これも「わがし甘党の会」よりすこし前のこと。
弘前の大阪屋から栗蒸し羊かんを送っていただきました・・・
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大阪屋は寛永7年(1630年)に創業、約388年の歴史を持つ東北でも指折りの老舗です。
2011年に訪れたときも、その風格ある店の佇まいに感動したことは忘れていません。
しかし、夏だったので栗蒸し羊羹などデリケートな蒸菓子はなく、錦玉羹や水羊羹、焼き菓子を持ち帰ったのでした。
桃山(2011年)
宇治かのこ:落雁(2011年)
長年気になっていた栗蒸し羊かん。
ずっしりと持ち重りがする重量級。
厚さは煉羊羹の倍ほどもあり、大粒の自家製蜜栗をぎっしりと混ぜ込んだ、まことに迫力あるひと棹です
(実際に計量してみるとなんと583g(!))。
日保ちは製造日を含む5日間ですが、
「この栗蒸し羊かんには保存料を一切使用しておりません。なるべく2〜3日中にお召し上がりください」と記されたシールが
お店の包装紙、蒸羊羹の掛け紙、そして中のアルミ紙の3枚それぞれに貼ってあるほど、デリケートな蒸菓子であることを訴えています。
そして蒸菓子ですので常温保存でなくてはならない。
大阪屋は「竹流し」と「冬夏」という歴史ある銘菓が名高いのでご存知のかたも少なくないでしょう。
丁寧にこしらえた菓子それぞれに贔屓があるらしく、煉羊羹なども評判がいい。
小豆煉羊羹はあの和三坊主さんの評価も高く
そしてなにしろ煉羊羹を得意としないkozueさんまでもが「召し上がったほうがいい、このおいしさを共感したい!」と訴えるのだから、これははやいところいただかないと、と思いつつ(どうせなら栗蒸し羊羹と一緒に)と姑息な算段から今回の注文となりました。
さておき。
オススメにしたがって、すぐにスライス。
濃い小豆色に鮮やかな栗がくっきりと映えて、食欲をそそります。
口に運ぶと
甘さは控えめですが、ベースとなる蒸羊羹はあんのコクが感じられてしっかりとした口あたり。
歯ごたえを残した蜜栗を支えるのにふさわしい。
硬派な、そして美しく味わい深い栗蒸し羊羹。
濃厚そうに見えるけどこれが後を引くのでした。
小豆煉羊羹もいただきました。はい、言うまでもなく(?)とても美味しかった。
キメが細かく、とても密度の高い羊羹なのに、甘さはほどほど。
どれほどみっちりしているかというと、大きさが倍ほどもある栗蒸し羊羹の583gに対して煉羊羹は482g。単純に×2とすれば964g(!!)。
こちらもまた長年受け継がれてきたお菓子の風格を感じさせます。
飽きのこないとてもおいしい煉羊羹なのに・・・
あまりのお手頃価格に驚愕。
☆おまけの話☆
「第4回わがし甘党の会」については、まだ書きます。年をまたいでまだ書きます。
明日も書きますので、ぜひともご覧くださいませ。
大阪屋:青森県弘前市本町20
・蒸羊羹 栗:3564(3300+税)+送料1015=4579円:小豆餡 栗 砂糖 吉野葛 強力粉:直射日光を避けて常温で保存〈12/11製造の消費期限12/16〉
・小豆煉羊羹:972円(900+税):小豆餡、砂糖、寒天:直射日光を避けて常温で保存 賞味期限およそ3ヶ月半
冬夏
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なんだこの栗蒸しは!!!
ああまた大阪屋の羊羹を食べたくなります。
すごいだろー
開けると同時に叫んだことは言うまでもありません
食べると同時に泣いた、というのは嘘だけど