熊本の
目白の
沖縄の
お菓子求めて甘党うろうろ
先週の土曜日、
2019年7月27日に開催した「第5回わがし甘党の会」。
この日のもうひとつのテーマは
「安価だけれどハマっている・・・・
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・・・和菓子」。
今回は持参必須ではなく、手ぶらの参加もOK。
持参していただく場合は2000円以内としました。
そして
持参してもしなくても“ハマっているお菓子”について、各自がお話していただくことをお願いしていました。
ふたを開けてみると。
参加者25名のほとんどが持参組。
今回もテーブルに乗り切らないほど、じつに多彩なお菓子がずらり!
それに加えて、今回は参加が適わなかったまえばしさんから
あの“小ざさ”(!)を始めとする、さまざまに貴重な羊羹をご提供いただき(ありがとうございます!)、こちらも並べるとまさに圧巻。
吉祥寺で朝4時から行列する“小ざさの羊羹” 提供はまえばしさん
甘党であれば見ているだけで幸せな心持ちになるであろう光景が、28畳の和室に広がりました。
というわけで
「安価だけれどハマっている和菓子」。
1番は
今回が参加3回目のまつむらさんが持ってきてくださった
熊本県天草の郷土菓子でイソップ製菓の“あか巻”。
スポンジ生地でこしあんを巻き、さらに赤い餅(求肥)で巻いたロール菓子です。
イソップ製菓のHPには「天草漁師のもち巻き菓子」とある。
お父さまが熊本出身だそうで、こちらは銀座熊本館にうにを買いに行った際に入手したのだそう。
さて
安土桃山時代に南蛮菓子が渡来したとされている天草。
おそらくカステラなども歴史的に早くから作られていたのでは。
そんな土地柄で、“あか巻”は戦後まもなく、
天草最南端にある“牛深”(熊本最大の港を有するエリア)で
体力消耗を補う漁師の船上食として開発されたのだそう。
ワタシが注目したのはその材料。
まず
スポンジ生地には熊本県産小麦粉シロガネ100%。
これはイソップ製菓専用粉として製粉会社が加工したもの。
じつは熊本は良質の小麦の生産地で、
たとえばミナミノカオリなどのおいしいパン用小麦が(パン好きには)よく知られています。
シロガネは麺向きのようで(?)中力粉ぐらいなのかなあ。
適度にコシのあるスポンジはそのせいなのかも。
こしあんには北海道産小豆使用。
そして赤い餅に使用する餅粉も九州産。
HPのトレサビリティには
弊社もち粉商品は、熊本産70%+佐賀産20%+福岡産10%の割合でブレンドした九州産もち粉のみを使用、とあります。
こしあんには北海道産小豆使用。
震災から3年経つ熊本ですが、農産物は順調に生育しているものが多いのでしょうか。
イソップ製菓のあか巻は他店や鹿児島のつくる“あか巻”より巻の回数が細かく、生地と餡とのバランスを考えて、手間をかけたロール菓子という印象がありました。
HP あか巻は必見。
◎あか巻(1本540円):砂糖、小豆(北海道産)、小麦粉(熊本産)、鶏卵、餅粉(九州産)、麦芽水飴、還元麦芽糖、馬鈴薯澱粉、蜂蜜、植物油脂、トレハロース、マルトース、乳化剤(大豆・乳由来)、着色料(赤106・アナトー・カロテン)、グリシン、膨張剤、pH調整剤、保存料(しらこたん白)、増粘剤(キサンタンガム) 製造日含めて25日
いかん!初っ端からダラダラと書き過ぎてしまった!
