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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2018年06月29日

横浜/御菓子司 打出庵大黒屋 あんびん餅と水羊羮そして青梅

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見ればかぐや姫のごとく“竹の露”

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水無月・黒
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通りかかったのはまったくの偶然。
黄金町駅からにぎわう商店街を外れた一角にそのお店はありました。
「御菓子司 打出庵大黒屋」・・・


●本文の後に「第3回わがし甘党の会」開催のお知らせがあります


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・・・年季の入った佇まいに存在感のある(ワタシ好みの)看板に惹きつけられて
お店を覗いてみると・・。

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ただならぬ意匠に仕上がりも美しい上生菓子と、
きりりとした表情の水無月は白と黒の二通り、
極めつけは朝生菓子がおだんごではなく“あんびん餅”。

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こんな御菓子屋さんを素通りするわけにはまいりません。
この日はパンだけ、という決心はさっさと捨て去り、
黒水無月、竹筒入り水羊羮“竹の露”、あんびん餅、そして上生菓子。

淡く透けるような外郎生地を袱紗にして、淡紅に染めた白餡を包んだ“四葩の花”。
“四葩”は紫陽花をあらわす菓銘で。こちらに目は釘付けだったけど。
水無月が外郎だし、甘酸っさに惹かれて
さんざん迷った末に“青梅”を包んでいただきました
(いまだに“四葩の花”を置いてきたことを悔やんでる)。


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品名は 冷やしういろう 水無月・黒糖(なんと172円)

まずは“黒水無月”。
しっかりとした口あたりの外郎製です。
抑制された黒糖の甘さとプリッとした歯ごたえが好ましく、
大納言小豆のあっさりとした甘さとサイズ感のバランスにセンスのよさを感じます。



“青梅”は柔らかい求肥に白餡と丸ごとひとつ、種まで柔らかい青梅の蜜漬けを包んだもの。
梅の種に留意しているのは、おそらく茶席用菓子の注文が少なくないからでしょう。

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“竹の露”の銘を持つ竹筒入り水羊羮にも手間を惜しまない独創的なひと工夫が。

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通常、この手の水羊羮って竹筒の底に穴を開けて、空気を入れて押し出す式が主流。
常々、この作業って無粋だよなーと思っていたし、
ニョロンと出てきた水羊羮。
皿に乗せると情けなさが免れないうえに、竹筒は結局ただの包装材料。
器として使えないことに少々違和感を感じてました。


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こちらでは竹筒を器としていただくことができます。
竹筒のお尻に口をつけて息を吹き込む、なんてトホホな作業とは無縁です。
しっかりと巻いた笹の葉も涼を呼ぶ。
水羊羮はのど越しのよい、まったりとした口あたり。
葛粉も使われているのかな。

いずれの生菓子も、上質で美味しいものです。



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しかし、さらにさらに我がハートをがっちり掴んだのが“あんびん”
見た目からして美味しそうな餅だという期待は裏切られず。
どころか予想をはるかに上回るオイシサ!
肉厚の杵つき餅に新鮮で甘さを控えた潰しあん。

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やはり餅はこうでなくっちゃ!

それにしてもあんびん餅といえば、埼玉周辺の餅菓子だとばかり。
(巣鴨「みずの」の人気商品“塩大福”のルーツもあんびん餅なのだそう)
調べてみると山形など、各地方に点在しているようなので、創業者のご出身と関わりがあるのかもしれない。



あらためて
「御菓子司 打出庵大黒屋」について。
創業48年、当代二代目がひとつひとつ手作りでていねいにお菓子を調製している、という情報は
二代目である渡辺寿一氏が横浜調理師専門学校朝日カルチャー等で製菓の講師を担当していることから得ました。それから愛読する神奈川新聞のカナコロでも→

