先月、紹介した小田原「伊勢屋」。
記事内の告知どおり、たべました・・・・
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・・・“片浦レモンの生ようかん”。
“片浦”という地名を始めて訊いた方も多いでしょう。
片浦は小田原市西部に位置し、海と山の自然に恵まれ、かんきつ類の栽培が盛んなエリア。
太陽がふりそそぐみかん山と、眼下に望む相模湾の景色が特徴です。
左上が片浦
そこで栽培されるレモンは(「片浦レモン研究会」の農家が)
収穫期を外して年に一度しか農薬を散布しないノーワックス、防カビ剤不使用の国産レモン。
ワタシの自宅周辺でも、時期になると小田原産レモンが出回る。
フレッシュ果実を見かけると、喜んで買います
形や大きさもさまざまでややワイルドですが、
近隣の知っている土地の作物というだけでなんとなく嬉しいし、
何よりも、我が家のジャム炊きに“ノーワックス低農薬レモン”は欠かせません。
今年もイチゴや文旦、甘夏と併せて、さまざまなジャム↓になりました。
話を戻して
伊勢屋の生ようかん。
いいです、とっても。
包みを開けた途端に立ち昇る、柑橘類の皮ならではの爽やかな香りは
まさしく レモン。
これだけで、かなり満足。
口に入れてみると
レモンならではの心地よいほろ苦さと酸味が広がります。
口当たりも水分多めでなかなかジューシー。
たっぷり混ぜ込んだ刻んだレモンの皮が“プチプチ”と舌と目でわかります。
サイズ感も通常の棹ものの3分の一くらい、なのでおやつにぴったり。
小ぶりの箱に五月空にふさわしい、フレッシュな美味しさが詰まってます。
伊勢屋では、器械を使わずにひとつひとつレモンを手絞りしているのだそう。
すこし詳しく、書き出してみますと
まず片浦レモンの皮を、前日から数回くりかえしてあくを抜き、一晩水に浸しておく。
そして種を一つ一つ取り出し、手しぼりした果汁と果肉を刻んだ皮と合せ、じっくり煮込んでママレイドをつくる。
出来上がっったママレイドを白(手亡豆)あんにたっぷり混ぜて煉りあげる。
手づくりが基本の和菓子屋ならではの美味しさ、だと思います。
大きなメーカーだったら、一気にブシューっと、効率よく果汁を絞り出すのでしょうけれど
あたかも家庭で作るように丹念に炊いたママレイドだからこそ、
あの香り、心地よいほろ苦さ、酸味が実現したのでしょう。
農家(農業生産法人 小田原柑橘倶楽部)と和菓子屋が手を結んでできたこの羊羹。
2016年「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー 政策奨励賞」を受賞、「小田原セレクション2016」に選定された、そうです。
来月は「ジンジャー入り小田原梅の生ようかん」。
●小田原「伊勢屋」(昭和10(1935)年創業)
・片浦レモンの生ようかん:864円:手亡豆、砂糖、寒天、レモン、澱粉分解物(デキストリン=つや出し、とろみ等)、レモン果汁、洋酒、酸味料、香料、増粘多糖類
★小田原柑橘倶楽部:農業生産法人。2010年10月、「片浦みかんプロジェクト」として、小田原市片浦地区の農家の支援を目的として活動を開始。報徳二宮神社が推譲(出資)した報徳仕法株式会社を母体とする。片浦レモンやみかんを使った加工品の企画販売を中心に、地元の農家と商工業者を繋げながら、農商工連携による地域活性化を推進している。
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