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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2018年04月12日

神田 どら焼ききてら いちご果汁たっぷり“いちごどらやき”と桜栗むし羊かん

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ただの小豆粒あんではなく、苺の果肉と果汁たっぷり・・
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桜あんの栗むし羊かん
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定番のどら焼き

2年半ぶりに訪れた神田の「どら焼ききてら」
その名の通り、ほぼどらやき専門店・・・

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・・。
2014年8月に開業した神田駅から徒歩5分のこぢんまりしたお店です。

その頃、監修を担当させていただいたHanakoの和菓子特集にも登場して頂き、
ふんわりとした正当派どら皮に、みずみずしく後味のよい小豆粒あんが、いまも印象に残っています。
そんな、久々の自家製餡の和菓子ニューカマー登場で嬉しく思ったのはもう3年前なんですね。
そのときの記事→

きてらがあつかうのはどらやき、どら皮、玄米団子、そして秋から春の栗むし羊羹のみ。
3年前と変わらず、絞り込んだ品数ですが、それぞれにアレンジバージョンが登場していました。

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以前はぜんざいだったけれど、焼いた“みたらしだんご”、ぴりからの磯辺だんご登場


まずは水木曜日限定で季節のどらやきがお目見え。いまの季節は“いちごどらやき”。
記憶によれば、3年前は金曜限定でバナナだったと思うけれど定かではない。

で、いちごどらやき。
いわば苺大福のどらやき版と言ったところ。
これが、よくある白あんベースの苺あんでなく、自家製小豆粒あんにフレッシュなイチゴの果肉と果汁をたっぷと練り込んだ苺あん+生の一粒いちご。
自家製苺あんと生いちごでダブルいちごどらやき!です。

挟んであるのは小ぶりの苺ひとつですが、口の中に入れた途端に広がる苺の風味!
たまたま皮に挟まれたことで染み込んだのか、あらかじめ混ぜ込んであるのか微妙ですが、自家製粒あんに苺の果肉と果汁をたっぷりと練り込んだ小豆ベースの苺あん!の美味しいこと。
一般に小豆粒あんの変わりあんそのものがマイノリティですから、きてらのいちごどらやきはまっこと稀少な味わいと言えます。

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ところで
「小豆あんベースの変わりあん」が少数派であるのは小豆はそのもの味が強くて、フレーバーが活きない、というのが主な理由のようで。
世にある多くの変わりあん=たとえば苺あん=は製餡所が作った白あん(白手亡こし餡)ベースにフレーバーを加えるか、あるいは最初から出来上がった既成の“苺あん”を使用する店が大半です。

だがしかし。
ワタシはこの白あんベースの(柚子と桜を除いた)アレンジあんの多くが好きではありません。
単に好みって言えばそれまでですが、あんの風味に新鮮さがほぼ感じられないのです。

苺大福も粒あんを好むような、そーゆー嗜好の人々は少なくないと思うんだけど、何故か変わりあんっておしなべて同じ。
なんにつけても既成概念=右に倣え=にとらわれすぎの感が免れない和菓子の世界(ぎょうかい?)って思ってしまいます。

ちなみに
自宅で果実風味のあんを食べたいときは、食べる直前に生の果実やコンフィチュール、ドライフルーツを混ぜていただきます。

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定番のどら焼き

もうひとつ。
きてらでは秋から春にかけて、竹皮で包んだ“自家製栗むし羊かん”をあつかっており、
“竹皮蒸し”で一本500円という超お手頃価格はあいかわらずですが、なぜだか店主ご本人は(高くてすみません)というスタンス。
驚きの破格なんだから自信持ってくださ〜い(笑)


さておき、この時期はなんと“桜の栗むし羊かん”。
なんとオキテ破りな桜と栗! の組み合わせ。

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栗むし羊羹を通年で作る店は稀にありますが(谷中岡埜栄泉など)、やはり栗は秋を代表する材料。
季節感を大切に、身土不二の考えが根底にある和菓子において春の代表・桜と秋の代表の融合は画期的っていうかオキテ破り。
でも、イイ。
自家製栗蒸し羊羹が半通年のリテイル和菓子店なんだから、イイではないの。

じつはワタクシ何故か、こちらも小豆あんベースと思い込んでいたので、開けてびっくり。
こちらは白あんベースの桜あん。竹皮に包まれた桜あんの栗むし羊羹ってビジュアル的に衝撃を受けた。
いただいてみると、竹皮と桜の風味って思いがけなく芳しく。
栗と桜も思いがけなく、相性悪くなかった。
なので、いつか自家製小豆粒あんでつくっていただきたいです。

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おそらく、4月後半はふつーの栗蒸しバージョンに戻ると思います。
ちいさな店で店主ひとりで作って販売しているので、ワタシの希望が叶えられかはわからないけれど、
どらやきとみたらし玄米団子が好きなので、また来週伺います。

どら焼ききてら
どらやき(170円):砂糖(グラニュー糖)、北海道産普通小豆、小麦粉、卵、膨張剤 
いちごのどらやき(200円:生いちご入り自家製小豆粒あん):砂糖(グラニュー糖)、北海道普通小豆、小麦粉、卵、いちご、小豆、桜葉、膨張剤
桜栗むし羊羹(500円):さくらあん、栗、小麦粉、食塩

★おまけの話★→2018年4月12日11時03分に追記
朝の7時時点でアップしたのは最初に書き直す前の原稿を貼ったもの。
11時近くなってそのことに気が付き、慌てて修正したマヌケなオイラ。
最初にご覧になった方に誤った情報を流してしまってホントに恥ずかしいやら申し訳ないやら・・。
いちごどらやきの粒あんは苺の果肉と果汁をたっぷりと練り込んだ苺あん。
きてらの店主さまにも申し訳なく、最初からHPをきちんと読み込んでいればこのようなことはございませんでした。深く反省・・。

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posted by あんころりん at 06:59| 東京 ☁| Comment(2) | どら焼き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんだか可愛らしいどら焼きですね!
いちご大福よりは、いちごどら焼きの方が受け入れられそうな気がしています。

そしてやっぱり桜の栗蒸し羊羹に興味津々・・・
「旬の違うものを合わせるなんて!」と京都人に叱られそうだけど(笑)
Posted by kozue at 2018年04月13日 22:21
kozueさん
甘酸っぱいんですよ、餡が。ワタシはかなりグッときました。
桜と栗みたいな合わせ方の方が、生どらより受容できます。っていうか楽しいのよねー。
Posted by あんころりん at 2018年04月14日 05:44
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