サクサク進みましょう。
2番は
今回初参加のいりえさん(甘党メンバーわたなべさんのご友人)が持参された
金沢「森八」の千歳。
3~4年前まで金沢にお住まいだったといういりえさん。
寛永2(1625)年創業の老舗がつくる伝統銘菓“千歳”は
日保ちがよくて、生活に根ざしたお菓子とのこと。
独特の甘さは米飴で炊いた餡、独特のコシの強い求肥にも米飴を練り込んでおり、さらに仕上げに和三盆糖をまぶしているから なのだそう。
そして
店の解説には
“家伝の蒸餡を求肥にて包み、富士の山形となし、本紅にて染め分けた紅白の和三盆糖をふりかけ…”
とありますから、ちょっと尖った形は富士山なんですね〜。
紅い色は天然色素だそうです。
◎千歳(1個160円):[白] 砂糖、米飴、小豆、もち米粉、澱粉[赤] 砂糖、米飴、小豆、もち米粉、澱粉、紅花赤色素 製造日含めてT5日間
3番は
参加2回目のわたなべさんが持参された
目白「志むら」の福餅。
ワタシも拙著「東京いとしの和菓子」で紹介させていただくほど、好きな餅菓子です。ブログ内記事は→※
青えんどうの塩気とこしあんの甘みのバランスが好き、とわたなべさん。
「たくさん甘いものが集まる会だし、暑い季節なのですこし塩気の効いた青えんどうを混ぜ込んだ福餅を」選んでくれました。
今回いただいた水ようかんでは
“越後屋若狭がその柔らかさと小豆の風味”からお気に入り。
よかった、ありがとうございます。
◎福餅:130円:餅米、グラニュー糖、小豆、青えんどう、塩 :当日中の賞味
メインの“水ようかん”の食後のデザート一人分
30種類もの和菓子和菓子和菓子…よくもまあ、皆さんスイスイと召し上がったもんです。
4番は
ご存知、和菓子のエンサイクロペディア和三坊主さん。
まず、オススメの水ようかんは
福岡県太宰府市「藤丸」の“桜の水羊羹”。
4月頃のみの販売で取寄せ可能。
備中白小豆製で桜の花びらの塩漬けの風味、で
価格は2017年4月に2400円(税別)で購入されたそうです。
参考画像は*。
もひとつ「安価だけどハマっているお菓子」は
沖縄「丸玉製菓」のタンナファクルーを(足のお怪我を押しての参加ですので持参せずに)薦めてくれました
(これは我が家でも大好評のお菓子!)。
和三坊主さん曰く「黒糖味で甘食と丸房露の中間」。
白砂糖でなく黒糖だけを使った焼菓子ですが、
適度な歯ごたえが魅力の素朴な味わいで、後を引きます。
120年の歴史あるタンナファクルーの元祖「丸玉製菓」のHPには
「風変わりなタンナファクルーの語源は‥創業者である玉那覇二郎に由来、島コトバで、玉那覇(タマナハ)をタンナファと呼びました」とあります。
加えて沖縄タイムスの記事が興味深いで。
都内では、銀座わしたショップで購入可能(一袋410円)、地元価格は(310円くらいだったかな)、とのこと。
◎タンナファクルー:純黒糖、小麦粉、鶏卵、ふくらし粉 製造日より20日間
5番は
当ブログをご覧くださっているという
なかむらさんとご友人のさとうさん。
今回が初参加のお二人が持参してくださったのは
上板橋の「ひと本 石田屋」の人気商品“栗饅頭”。
“栗どら焼きの行列店”として知られる「ひと本 石田屋」ですが
なんと、なかむらさんの同級生のご実家なのだそう。
久々に食べてみて、栗の大きさとそのおいしさを再認識したので、と選んでくれました。
店のHPによると
「一粒栗を、ザラメ糖を使って練った白餡と小麦粉を使った生地で包んで焼き上げ、羊羹をかけた」栗饅頭。
羊羹の艷やかさが印象的ですが、和菓子が苦手な方にも召し上がりやすい焼饅頭です。
ご自身が好きな水羊羹は村岡総本舗の青えんどうの水羊羹
お、渋いところを・・豆がコロコロしていてワタシも好きです。
そして、今回の水ようかんでは“やはり越後屋若狭”。
これまでサイズ的に手が出なかったけれど、その美味しさに納得。
ゆっくり味わうつもりが(またたく間に口どけしてしまって・・)。
儚いからこそ美味しさもひときわ、です。
◎栗饅頭(1個T60円):小麦粉、砂糖、卵、あん、栗、バター、寒天、はちみつ、みりん、ベーキングパウダー 製造日含めて5日間
6番は
第一回からフル参加のなかにしさん。
じつは今回のテーマ「ハマっているお菓子」もなかにしさんのアイデアからヒントを得ています。
そして持参してくれたのは
「沖縄パイオニアフーズ」の“セサミクランチ 黒ゴマ黒糖きな粉”。
こちらも銀座わしたショップで入手したのだそう。
沖縄ではポピュラーなお菓子で、ほかに味違いがあるそうですが「これがお気に入り」。
お勤め先でも、おやつとして愛用しているそうです。
なるほど
ちいさなキューブ状なので、食べやすいし
びっしりと混ぜ込まれた黒ごまの風味とボリボリとした食感は病みつきになりそう。
材料も黒ゴマ、落花生、水飴、黒糖、ザラメ糖、きな粉・・・と栄養バランスよさそう。
「ハマっているお菓子」ってかんじ、伝わってきます。
水ようかんについては
日頃召しあがっているご自身のお気に入りは
のど越しがよいうえに買いやすい
そして
今回の水ようかんのなかでは「源太」の水ようかんが“初めての衝撃!”とのこと。
インパクト大きかったんですね、よかった。
◎“セサミクランチ 黒ゴマ黒糖きな粉(12袋600円):黒ゴマ、落花生、水飴、黒糖、ザラメ糖、きな粉、澱粉、食塩 賞味期限180日
ここまでが よんぶんのいち。
まて次号!
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是非いただいてみたいけれども熊本ですか。。。
銀座熊本館で入手できますよ。
このショッキングピンク、沖縄のマチカジせんべいと赤まんじゅうを思い出しました。