ふっくらと炊いた小豆粒あんとステキな珈琲バタークリーム
かすてらラスク
ナイスな
創業は明和6年(1769)と長い歴史を歩んできた「松屋」。
「和洋御菓子 松屋」を掲げるこちらは、
江戸の中頃(徳川家10代将軍の時代)に生まれた都内でも屈指の・・・・
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・・・老舗です。
ざっくり書くと
当代7代で伊勢出身の初代、松屋伝兵衛は249年前に日本橋本石町で開業。
江戸時代に4度の火災に遭い、2度の移転の後
現在の神田松永町に店を構えたのが、明治27年のこと。
以来、こちらで和菓子を商うこと227年になります。
(もうすこし詳しく書くと・・
初代は伊勢の和菓子屋で働いていたところ、さる大名に見込まれて
江戸に出て、日本橋本石町(皇居・常盤橋門の近く)で御屋敷御用の店を出し、独立を果たしました。
初代、二代、三代のそれぞれが江戸の大火に遭った末
三代目の大火後には道を広げる区画整理が行われ、移転を余儀なくされたのだそう。
移転先の神田柳原(たぬき神社がある辺り)でも再び火災となり、周辺地域の整理があったことから
明治27年(1894年)に現在の神田松永町に移り、現在に至っています。
以上、KANDAアーカイブ「百年企業のれん三代記」などを参考にしています。)
店内には岩谷一六の筆による、重厚な看板(※)が掲げられ、
大型押物の木型や昭和なカステラの看板などもなにげに置かれたワタシ好みの意匠がてんこ盛り。
10年前に訪問したはずですが、お店に流れる雰囲気は記憶と大きく異なり、(本当に来たことあるのだろうか)と自信がなくしました。
和洋菓子を掲げるお店にふさわしく
カステラのほか、あんマドレーヌ、焼きモンブラン、金柑入焼饅頭、桃山そしてブッセなどオーブン焼き菓子が充実しており、目移りしてしまいます。
そして
先代が始めたという“どら焼きも充実しているようで
通年のアレンジバージョンとして、珈琲どら焼き、
季節限定でレモンどら焼きを調製していました。
初訪問?にもかかわらず
しかも、上生菓子も6種類あったのにもかかわらず、
包んで頂いたのは珈琲どら焼き、かすてらラスク、ブッセ“千代田”のあんずジャム。
ものすご〜くカウンターなアイテムばかりをひとつずつ、計3個。
初訪問店では、毎回買いすぎる傾向にあるワタシとしては抑制の効いたお買い物だ。
空腹でしたので、すぐさまコーヒーショップでアイスコーヒーと共にいただきましたが
珈琲どら焼き、あんずジャムブッセ、どちらもかなり好きです。
珈琲どら焼きは、ありがちな生クリーム入りではなく。
豆を潰さないよう丁寧に炊き上げた粒あんを珈琲バタークリームと共に挟んでいますが
油脂っぽさはほぼ感じられず、すっきりとした味わい。
焼皮から漂うコーヒーの香りに珈琲感がありますが、こちらもふっくらした口あたりで、バサつくこともありません。
戦後すぐに始めたというブッセ“千代田”もよかった。
気温の高い日でしたがオーブンで仕上げる焼皮はさっくり。
昔ながらのとろっと甘酸っぱいあんずジャムと
サイズ感も好ましく、その場で平らげました。
またの機会にカステラとあんドレーヌをお願いしたい。
(※)戦災で焼失した看板の型紙から、戦後間もなく彫刻師が復元。
●和洋御菓子 松屋FB
KANDA法人会
・珈琲どら焼き:(どら焼き=北海道産小豆、小麦粉、上白糖、鶏卵、蜂蜜、水飴、膨張剤)+バタークリーム、珈琲
・千代田(ブッセ:あんずジャムorバタークリーム)
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ここは秋葉原駅から徒歩4分くらい。昭和通り沿いです。そのお店で何か買われたのかしら。えーと。、どら焼きは脱酸素剤を使ってますのでガッカリしないでね。ワタシは久々に、訪れたのですがとっても新鮮な気持ちで買い物できました!
珈琲どら焼きって見かけても食べたことがないのですが、生クリームを使っていないなら、ちょっと興味あります。
そんな老舗なんですね、驚きですよね秋葉原駅から徒歩5分のお店。
ええそうなの、生クリームではなくバタークリームってところにワタシも惹きつけられたワケですね。
ぜひお店の名前を教えてください😄普通持ち込みのお菓子食べられるコーヒーショップなんてありませんからね