6月の別名で水の月をあらわす”水無月”。
この時期、京都では・・・
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・・ほとんどのおまんや(朝生菓子、餅菓子などの店)さんに並ぶ、
極めてポピュラーな季節菓子です。
そしてここ数年で
全国的に6月になると水無月を調製するようになった気がします。
2015年5月3日に
豪徳寺駅から数分の線路沿いにオープンした
「まほろ堂蒼月」。
こちらの水無月は
氷室らしい水無月と水ようかん
白い外郎製生地に蜜漬けにした大納言小豆を散らした、スタンダードなタイプ一本で勝負。
たっぷりとした小麦粉を使った外郎生地はもちもちと柔らかいけれど、ベタついたかんじはなく瑞々しい。
柔らかい大納言小豆は
上面が平らになるように
おそらく同じ外郎生地と混ぜ合わせて上に流し込んだような。
(訊き忘れたので、次回伺ってみよう)。
さて。
関東では水無月って15年ほど前まで関東ではこれほど、ポピュラーではなかったような気がします。
いまでは由来なども、広く知られていると思いますが
あらためて、自分がまとめたものをここに書いておこう。
参考までにこちらもご覧ください→水無月いろいろ
◎水無月 とは
『旧暦の水無月は現在の6月下旬から8月上旬にあたる。
本来は6月30日の行事”夏越の祓え”に厄祓いとして食べていたもの。
”夏越の祓え”とは1年のちょうど折り返しにあたる6月30日に半年間の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する伝統的な神事。
京都上賀茂神社などでは茅萱くぐりや人形流しなどを行う。
いまある「水無月」の多くは
白の外郎あるいは葛生地などに小豆をのせ、三角形に包丁をいれた菓子。
それぞれに意味があり、
まず“小豆”は
魔を払う意味と体が弱る時期の滋養を目的としたと考えられます。
“三角形”は
氷を表すといわれています。
これは室町時代、年中行事として6月に御所では「氷室(ひむろ)」の氷を取り寄せ、氷を口にして暑気を払ったことによるもの。
「氷室」とは
冬の氷を夏まで保存しておく所のことで、地下など冷涼な場所を利用して作られていました。
この“氷室”の氷を食べると夏痩せしないと信じられていたそうですが、庶民の口に入ることはトーゼンなかった。
そこで、氷の破片を表した三角形の「水無月」で暑気払いをした、
という説がいまも有力です。』
今年でまる4年たった「まほろ堂蒼月」。
目白の名店志むらで(キビシイ』修行を積んだ店主、山岸さんが作る菓子は
オリジナルでありながら、端々に(ここは譲れない)みたいなこだわりが感じられます。
できるだけ、手頃な価格ですが上質の材料を選びながら、
こしあん、粒あんともに豆から炊いて、
そして個人の新規店でありながら、最初から胴搗き機を導入できる立地で開業。
これだけのことをきっちりこなしながら
すべての菓子をひとりで調製するのは、
並大抵のことではないだろうなーと思います。
キュートな和菓子マスキングテープ。作ってきたお菓子をイラストにしたオリジナル。ほかに招き猫など3種類
性格なんでしょうか、
いつも肩の力を抜いたようなご本人が
その大変さを吹聴することは、なく。
京都の「甘党市」に参加したり、
お店でアコースティックライブ開催したり
フットワーク軽め。
このブログの
・まほろ堂蒼月=青豆大福 くず桜 芋ようかんなど
・水無月いろいろ
・まほろ堂蒼月 ◎HP
月休 9〜19時 小田急線豪徳寺駅と東急世田谷線宮の坂駅からそれぞれ徒歩5分くらい。
お店のFB
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