岬屋の菱葩を1月19日にいただきました。
第3土曜日のこの日が・・・
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2019年の最終調製販売日。
2017年は新年明けてから頼んだら、「もう手一杯、ムリ」と受けてもらえなかった。
2018年に引き続き、ことしも昨年末のうちにお願いしておきましたので無事手元に。
岬屋の菱葩は
餅粉に上白糖を加えて煉りあげた餅生地を丸く伸し、
同様の餅生地を紅く染めて、四角く伸したものを重ね、
そこに京都の白味噌と大手亡豆の白あんと合わせて、柔らかく煉った自家製味噌餡を塗り、柔らかく炊きあげた甘い牛蒡(蜜炊き牛蒡)を乗せて、二つ折りにしています。
求肥でもなく雪平でもなく、ふわふわの羽二重でもなく練った餅。
白い練餅が丸い“葩=はなびら、四角い餅が“菱”餅で菱葩。
岬屋の初代はいまはなき「ちまきや東洛堂」(川端道喜に薫陶を受けた方の菓子舗)で修行を積んでおり、いまもその流れを汲んだ粽などを調製していますが、菱葩の製法もそれを感じさせます。
“御粽司 川端道喜”の御菱葩についての詳しくはこちら。
2015年の菱葩
それにしてもほんのりと紅が透ける美しさは、色香さえ漂う。
菱葩は手に持っていただきます。
餅と餡とごぼうの口あたりが、みごとに揃ったこのお菓子をいただくとなんとなく“新年を寿ぐ” のだわ、と気持ちもあらたまる
(が、お薄でなく深煎りの掛川煎茶でいただくのを好みます)。
岬屋では味噌餡に京都 石野の懐石という白味噌を用います。
もともと白味噌は一般的に熟成期間が短いものですが、なかでこの“懐石”は麹量が多いせいか冷蔵しても発酵することがあるのだそう。
なので、面倒でもまとめて注文せずにひとつずつ送ってもらうのだそう。
それはともかく。
今年の菱葩はいつもより、ぽってりと食べごたえがあり、よけいに艶っぽく感じた。
ことしも色香漂う甘味に出会えますように。
2019年の菱葩
2018年の菱葩
御年賀に、とてもとてもとてもおいしい(大好物の)最中(つぶあん)と隠れた人気商品(全国に取り寄せ希望者がいらっしゃる)別製の“黒あめ”をいただきました。
どちらも寒い季節限定のお品ですが、年を追うごとに作られる期間が短くなっていることに(確実に温暖化しているのだな)と思いを巡らせる。
とはいえ。
今年も春から縁起がよろしいようです。
●上菓子 岬屋 :渋谷区富ヶ谷2-17-7 03-3467-8468 日・月曜休
・菱葩(餅粉仕立):餅粉、上白糖、牛蒡、白あん(大手亡豆、上白糖)白みそ、着色料(赤3、105):賞味期限当日中:496円(460円+税)
・最中:小豆 上白糖、寒天、水飴、餅米 当日含めて5日間のお日保ち
・黒あめ:赤糖、中双糖、水飴 お日保ち3月26日まで
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確かに艶っぽくて、湯上り美人というか、そんな感じ(笑)
丁寧にこしらえた花びら餅を前にするだけで気持ちがあらたまる・・ような気がします。それにしてもここ10年ですっかり一般的になりましたね、花びら餅。