ことし最初の水羊羹は元禄年間創業の老舗・・・
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・・・川口屋の“水ようかん”。
美しい薄墨色の涼菓はまさに自立できるぎりぎりの柔らかさ。
ぎりぎり、というのはプラケースに流し込んだ棹ものですが
添付された「水ようかんの取り出し方」に従って
ケースの中からさかさまにしてふたに移し替えても、崩れない。
これを
このように
四隅はすっくと切り立って、シャープなラインを見せたままです。
そこから、一人前づつに切り分けても、その鋭角な角をキープしていて、
透けるほどに淡い藤色の立方体はなお美しい。
が、黒文字を刺していただけるほどは、固くありません。
もちろんフォークもだめ。
木さじのようなものですくい取り、舌の上にすべり込ませると、滴るように甘みが広がります。
その、のどごしのよさは天下一品。
丁寧に、よほどしっかりと渋抜きされていますが、甘さは充分。
暑い日によーくよーく冷やしていただくと、
温かく濃い煎茶や薄茶がよりいっそう!おいしい。
お茶をいただくためにこしらえる甘味、という本来の役割を追求した水ようかんなのだ
という気がします。
ワタシのなかでは
水ようかんには3タイプあって
ひとつはのどごしのよい“あん”を味わう系統と
ひとつはつるんとした寒天の口あたりを楽しむタイプ、
そしてもうひとつは
徹底的に渋抜きされたあんが“おいしい水”のごとく、点滴のように(?)舌とカラダに浸み渡るタイプ。
今回は
甘さが滴るように、サラサラと舌とノドを通って、カラダに浸み渡っていきました。
色は淡いのですが、甘さはしっかりとして、
そしてプラスティックケースに入っているので日保ちは製造日含めて5日間。
夏の手みやげにも重宝しますね。
名古屋はよいお菓子が手頃でうらやましい、と
いつも思います。
このブログの川口屋
2016年 川口屋の栗
2015年の川口屋 亥の子餅
2012年
2009年
2010年
2009年椿餅と一幸庵
●川口屋
名古屋市錦3-13-12地下鉄栄西駅1番出口052-971-3389日祝第4土休9:30〜17:30
覚え書き
・水ようかん:1750円:小豆、砂糖、寒天、塩 *日保ち製造日含めて5日
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