片瀬江ノ島の古刹、龍口寺門前の上州屋は
天保元年(1828年)の創業・・・
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・・7代続く菓子舗です。
いまは8代目と思われる若旦那が主に菓子づくりを担っているようで、じつに心の入った仕事をしていらっしゃる、とお見受けします。
令和の最初に買ったお菓子は上州屋さんの柏餅。
水曜日が定休だけど、昨日は開いてて「よかった!」
こちらは朝生菓子など日々のおやつがとびきりおいしい。
柏餅のもちは上新粉を練って蒸して胴搗きした、本格だんご生地です。
きれいな柏葉を表にしたのは
自家製つぶしあんを包んだよもぎもちと
自家製こしあんを包んだ白いもち。
葉の裏にしたのが味噌あん。
つぶしあんはもちろん、こしあんもきちんと豆から炊いた自家製です。
そんなの当たり前じゃーん、と思われるかもしれないけれど
いま、こしあんや白あんを豆から炊く店は稀なのです
(多くは製餡所でつくる“晒し餡”を店ごとに煉りあげる、あるいは別注品)。
自家製あんは甘さをほどほどに
ツルンしこしこっ、と歯切れのよいもち。
“柏餅こうあるべき!”というお手本のようなステキな柏餅。
何度食べても飽きることがない。
それどころか、その心地よさがむしろアディクション状態を呼ぶのです。
湘南に移り住んで、自宅からの徒歩圏内に上州屋さんの存在を知ったときは喜びました。
ことしはすでに3回、柏餅をいただきました。
柏餅つぶしあん(表記をつぶしあん、としているところもつくり手の意識の高さが伺えます)と
柏餅こしあん、
すあまとおだんごを1個ずつ。
(店頭に並んでいるのは3個入りパックですが、)
ひとつずつお願いできますし
そんなふうに
ちまちまと包んでもらっても嫌な顔ひとつされたことはありません。
いまの季節は餅米のお菓子をつくらないこともあって
上新粉のお菓子ばかりを買い求めますがどれもとてもおいしい。
すあまはワタシ的ベストスリーのひとつ。
とはいえ。
閉店時間が18時ということもあって、立ち寄る頻度は多くありませんし、
その日に食べきる量しか買わないので、上客とは言えないけれど。
5年も通っていまさらの紹介なんて遅きに失する?
・・・なんてことがないように、これから他のお菓子も紹介していかなくっちゃ。
◎上州屋
上州屋FB
龍口寺
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こういうお店が近くにあるってのは、購入頻度は別にしても、なんか安心感があるというか、気持ちが豊かになりますよね、ね?
今はそういうお店が我が家の近くにないのがとても悲しい。