後から集めた情報をみても、ホントに実力派でいらしたのね。
オイラの菓子を見る目もまったくのフシアナではなかったみたい。


“四葩の花”があるうちに再訪しようかしら。


●御菓子司 打出庵 大黒屋(うちであん だいこくや)
神奈川県横浜市中区日ノ出町2丁目121 日の出町駅より歩5分ほど
・参考サイトカナコロ名店めぐり


◎おまけの話◎
7月4日まで
東京都立中央図書館(有栖川図書館)のテーマ展示は、
和菓子をテーマに した『和菓子のひとときーいとおかし』を開催中。
拙著『東京いとしの和菓子』も展示していただいてます

https://www.library.metro.tokyo.jp/…/tradition_c…/index.html

https://www.facebook.com/100002167262826/posts/1772332156182343/

昨日、足を運んだけど、もー楽しくって楽しくって。
夜の7時過ぎまで閲覧してました。もっと早く行けばよかった。
っていうか情報出すのが遅くてすみません。

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・・・・・・
◎第3回わがし甘党の会 開催のお知らせ
今年の夏も参加者を募集します!
昨年の第一回開催の模様はこちら→をご覧ください。

参加をご希望の方は 
yuki-ssg●qg8.so-net.ne.jp の●を@に変えたアドレス宛に
お名前、連絡先、メールアドレスをご記入のうえ、6月30日までにご連絡をお願いします。
開催日時など詳細については下記の開催要項をご覧ください。

・・・・・・・・・
●第3回「わがし甘党の会」 開催要項
・日時 2018年7月28日土曜日 18時20分〜20時半頃まで(会場使用開始は17時半〜撤収は21時)
・場所笹塚区民会館 和室
・都営新宿線直通 京王新線「笹塚駅」より徒歩10分程度
・渋谷駅からバス=「笹塚中学」バス停より徒歩2分
・テーマ:2000円以下の手みやげ(ばらまき用、和菓子限定)
・ご持参いただくもの
@テーマのお菓子
Aご自分用の(紙皿、トレイなど)と楊枝orフォーク(黒文字、箸etc)など(お菓子を分ける際に使います)
・参加費 1200円(会場費、会で提供するお菓子代を含む)。

@の今回のテーマについて
『2000円以下の“ばらまき手みやげ(和菓子限定)”』
こちらを当日ご持参ください。2000円以下ならいくらでも構いません。


仕事先、あるいはちょっとした集まりに、数人で気軽につまめるような手みやげを持参したい。
とはいえこのご時世、予算は限られている。
となると、かわり映えのしないいつものアレだったり、和菓子以外の選択に落ち着いたり。
そこで気軽で美味しい和菓子の手みやげ情報を共有しようというのが趣旨です。
予算が限られているから難しいでしょう(笑)。でもゲーム感覚で楽しく悩んでくださいね。
参加人数分をお持ちいただく必要はありません。

※ご不明の点などがあれば下のコメント欄へ書き込んでくださいね。

追記:今回も会からのお菓子をご用意致します。予定はあの名店の水羊羮。
ではでは、多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
夏だけど、和菓子!


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posted by あんころりん at 14:18| 東京 ☀| Comment(3) | 和菓子、洋菓子、パンの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
関東地方はもう梅雨明けしたみたいで・・・。
夏本番にふさわしい和菓子ですね〜。涼しげ♪
“あんびん餅”って初めて知りました!
普通の大福くらいの大きさなんですか?

それにしてもこちらのお店、ホントあんころりんさんがお好きそうな店構えですね〜(笑)
Posted by いもすけ at 2018年06月30日 06:17
いもすけさん
毎日、暑いし陽射しが厳しいけれど、湘南は気温も都内より三度低いみたいですが、それに加えて爽やかな風が吹いて、気持ち良いのです!
あんびん餅は、大福を平たくしたかんじ、量的には同じだけど広がった形だから大きく見えるかな。

>お好きそう
さすが、わかってらっしゃる(笑)
Posted by あんころりん at 2018年07月01日 16:40
「水無月」「竹の露」の手書き文字がいいですね。
あんびん餅って限られた地方の言い方だと思っていました。すごく美人さんなあんびん餅!
Posted by kozue at 2018年07月07日 17:19
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