食べるのが正しい。
先週、箱根ちもとに行ったのに、先を急ぐあまり粟ぜんざいを食べてくるのを忘れたのが
とてもとても悔やまれるので、また近々行きたいのだけれど、どうなることやら。
箱根ちもと
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箱根には行ったことがないけれど、都立大学のちもとの餡は都内のお店の中でも最も好きな部類です。そんな訳で、世田谷に住んでいた頃はあのかき氷を食べに行ってました。普通のお菓子よりも存分にあの餡をたっぷりと楽しめますから。(今は混み過ぎですけど)
はい。それぞれ元をたどれば、もとはちもと総本店にたどり着きます。そればかりか、鎌倉にあった「ちもとや」(鎌倉山「わ菓子 徳」の細内氏の祖父が開業した店)もルーツは同じだそうです。いずれの店も都立大学の八雲もちのような餅があり、栗むし羊羹も似たつくりになってます。都立大学ちもとには相関関係を記した表のようなものがありますが、とくに張り出したりはしていません。創業したちもとの総本店は移転を繰り返しているので、ややこしいのですが、一昨年にちもと総本店の支店が阿佐ヶ谷に出店してますよ。http://yuki-ssg.seesaa.net/article/437187251.html
Kさんの野外講座資料にもその店の情報を載せています。
>混みすぎ
ほんとにねー。ワタシは都立大学に関しては夏のかき氷はやめて、もっぱら粟ぜんざいを楽しんでます。
来年は行こう、草だんご食べよう、と思う年末です。