毎年恒例、越後屋若狭の葛まんじゅうと水ようかん。
例年では6月に水ようかんを、7月に葛まんじゅうをいただきますが、
今年は・・・
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・・・先週まとめていただいたので、いつになく豪華な気分。
お菓子本体+箱代+税が価格。便乗値上げなどあり得ないとてもフェアな価格設定なので毎回、端数がでます
こちらの水ようかんをはじめて口にしたのが14年前。
そのときから白い紙箱も瑞々しい桜の葉も、儚いほどの口どけも、滴る甘みも変わっていません。
ひょっとすると変わっているのかもしれないけれど、少なくともそうは感じさせない。
おそらく。
以前に比べて一見客が増えて、水ようかんの需要も増えたのではないか、と想像しますが
いずれにせよ、八代目店主とご子息である九代目が手づくりで提供する小豆のお菓子の数は限られていて、
変わることのない上質な甘味であり続けています。
ところで水ようかんと葛まんじゅうに欠かせないのは桜の葉。
ただ紙箱に流しただけでは、涼を呼ぶお菓子にはなりえないのですね。
毎回、転んだらどうしようとハラハラしながら持ち帰る
水ようかんのスタートは5月後半から6月初めのあたり。
この開始時期というのも桜葉の入手次第。
上質な青々とした葉がなくてはこしらえることは適いません。
また葛まんじゅうは毎年7月の“お拵え”。
一昨年前からは8月に入っても拵えていますが、こちらも良質の桜葉が手に入るまで。
今年はおそらく8月の1週目あたりまで、でしょうか。
いつだが忘れたけれど、
この話をしたところ「なぜ桜の葉が必要なんですか」と訊かれたことがあります。
舌先だけでいただくのでなく、五感をフルに使って楽しむのが和のお菓子の基本。
目にも涼しい青葉にはほのかな香りがあり、加えて多少の抗菌作用も期待できます。
薄い経木を乗せた上に葉を裏にして添えている
なので、桜の葉がなくては水ようかんが作れないのって当然だと思っていたのですが、
そこに疑問を持たれる人もいるのだ、とあらためて気が付かされました。
だからこそ、プラスティックの葉で代用した大量生産のくず桜や水ようかんが主流になっちゃうわけですが。
人はガソリンを積んで走っているわけでなく。
趣き深い菓銘や桜の葉、黒文字、淹れたてのお茶があってこそ、はじめて真価を発揮するお菓子もあるのですよね。
なあんてことは
水ようかんが舌の上をとろけているときには考えてないかもしれない。

手前が錦玉の岩清水
ちなみにいつもは錦玉羹もお願いするのですが、今年は2大メインがまとめて到来なのでスルー。
7月はきなこのそぼろきんとんを流した岩清水とよもぎのそぼろきんとんを流した苔清水。
苔清水は久々だったので、頼まなかったことをちょっと後悔してます。
ブログ内
・越後屋若狭の水ようかん
・越後屋若狭の葛まんじゅう
・越後屋若狭
●本所一ツ目 抹茶菓子 越後屋若狭
菓子の購入はすべて完全予約制です。
東京都墨田区千歳1の8の4 日曜、祝日休み 10:00〜17:00
水ようかん(八人前〜:3145円〜)、葛まんじゅう(6個入または12個入のみ。6個入:2474円)
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涼しげなお菓子がまだあったではありませんかー
明日早速買いに行こうと思います。
葛まんじゅう、くず桜は夏の最重要アイテムよ、いまごろ買いにいらしただろうか。越後屋若狭も一度ぜひ。
食感ではきんとん感はあまりわからないですね。でも真ん中にぼこっと餡玉が入るタイプと違って錦玉羹として完成された印象があります。きなこあんはしっかりした甘さ。