みやこがね米を蒸して搗いたお餅の大福と蓬餅
2018年2月、ほんの2ヶ月ほど前にオープンした「餡の輪」。
京王線仙川駅から徒歩4〜5分ほど・・・
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・・・アクセスのよい通り沿いの和菓子店。
個人で営む和菓子のお店が都内に登場するのは大歓迎、嬉しいニュース(と言っても2ヶ月経ってるけど〉です!
若いご夫婦で営む、こぢんまりとしたお店は
木をベースにしたシンプルなしつらえ。
すっきりと軽やかなセンスで和やかな印象を与えています。
店主の方は昨年の後半までの4年間、小田原の右京の菓子を担っていたのだそう。
その間数回、右京の本店に伺ってお菓子を購入していましたから、なんとはなしに親しみがわきます。
さておき。
引き戸を開けて中に入ると、カウンターに並んだお菓子が目に入ります。
この日は上生菓子が2種類、
朝生菓子は定番で黒豆大福と柔らかい餅菓子“羽二重きなこ”、
季節菓子で甘夏大福と蓬餅。
そのほかどらやき、オーブンで焼く菓子“松の実”も通年つくるお菓子で
合計8種類のラインナップ。
菓子の種類は絞り込んでいるようです。
訪れたのが週末の午後2時過ぎだったせいか上生菓子は完売。
予約していた黒豆大福、甘夏大福、よもぎ餅、どらやきに、“松の実”も加えた5種類を無事に手にすることができました。
見たところ甘夏大福も完売していたようです。
餅米を蒸して搗いた“お餅”の豆大福というだけで嬉しくなりますが、
こちらでは大福などにはみやこがね、おはぎには滋賀の羽二重米(ひよく米〉を用いるのだそう。
餅菓子はすべて当日の賞味期限になっているので、保湿性のある糖分は必要ないように思いますが、大福と蓬餅にはそういった糖類を加えています。
粒あんは北海道産の大粒小豆“豊祝”。
豊祝を使っているお店っておしなべて美味しいので、期待が増します
(頂いたしおりによると、「北海道産大納言小豆を使用」とありますが、女将に直接伺った話では豊祝をお使い、とのこと)。
赤豌豆ではなく黒豆を餅に混ぜ込んだ黒豆大福。
お餅は柔らかめで、中の粒あんは抑えた甘さ。
豆のふっくらした口あたりが印象的です。
白あん(白いんげん豆=白手亡豆かと)新鮮な甘夏の果肉を包んだ、さっぱりとした口あたり。
和菓子を食べつけない、という方にも召し上がりやすいのではなかろうか。
完売していたのも頷けます。
そして、ワタシがもっとも喜んだが“蓬餅”。
これはおいしい、シコシコとしただんご生地の歯ごたえがたまりません。
材料ですが表示にはうるち米、とあります。
(あ、購入した菓子はすべて材料表示されていました、ありがたい。)
上新粉はうるち米の粉ですから、その意味なのか、あるいはうるち米から搗いているのか、あるいは自家製粉しているのか。
いずれにしてもよもぎの風味が濃く、コシのしっかりとした生地と粒あんとのバランスが良好。
蓬って保水力があるせいか、ねっとり柔らかいもの(杵つきであっても)が多いのですが、こちらは理想的な口あたりです。
どらやき
4月20日頃から3種類の柏餅が始まっています。
柏餅もうるち米(上新粉)の生地なので、とても楽しみ!
終わらないうちに、ぜひに伺いたいものです。
そうそう、次回は上生菓子も予約させていただかなくては。
今年はすでに5種類(神田三原堂、大黒屋(早稲田)、とらや、ごんべい本舗(衣笠)、永治堂(衣笠))の柏餅を頂く機会がありました(!)。
そのほとんどが美味しかったので、今年は当たり年になりそう。
定番の“松の実”はオーブンで焼いたお饅頭 10日間の日保ち
● 餡の輪FB
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ここは行きたいと思い続けているお店なんですが、先日出かけたついでに寄ろうと思ったら定休日でした!
まずは柏餅のある間に行かねばー!!
調布経済新聞
https://chofu.keizai.biz/headline/2585/
の記事は写真が残念だったので、美味しそうに撮影してくれてありがとう、あんころりんさん♪
そうだ、考えたらご近所ですもんねー。
状況によるけど予約されたほうが確実かも。電話予約の対応も気持ちよかったのでワクワクしながら伺うことができました。
リンクの画像、あんまりですなあ。
豆大福と上生菓子のレイアウトに悄然。犬のおもちゃじゃないんだからねえ。