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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2018年12月31日

第4回わがし甘党の会 その3 別製「お茶の子まめの クリマサリと柚子の浮島」〜ことしもお世話になりました


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2018年最後の更新は再び「第4回わがし甘党の会」のお菓子について。
毎回、わがし甘党の会ならではの特別なお菓子を・・・

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・・・用意します。

12月22日、冬至のこの日のために注文してつくっていただいたのは。

わがし甘党の会限定“クリマサリと柚子の浮島”。
白楽「お茶の子まめ」山口さよこさんによる創作生菓子です。

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クリマサリとは平塚原産のサツマイモで、栗に勝るほどおいしい、ということでその名がつきました。詳しくは→
リクエストして使っていただきました。


というのは、
お茶の子まめでクリマサリを扱うようになったきっかけが、このブログの芋ようかんレポート”だったこと、と
そして何より
できるだけ近隣で栽培された、つまり地物の作物でつくったお菓子をみなさんに召しあがってほしかったから。



これを聞いた山口さんは
「せっかくだから冬至にふさわしいお菓子にしましょう」、と
これまた地産の無農薬柚子を使った“冬至の浮島”となりました。


可愛らしくしてね、というワタシの(よけいな)一言から浮島には珍しい、丸く抜いた円筒形となり、
抹茶を加えた羊羹(こちらも自家製)を型抜きしたものを柚子の葉に見立てました。
通常の生菓子に比べて仕あがりが小ぶりなのは、そういった経緯があります。


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クリマサリ特有の渋い色合いの浮島。自家製蜜炊き柚子の皮を刻んでを混ぜ込んだ





さて
一般的な浮島は白あんに上用粉などの粉類と砂糖、泡立てた卵を加えて蒸し上げて作ります。→自作の浮島

この浮島には白あんを一切使わずに、
クリマサリをひとつひとつ手で裏濾した自家製芋あんだけでこしらえたのだから
さぞかし手間がかかったことでしょう。

そして
あえて着色料などは使わずにクリマサリの特徴である、淡いグリーンがかった色もそのまま。


試作で色を入れるか迷われたそうですが、あえてこの鄙びた色合いを大切してくれたのが、ワタシはうれしい。


クリマサリはいまどき珍しい“ホクホクとした食感とあっさりとした甘さ”が特徴。
(安納芋など“ねっとり極甘〜”が喜ばれる昨今、作ってくださる栽培農家さんに感謝したい〉。

粉と混ぜて蒸し上げるとサツマイモ本来の甘みは淡くなりますが、
糖度の低いホクホク芋だけを使った軽やかな口あたりはこれまでにないもの。

つくりたてはまさにエアリー!

みなさん、(持ち帰ってからのお楽しみ〜)と言っていたけれど、今となっては「すぐ食べて!」って言えばよかったとちょっと反省。
その場で召しあがったこばやしさんは、「半分残すつもりがあまりのおいしさに完食!」と感激。

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すこし経って生地が落ち着くと、少ししっとりして蒸しカステラの趣(それでもなお軽やか)。

そして、逆に柚子の香りはいっそう際立ってきました。
こちらのほうが“冬至菓子”らしいかな。



吟味された材料、色あい、口あたり、甘さ、そして香り。
すべて、ワタシ好みの仕上がりでした(ピンと来なかった方には申し訳ないけど)。

あ、それから。
卵アレルギーの方用にはお茶の子まめ特製「柚子餅」を用意。
こちらは自家製蜜炊き柚子を混ぜ込んだ求肥にクリマサリ餡(白餡入り)を包んだもの。
こちらも柚子の香りが高くて、とてもおいしい柚子餅でした。

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ホントに短い時間のなか、仕事を終えてからの試作など、申し訳ないほど心を尽くしていただき「お茶の子まめ」山口さんには感謝しきれません。



ワタシにとっては和菓子好き20人と共有した最高の“冬至のお菓子”。

そして、
いままでのなかでもっとも素晴らしい“クリマサリと柚子の浮島”でした。



ことしの締めくくりが楽しい和菓子のお話となったことを感謝しつつ。

このブログを読んでくださったすべてのみなさま、
今年もお世話なりました。

そのなかで「わがし甘党の会」に興味をもってくださった何人かの方と
ご縁が生まれたことをとても嬉しく、そして感謝しています。


2019年も大納言小豆のように艷やかにしなやかに、
ふっくらと香りよく、気高き年になりますように。

あ、それから「第4回わがし甘党の会」のレポートは年をまたいで続きます。

待て、どらやき比べ。
小豆粒あんをひきずりながら、年を越します。


どうぞみなさまよい年を“小豆のあんこ”と共にお迎えください。

2018年大晦日
あんころりん


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posted by あんころりん at 00:00| 東京 ☀| Comment(2) | わがし甘党の会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れさまでしたー!!
そして素敵なお菓子をありがとうございましたー!

年明けはゆっくりできそうですか?
来年もどうぞよろしくお願いします。
Posted by kozue at 2018年12月31日 16:47
kozueさん
こちらこそご協力をありがとうございます。
kozueさんがいてくれると勇気百倍、もっとゆっくりお話したかったな。
ここ数年の成果をいろいろほじくりたいので、来年はゆっくり膝つき合わせて、よろしくお願いします。
よい年をお迎えくださいね・
Posted by あんころりん at 2018年12月31日 20:04
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