「関次商店 パンの蔵 風土」のあんバターサンドをいただき・・・
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・・・ました。
今年の1月23日に開業した「風土」は、
自家製酵母(小麦粉でつないだ)と国産の小麦粉のパンを、古い蔵を利用したお店で焼いて販売、また風格のある佇まいの併設カフェでの提供もしています。
蔵、というのはなんと国の登録有形文化財(!)で
かつての東海道藤沢宿で営まれていた明治19年に建造された関次商店の穀物蔵。
年季は入っているけれど清潔ですし、訪れた人々が心地よく過ごせるようなカフェとしてのリノベーションがなされています。
そのいっぽうで
積み重ねてきた蔵が持つ、独特の雰囲気を壊さないように注意深く設えていることも伝わってきます。
こちらで画期的と思われるのが
市が補助を行う「藤沢市街なみ継承地区魅力向上店舗集積事業補助金」を活用したはじめての店舗、ということ。
その詳しくについてはこちら→*に
店主の岩田さんご夫妻が最初にパンづくりの経験を積んだのは、なんと「ルヴァン」と「ベッカライブロートツァイト」。
ルヴァンはワタシが生まれ育った街にある老舗で自家製酵母パンの先駆けとして、パン好きなら知らないものはない特別なパン店です。
ワタシ自身、お店にもよく通ったし、パンづくりを始めたのもルヴァンに出会ったのがきっかけでしたから、ものすごーく親しみを感じてしまいます。
はじめて風土に行ったときは3時前ですでに完売しており、お店はクローズ状態。
がっかりしながらもおそるおそるドアから覗いて、(いつも何時頃に売り切れるのですか?)と訊ねると
お二人とも、とても申し訳なさそうに、そして親切に対応してくださって・・。
厨房中を探し回って
(売り物ではないのですがよかったら)、と一切れ分けてくださいました。
ワタシのような浅ましい客に対しても等しく、つくりものでない温かい人柄がにじみ出ていて、それだけでパンの味だって上回っちゃうものです。
(ですが、そういった情緒に左右されない冷静な判断のもと)その一切れがすんごく美味しかったのよ〜〜。
焼き過ぎたので、と仰っていましたが、どのみち焼き戻すワタシにとってはなんの問題もなく。
なので、翌週に時間を作って、きちんとパンの焼き揃う時間帯に再訪。
売り物である(あたり前だ)小麦酵母(粉でつないだ)カンパーニュなどあれこれ選んで
そして普段はあまり求めないあんバターサンドも。
自家製のつぶしあんがやたら美味しそうだったので連れ帰りました。
ふんわりと、それでいて適度に歯ごたえを残している“低温殺菌ミルクパン”に自家製小豆あん、そしてバター。
それぞれがとてもおいしくってそして何よりもバランスの良さが際立っている。
これまで出会った中で断然トップ、ダントツにおいしい、理想的なあんバターサンドです。
なんてったって餡がまず美味しくって
そしてバターのボリュームと厚みが、これまでになくワタシ好み。
世にある多くの“あんバターサンド”て、なぜだが
どう考えても過分にすぎる量のバターが挟まってる。
その2割程度で充分なのに・・・バターであんの味を打ち消すようなアンバランスなボリュームなのはなぜ????
風土のはまったくもって適正なハーモニーを醸し出す、
まさに腑に落ちるあんバターサンドでうれしかった、ものすごく美味しかった。
ほかにカランゴンバナナと自家製ピーナツバターのサンドウィッチやカランゴンバナナを練り込んだパンもおいしくいただきました。
小麦で起こして粉でつないだ自家製酵母(ルヴァン種)を使った杏とヘーゼルナッツも好きだなあ。
カランゴンバナナの食パン(名称不明)
小麦酵母と国産小麦粉 アプリコットとヘーゼルナッツ
カカオニブとクランベリーとナッツ(細い方)
自転車で30分かからない場所にできたステキなパン屋さん。
次回は店内でのんびり、いろいろなペーストをカンパーニュと共に堪能したいものです。
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関次商店 パンの蔵 風土(藤沢市サイト)
関次商店 パンの蔵 風土の開業へのエピソード(外部リンク)
藤沢市街なみ継承地区魅力向上店舗集積事業
今やどのパン屋さんにもありそうなあんバターサンド。私は決して手に取ることはないであろうとは思いますが、ほんとなんであんなに分厚いバターを挟むんだろう?って思ってました。
こちらのあんバターはそれに比べればほんのちょっとですね。
おいしいですし、雰囲気も接客も気持ちよくてステキ。
こちらは餡がまず、とてもおいしくて、パンとのバランスがすばらしい。バターもすっきりとした味わいですが、生活良好クラブの有塩バターを使っているそうです。
ワタシもバター特有の臭いが苦手ですが、いもすけさんもこのあんバターサンドなら食べられるかもよ。
パンのお顔もいい感じですね〜。
お忙しいところコメントありがとう!
そうですか、上田に似ているのねー。
パンのかんじは一部、ゼルコバっぽいところもあります。