桜もちとくさ餅
東海の桜もちと草餅をいただき・・・
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・・・ました。
東海といえば、なんといってもきみしぐれと羽二重もち。
きみしぐれは東海のものしか食べない、という方もいるほど。
逸品中の逸品。
割れば曙色のグラデーションが美しい
ですが、春は桜もちと草餅も。
東海の桜もちは
水溶きした小麦粉と白玉粉を一文字鍋で焼いた淡桃色の生地に、なめらかなこし餡を包んだ、
いわゆる関東風桜もちで、塩漬けにした大島桜の葉をくるり巻いたもの。
ほどよくしっとりとした焼皮は隅々までふんわりとなめらか。
あっさりとしたこし餡に桜の香りがまとわり
ああ、これぞ桜もち、と
深い満足感にひたります。
焼皮の桜もちってシンプルなだけに、つくりてのちょっとした塩梅が仕上がりを左右するのでしょうね。
東京で生まれ育ったワタシにとって(っていうか・・元祖である長命寺山本やの桜もちが焼皮なのですから)こちらがスタンダードなんですが。
いまは関東においても、関東風と桜道明寺の双方をこしらえる店がマジョリティで、
食べる人々も各地方出身者なので、そのあたり細かく説明をする必要があります。
あ、これ講座での話ですけど。
ちなみに 桜葉を食べるか、否かで、意見が分かれることしばしば。
ワタシはどちらでも構わないし、各自好きなように召しあがればいいわけですが。
諸事情から毎度毎度 あるなし両方を試みます。
食べる派、にありがちなのが、葉を食べるのが本来のあり方である、と食べない人を小馬鹿にする傾向。
これについては、半可通というか知ったかぶりを露呈しているのでむしろハズカシイ。
あえて
本来、ということで言えば、桜の葉を三枚使う山本やでは、葉は食べるのではなく外してもちにうつった香りを楽しんで、としています。
これにまつわるエピソード(?)で「かわをむいておめしあがりください」と言われた客が、墨田川の方を向いて食べていた、っていうトホホなギャグがありますが。
桜葉は香りと乾燥防止のために考えらたもの。
しかも抗菌作用も期待されるので、古来の日本の菓子ってほんとによくできている。
なんにしても。
孫情報でなく歴史をたどることは大切です。
東海は草餅もおいしい。
よもぎは知人の料亭で使われていたものが気に入り、そちらと同じものを仕入れているのだそう。
上新粉を練って蒸して、人の手で練るというか、搗くというか。
かなりの手間だと思われるのですが、ベタつかずほどよいコシがある。
中はさっぱりとした甘さのこし餡で、さらりといただけます。
羽二重もちのようなつぶし餡でも作ってほしい。
春と言えば。
指と箸だけでこしらえる、あの端正で愛らしい雛菓子もいまとなってはまぼろしですが・・。
いまも半生菓子は必ずこしらえています。
春の寒氷は桜 錦玉羹は若葉
きみしぐれと羽二重もち、そしてワッフルも欠かせないので
結局、最低でも5つのお菓子を持ち帰ることになりますが
東海のお菓子はすべておいしいので、翌日にはすべて消えてなくなる。

ブログ内
*東海のきみしぐれと羽二重もち、ワッフル
*東海の幻の雛菓子
東海
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草餅も出始め、桜もちも終わりかな?
関東では、道明寺のものも売られているんですか!こちらでも、関東風を売ってほしいな・・・。未だに食べたことがありません(-_-)
あんころりんさんはやっぱり関東風がお好きなのかな〜?
道明寺餅は関東でも一般的で、1年を通して作られるので、桜道明寺もごく自然に馴染んだかんじなんです。
いまでは、桜道明寺のほうが人気あるみたいです。
はい、ワタシは圧倒的に焼皮が好き。そもそも道明寺餅があまり好きでないのよ。
関東風焼皮の桜もち、一度いもすけさんにも召し上がってほしいなー。
ははは。ウケた。
> 孫情報でなく歴史をたどることは大切です。
はい、本当にそう思います。
それにしても、東海のお菓子は目で見るだけでも「よいお菓子」と感じますよね。
多いよね、そーゆータイプ
ワタシも生返事して、そのように馬鹿にされた経験あり 笑
つくづく東海は素晴らしいと毎度実感します。こちらも後継者がいないので、必ず立ち寄るように心がけています