長嶋家のいちご粟大福をいただきました・・
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・・栗(くり)大福ではありません、粟=あわ大福 ね。
粟大福は大正10年の創業時から長嶋家でつくられている名物です。
鎌倉において、とても好い立地に営む長嶋家ですが
伝統の製法に則って、よく吟味された材料でお菓子をこしらえています。
たとえば粟大福の餅生地は、
餅米に島根県産仁多米ヒメノモチ、粟ももちろん国内産で兵庫県のもちあわを
その日の朝に蒸して、杵と臼で胴搗きした粟餅。
餡はつぶし餡とこし餡の2種類から選べますが
つぶし餡は(今年は)小豆に十勝のふじむらさきを白双糖で炊いたもの。
・・・今年(2018年産)の小豆は、
昨夏の不順な天候による深刻な不作から著しく高騰していて、
行く先々のお店で困っていることを耳にします。
長嶋家さんも同様で
毎年、使っている帯広産の特上小豆や大粒小豆の豊祝が入手できず。
ふじむらさきに変わっているのだそう。
(とはいえ、ふじむらさきも良質で知られた小豆で、一幸庵や菓匠徳増、巣鴨栄太楼などでも用いられている銘柄ですけど。)
豊祝の品不足は深刻のようで、お茶の子まめさんもモノがない!とお困りのようでした。
豊祝・・・ワタシの好きなお菓子屋の多くは豊祝使用。これはマズイ・・。
閑話休題。
長嶋家に話を戻しますと
苺の季節になると通年で作られている粟大福に加えて
いちご粟大福も登場。
それぞれ餡が2種類あるので
粟大福つぶし餡(つぶあん表記) 粟大福こしあん
いちごあわ大福つぶし餡(小倉あん表記) いちごあわ大福こしあん
の4種類が揃います。
苺は栃木産とちおとめ。
粟大福も好物、苺大福も好物、つぶし餡も好物。
好きなものサイクルヒットですから、見ると必ず買ってしまいます、いちごあわ大福小倉あん。
中のつぶし餡はレギュラーの粟大福とおなじものですが、なぜ唐突に小倉あんの表記かは謎です。
長嶋家では麩まんじゅうも通年でこしらえていますが
春先から桜麩まんじゅうも加わります。
こちらではHPによると生地に生麩を使っているのだそう。
(麩の専門店でない和菓子屋では麩まんじゅうの素を使用する店が多い)
桜麩まんじゅうは桜色の麩餅で味噌あんを包み、塩漬けの桜葉で巻き、天に桜の花の塩漬けを載せています。
味噌餡好きには喜ばれるでしょうね。
ワタシ自身は、塩漬けの桜葉に合わせるなら小豆あんを好みますが。
春らしい彩りについ手が伸びます。
そうそうこちらは自家製ひなあられも豊富です。
しかも大好きな“黒糖がけの風船あられ”ばかりを詰めた袋があった!
迷わず購入しました。
さてもうひとつの名物、切山椒の包装形態が変わっていたので、驚きました。
以前はそのまま紙に包んでいたので一両日中に食べきる菓子でしたが、
真空パックになっって日保ちがよくなった。
土産物としての需要が増えたのでしょう。
長嶋家で好きなお菓子がもうひとつ。
季節ごとに変わる松風です。
こちらはあらためて紹介したいと思います。
当ブログ内の「長嶋家」記事→※
●長嶋家
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味噌餡と桜の塩漬け。なかなかにむずかしい取り合わせですよね。